インバウンド需要を追い風に、日本市場へ本格参入 Ayasan Holdings、外国人向けアプリを投入
2026/07/27

代表取締役CEOの伊勢康太郎氏は2013年、自己資金約100万円だけを持ってタイ・バンコクへ渡り、現地でAyasanを創業した。
「日本は大好きな国です。しかし、当時は自分が日本で起業する姿をどうしても想像できませんでした。規制が多く、何かを始めるにも多くの許認可が必要で、挑戦よりも失敗を避ける文化が強いと感じていました。2012年当時は東日本大震災後の社会情勢や政治的な混乱もあり、日本で新しい事業を立ち上げることは難しいと判断しました」
伊勢氏は米国ネバダ大学ラスベガス校(UNLV)ホテル経営学部を卒業後、海外企業での勤務を経て起業を決意した。当初はシンガポール、タイ、中国・上海を候補に検討したが、最終的にタイを選択した理由は「最も資金が少なくても挑戦できたから」だったという。
「今のようにスタートアップという言葉が広く知られていた時代ではありません。VCから資金調達をするという発想も一般的ではなく、起業は自己資金が当たり前でした。100万円を握りしめ、スーツケース一つでタイへ渡ったことがすべての始まりでした」
その後、タイで事業を軌道に乗せ、ベトナム、インドネシア、ラオス、カンボジアへと進出。2025年には日本法人を本格稼働させ、現在はグループ全体の本社機能を横浜へ段階的に移している。
一方で、日本市場に対する評価は
大きく変わったという。
「現在の日本は、私が起業を考えていた頃と比べると、スタートアップに対する支援制度や投資環境が大きく改善されています。もし今アジアで起業する場所を選ぶのであれば、日本は最も魅力的な選択肢の一つだと思います」

日本市場で特に伸びているのが、訪日外国人旅行者からの利用だ。
同社によると、近年は短期滞在中のベビーシッターサービスへの問い合わせが急増している。欧米では、旅行中でも夫婦だけで外食や観劇を楽しむ文化が一般的であり、ホテル滞在中に数時間だけ子どもを預けたいというニーズが高いという。従来、日本ではこうしたサービスを英語で手軽に予約できる環境が限られており、Ayasanの多言語対応が利用者から支持を集めている。
同社は現在、日本国内で英語・日本語を中心にサービスを提供しているが、今後は対応言語をさらに拡充し、日本で生活する外国人や海外からの旅行者が安心して利用できる生活インフラの構築を目指す。
Ayasan Japanは現在、横浜に拠点を構え、東京、大阪へのオフィス開設も計画している。アプリおよび公式ウェブサイトでは、プロモーションコード「AYASAN」を入力すると初回利用料金が10%割引となるキャンペーンも実施しており、日本市場での認知拡大を進める方針だ。
伊勢氏は「私たちは単なる家事代行会社ではありません。世界中の人が、どの国でも安心して生活できる環境を提供することが使命です。日本品質のホスピタリティーを、テクノロジーを通じて世界へ広げていきたい」と話している。
会社概要
会社名:株式会社Ayasan Holdings
本社:神奈川県横浜市西区浅間町1-4-3 ウィザードビル402
事業内容:
家事代行・ハウスクリーニング
ベビーシッター・介護サポート
法人向け清掃サービス
ホテル・レストラン・介護施設向け人材サービス
人材管理SaaS・DXソリューション
AI・ヒューマノイドロボット関連事業
展開国:日本、タイ、インドネシア、ベトナム、ラオス、カンボジア
累計利用者数:100万人以上
法人導入実績:1,000社以上
公式サイト:https://ayasan.jp
Instagram投稿 :
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Twitter投稿 :
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