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犬の「要求吠え」にはアイコンタクトのしつけがカギ!専門家が対処法を解説

2025/10/01

「要求吠え」の特徴


  • 目を輝かせながら相手を直視し続ける

  • テンションが上がりそわそわする

  • ほかの犬の鳴き声を聞いて探したり、そわそわしたりする

  • 後ろから見ると、しっぽを右に大きく振っている

  • リードを引っ張って近づこうとする、両前足を上げて仁王立ちのようなポーズをする

  • 頭を下げてしっぽとお尻を上げる「プレイバウ」をする

  • 鼻を鳴らすような「キュンキュン」と甲高い声を出す

  • いきなり飛びかかってワンプロしようとする、前に後ろに走り出して追いかけっこの遊びをしようとする

「要求吠え」への対処方法


アイコンタクトのしつけ

ほかの犬を目にしても冷静でいるためには、「アイコンタクト」のしつけの徹底を。次の手順を家の中で始めて、4まで完璧にできるようにしましょう。

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1. 飼い主さんを見ながら歩けるようにする


飼い主さんの顔を指さして「見て」「ルック」と言い、目が合ったら褒めて、歩きながらおやつを与えましょう。アイコンタクトしながら歩く距離を伸ばしながら繰り返します。おやつなしでできるようになっても、褒めることは続けてください。

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2. おもちゃやおやつがあってもスルーできるようにする


大好きなおもちゃやおやつを床に置き、1と同様のことができるように練習します。

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3. おもちゃやおやつが動いてもスルーできるようにする


ほかの人に犬のそばでおもちゃやおやつを動かしてもらい、その状態で1と同様のことができるように練習します。

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4. 犬の鳴き声やおもちゃなどもスルーできるようにする


愛犬が魅力を感じるものの種類や数を増やしてトライ! 吠えてしまったら数を減らして練習を。

ここまで家の中でできるようになったら、外で実践をしましょう。初めはほかの犬に近づかないように、飼い主さんがほかの犬側を歩くようにしてもOKです。

吠える犬の飼い主さんができること


朝の散歩をするミニチュア・シュナウザー
引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

愛犬がほかの犬に吠える場合、まわりへの気遣いが大切です。岡田先生にアドバイスをいただきました。

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吠えるうちは謝罪の気持ちを伝える


愛犬がほかの犬に吠えた際に謝らずにいると、たとえ親しくても嫌な気持ちになります。マナーとしてはもちろん、お互いの気持ちを軽くするためにも謝罪は必要でしょう。

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吠えずにすむ環境を整える


犬の鳴き声はご近所トラブルの原因になることも。家の中から外にいる犬に吠える場合は窓ガラスに目隠しシートを貼るなど、吠えなくてもいい安心できる環境を整えましょう。

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避けずに交流を持つ


相手の飼い主さんに謝罪の気持ちを伝えた際、可能な雰囲気であれば、明るく会話をしてみましょう。犬が苦手で愛犬が吠えることを話すと共感してくれたり、親身になってくれたりする人も。

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攻撃性のある犬は専門家に相談を


吠えるだけでなく、相手を噛もうとするなど攻撃的な場合は、飼い主さんだけで対処するのは困難です。専門家に相談をしましょう。

ほかの犬に対して友好的であることはとてもよいことです。ただ、冷静に行動できるようにサポートしてあげることも大切。愛犬と一緒に少しずつ練習を重ねていきましょう。

お話を伺った先生/岡田敏宏先生(しつけ教室「Pet Life Consulting シンビオーシス」代表、愛玩動物看護師、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、公認トリマー、ペット共生住宅管理士)
参考・写真/「いぬのきもち」2025年8月号『意外と悩んでいる人、多いんです 解決!ほかの犬に吠える問題』
文/柏田ゆき
※一部写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。