いぬのきもちTOP >

いぬのきもちを読んでポイントGET

早期対応が大切 外耳炎の症状や治療について解説

2026/09/24

しぐさ


●耳や頭をかく
●頭を振る
●頭を床や壁にこすりつける
など

続きを読む

見や目やニオイ


●耳が赤く腫れている
● 耳アカが多くなる
● すっぱいニオイや膿のようなニオイなど臭いニオイがする
など

基礎疾患や体質、湿度などが複雑に関連して起こる


見つめる犬

外耳炎はひとつの原因だけで起こる病気ではありません。アレルギー性皮膚炎などの体質に加え、垂れ耳や高温多湿の環境、細菌やマラセチアの増殖など、さまざまな要因がかかわりあって発症し、悪化します。「マラセチアが原因の外耳炎」と説明されることもありますが、マラセチアはもともと耳の中に存在する常在菌です。耳の環境が変化すると増殖し、炎症を悪化させたり長引かせたりする要因になります。

●それだけで外耳炎を引き起こす直接的な原因
・アレルギー性皮膚炎
・ ミミダニの寄生
・ 脂漏症
・ 異物
・ 内分泌疾患
・ 耳の中のできもの

●外耳炎の耳の中で増殖 炎症を悪化させる菌
・マラセチア
・ 細菌

●症状を慢性化させる耳の構造の変化
・耳道が狭くなっている
・ 中耳炎を併発している

●発症リスクを高める、なりやすい体の特徴や生活環境
・ 垂れ耳
・ 耳毛が多い
・ 耳道が狭い
・ 高温多湿
・ 水遊びをよくする
・不適切な耳そうじ

検査は耳鏡などを使って目で確認。 治療は耳洗浄と点耳薬で行うことが多い


ニコニコ笑顔の犬

検査は問診と視診が基本です。視診では耳鏡で耳道の赤みや腫れ、耳アカの状態を確認します。耳の奥の鼓膜まで確認できるビデオオトスコープを使用することも。耳垢を採取して菌の増殖状況を確認する耳垢検査(細胞診)は基本的な検査として行い、必要に応じて耳の画像検査を加えることもあります。また、内分泌疾患が原因のこともあるため、シニア犬では内分泌検査を行う場合も。治療は耳道の洗浄と点耳薬で行い、軽度ならこれで治ることもあります。

ただ、耳の腫れが強い場合は内服薬で腫れを抑える、感染が重度なら抗菌薬を内服するなど、状況に応じた治療が必要にも。

外耳炎は気づきやすい病気です。早期の対応ができるよう、愛犬の様子を見守りましょう。

お話を伺った先生/平野翔子先生(獣医師。獣医師。ぬのかわ犬猫病院にて診療医長を務める。日本獣医皮膚科認定医)
参考/「いぬのきもち」2026年8月号『愛犬のための家庭の医学』
文/いぬのきもちWeb編集室
※記事と写真に関連性がない場合もあります。