“ちょいちょい”で「なでて」と伝える元保護犬 不安を抱えながらも見せた安心の表情にほっこり
2025/11/10

引用元:@tanutera
紹介するのは、Instagramユーザー@tanuteraさんの愛犬・くまちゃん(撮影時7才)。ソファでお腹を見せながら“ちょいちょい”と甘える姿から、穏やかな気持ちが伝わってきます。
この写真が撮影されたのは、2024年10月。夏の雷雨がようやく落ち着き始めたころでした。もともと不安障害を抱えており、雷や雨の音が苦手なくまちゃんにとっては、まだ症状が出やすい季節だったといいます。
そんなときに見せた穏やかな表情は、飼い主さんにとって特別な意味を持つものでした。
飼い主さん:
「雨や雷が怖くて不安が強い時期なので、こんなにリラックスできてるのも貴重なんです。すごく嬉しかったですし、甘えてる姿が可愛くてたまらなかったです」
多頭飼育崩壊現場から救われたくまちゃん

引用元:@tanutera
くまちゃんは、多頭飼育崩壊現場から保護されたコでした。飼い主さん夫婦の家には元保護犬の愛犬・たぬちゃん(当時推定4〜5才)がいましたが、留守番中に寂しさから遠吠えをするようになっていたのだそう。
共働きで日中の留守番が長くなってしまうこともあり、寂しそうなたぬちゃんに「相棒をつくってあげたい」と思うように。

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そんなとき、保護団体を通じてくまちゃん(当時推定1才半〜2才)と出会います。譲渡会で相性を確かめたうえで、「このコと一緒に」と家族に迎えることを決意。トライアル期間を経て、くまちゃんと正式に家族になったのでした。
お迎えしてから心配事も 小さな成長に感動

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さらに、「不安障害による食欲不振もある」といい「梅雨から秋まではゴハンを食べさせるのも一苦労です」と話す飼い主さんですが、最近は少しずつ前向きな変化も見えてきたといいます。
飼い主さん:
「不安なときや怖いときのくまのルーティンが定まりつつあって、パニックがおさまれば自分で少し落ち着けるようになってきました。
また、以前はテレビの特定の効果音が怖かったのですが、いつの間にか克服して大丈夫になったんです! それが私としてはすごい成長で、感動してます。
てんかん発作に関しては、なんとか現状維持で頑張ってくれています」
たぬちゃんとくまちゃん、性格は真逆でも強い絆でつながっている

引用元:@tanutera
くまちゃんは控えめでおっとりしたタイプ。一方、たぬちゃんは明るい性格で、年齢を感じさせないほど元気いっぱい。性格はまったく違っても、2頭の間には確かな絆があるといいます。
飼い主さん:
「年々、絆が深まってるように見えます。とくにたぬがくまのことを大好きなようで、わざわざくまの隣にくっついたりすることがよくあります。
ふたりの絆をとくに感じるのが、お留守番のとき。ふたりでお留守番のときはお利口に静かにできるんですが、どっちかがひとりでお留守番になるとピーピー騒いで、すごく不安そうになるんです。
たぬもくまも一緒なら不安が少ないんだなと思うと、『ふたりいないとダメなんだな。ふたりの絆があるんだな』って感じます」

引用元:@tanutera
どんなときも寄り添いながら、互いに欠かせない存在へと成長したたぬちゃんとくまちゃん。そんな2頭の愛犬たちへ、飼い主さんはこんな思いを語っていました。
飼い主さん:
「たぬに関しては11才とは思えないほど元気もりもりで、感心しています。
くまはちょこちょこ小さな病気は起こしてしまいますが、お薬の力を借りながらも基本的には元気に過ごしてくれています。不安と闘いながらも頑張って日々過ごしてくれていることに『ありがとう』って思いますし、『よく頑張ってるな』って感心もします。
これからも元気に、20才を目指して一緒に頑張っていきたいです」
写真提供・取材協力/@tanuteraさん/Instagram
取材・文/凛香
※この記事は投稿者さまに取材し、了承の上制作したものです。2025年10月時点の情報であり、現在と異なる場合があります。


