【時報の謎】なぜ「104」は消えて「117」は残る?今も現役な「3桁番号サービス」が残る理由とは
2026/02/26

NTT東日本・西日本は、番号案内(104)と「タウンページ」を2026年3月末で終了すると発表しました。一方で、警察(110)や消防(119)、海難事故(118)などの緊急通報は変わりません。また、災害用伝言ダイヤル(171)や天気予報(177)、そして時報(117)も現役です。多くのサービスが終了する中、なぜ「時報」は生き残っているのでしょうか。ネット時計はズレる?「117」最大の強みは正確さスマホやパソコンの時計は非常に便利ですが、通信の仕組み上、実は数秒程度の「遅延(ラグ)」が発生することがあります。対して、電話回線を使用する時報「117」は、遅延が極めて少ないのが特徴です。そのため、チケットの先着購入や株取引の開始タイミングなど、1秒のズレが命取りになる場面では、今でもネット時計ではなく「117」を聞きながら待機する人が少なくありません。電波時計が合わない時も。アナログな調整役として自動で時刻を合わせてくれる「電波時計」ですが、天候が悪かったり、鉄筋コンクリートの建物内だったりすると電波を受信できず、時刻が狂ってしまうことがあります。そんな時、電話さえ繋がれば確実に正確な時間を教えてくれる「117」は、手動修正の基準として重宝します。入学試験の試験官など、絶対に時間を間違えられない業務を行う人にとっても、信頼できる「標準器」なのです。公的な証明にも?意外と知らないプロの活用法あまり知られていませんが、公的な手続きやシステム管理の現場でも117は活用されています。例えば、重要な契約書に「確定日付」を打つ公証役場や、銀行のシステムメンテナンスなど、厳密な時刻管理が求められるプロの現場では、ネットの時刻ではなくNTTの時報を基準にすることがあります。災害用伝言ダイヤル(171)と同様、いざという時に「確実に正しい」情報源として、社会インフラの根幹を支えているのです。【まとめ】便利さの裏にある「不確かさ」を補う117本記事では、番号案内「104」が終了する中で、時報「117」が生き残っている理由について紹介しました。ネット時計は便利ですが、構造上の「遅延」は避けられません。その弱点を補う「正確性」と「信頼」こそが、117が今も必要とされる理由でした。デジタル全盛の時代ですが、本当に正確な時間が必要な時は、昭和から続く「あの声」を頼ってみてはいかがでしょうか。<出典>NTT東日本┃3桁番号サービスについて※記事内における情報は原稿執筆時のものです。あらかじめご了承ください。
