クレジットカードを濡らすのはダメだが、洗濯しても意外に大丈夫

洗濯物を干そうと思ったら、ポケットからクレジットカードが出てきた。これは慌てますよね。一応クレジットカードも電気製品ですから、洗濯はよくありません。

洗うだけならまだしも、乾燥機にまで掛けてしまったらどうなるんでしょう。

クレジットカードにまつわる失敗と対策、誰にでもあることですからこの機会にしっかりチェックしてみましょう。

クレジットカードは水没程度では壊れない

クレジットカードを水に落としたり、洗濯してしまったりという失敗はそれほど珍しいことではないと思います。

基本的にこれだけなら壊れることはないと考えて差し支えないでしょう。

しかし、悪条件が重なると壊れる可能性がゼロというわけではありませんので、取り扱いは慎重に行う習慣をつけましょう。

クレジットカードには耐水性・耐溶液性の規格がある

水だけじゃなく、お酒や料理の中にカードを落としてしまう可能性もあると思うのですが、それでも大丈夫なのでしょうか。
食べる時に口をやけどするレベルのスープなどになると、カードの破損の可能性はあります。口から火を吹きそうなほど強いお酒でも同様ですね。

クレジットカードには工業規格で、ある程度の酸やアルカリ・塩分・アルコール・溶剤などに耐えなければいけないという規格があります。

  • かなり辛い食塩水( 5.0% )
  • 強烈に甘い砂糖水( 10.0% )
  • とても苦い炭酸ナトリウム液( 5.0% )
     ・ラーメンのかん水は 1~2%
  • ウォッカより強いアルコール( 60.0% )
     ・最も強い泡盛や中国白酒レベル
  • 不凍液やガソリン

こうしたものの中に1分間浸しても大丈夫ですので、うっかり落としたとしてもすぐに拾い上げて水で洗い、水分を拭き取れば問題ありません。

温度については54℃までは耐熱性でないカードでも耐えますから良いのですが、熱々のスープに落とすと変形するかも知れません。

また、ロンリコやスピリタスのような、非常に強いお酒は度数が70度以上ありますので、カードにつけると表面が溶けるかも知れません。気をつけて扱ってくださいね。

洗濯してしまった場合はカードを良くチェック

クレジットカードは電磁気的に情報を読み書きするためのメディアですが、現在一般的に発行されているカードには電源は搭載されていません。外部からの電源供給に頼っていますから、洗濯したとしてもショートすることはありません。

特に磁気ストライプについては、水に濡れただけで情報が失われることはないので心配無用です。

IC チップについても、基本的には大丈夫だと考えて差し支えありませんが、クレジットカードを洗濯したり、液体に濡らしたりしてしまった場合は、次項目で説明する事をよくチェックして下さい。

クレジットカードは熱や物理的な力で壊れる

クレジットカードは基本的にプラスチック製ですから、熱に弱いですし外から加えられる力にも弱いです。

ですので、乾燥機にかけてしまうと壊れる可能性は十分にあります。

また、夏場の車の中のような場所でも、破損の可能性は十分にありますね。

ETC カードは耐熱性プラスチックで作られていることが多いですが、車内に放置するのはよくありません。

洗濯でも条件次第では壊れてしまうことがある

洗濯程度では壊れないということですが、絶対に大丈夫と信じても良いのですか。
いいえ、条件次第では壊れることもあります。ポケットの中に鍵やコインなど硬いものと一緒に入れていて洗濯するとダメになるかも知れません。

まず、洗濯・乾燥してしまったら次のことをチェックしてください。

  • 磁気ストライプに傷・浮きがないか
  • IC 端子(券面にある金色で 12~14mm 角の部分)に損傷がないか
  • カードが曲がっていないか
  • カードが折れていないか
  • サインパネルの地模様が消えていないか
  • ホログラムに損傷がないか
上の 2 つは、硬いものと一緒にポケットに入れていた場合に起こります。傷ならともかく、浮きがあった場合は大抵使えなくなっています。カード会社に交換を依頼して下さい。税別 1,000 円前後の実費で再発行してもらえます。

真ん中の 2 つは、脱水などの際に衣服が絡まって、カードの入った部分に無理な力がかかって起こります。欠けやヒビがあったり、平らな机の上に置いた時カタカタする場合は使えなくなっていることが多いです。この場合も再発行です。

そして下の2つ場合、店員さんが目で見た時に、不正カードであると疑われてしまうことも。この場合ももちろん再発行を申し込みましょう。

目で見て壊れていることがわからないこともある

特に乾燥機にかけてしまうと、意外な壊れ方をする可能性があります。まず、磁気ストライプのデータが、熱で弱くなることがあります。新品のカードならそんなこともありませんが、古いカードだと使えなくなるかも知れません。

また、ICチップは熱に弱いです。たまたま熱が集中するなど、場合によっては破損の恐れもありますね。さらに、乾燥機の中では衣類の素材によって激しく静電気が発生しますから、それがICチップを壊すこともありえます。

これらの破損は、カードを使ってみないとわかりません。

ですので、見た目に大丈夫だったとしても、そのカードを洗濯後最初に使う場合には、必ず他の支払手段も準備した上で使ってみて下さい。

クレジットカードを濡らしたり汚したりしたときの対策

誰にでもうっかりということはあります。ですので、うっかりクレジットカードを濡らしたり、汚したりしてしまった時の対策を見てみましょう。

この時、目で見て分かるカードの損傷(曲がり・歪み・ひび・欠け・剥離・消損)がある場合は対策できません。目で見て損傷がないときの対策です。

サインパネルは汚れてもいいので掃除しない

サインパネルが汚れてみっともなくなってきたので、アルコールで拭いてサインし直そうと思うのですが、良いでしょうか。
ダメです。サインで使うペンのインクが消せる溶剤では、サインパネルの地模様が消えます。その場合、サインし直しても改ざんとみなされて、カードが無効扱いされます。

サインパネルにはそうした仕掛けがあるので、カードの裏面には脂分やアルコールが付着しないよう十分注意して下さい。地模様やサインそのものが消えてしまった場合には、再発行を申し込んだほうが安全です。

水濡れにドライヤーは禁物、自然乾燥が一番安全

先にお話したとおり、水に濡れただけならクレジットカードが傷むことはありません。ですので、慌てずにタオルやティッシュで水分を吸い取り、そのまま自然乾燥して下さい。こすってはいけません。

料理などに落としてしまって脂分が付着した場合には、中性洗剤を水で薄めてタオルに含ませ、それで静かに拭い取って下さい。そのあと水で濡らしたタオルで拭き取り、自然乾燥させればOKです。

糖分などを多く含むもので汚れた場合は、水拭きして下さい。

異物がついたまま放置すると、それが原因でATMなどの内部で引っかかってしまうことがあります。

誤って電子レンジにかけたカードは完全に壊れる

テーブルの上にカードを置きっぱなしにしていて、その上に買ってきたファーストフードの箱などを置くと、湿気で箱の底にカードが貼り付いてしまうことがあります。

それを気づかず、箱のまま電子レンジで再加熱してしまうと、クレジットカードを電子レンジにかけることになります。電子レンジは強い電磁波を利用して食べ物を温める機械ですね。

その電磁波は、カードの磁気ストライプの磁気情報を消去しますし、IC 内部に強い電流を発生させて、IC 自体を破壊していまいます。かける時間によっては、カードから火が出ますので、くれぐれも注意して下さいね。

また、IHクッキングヒーターの電磁波もクレジットカードを破壊しますので、近くに置かないようにして下さい。15cm 程度離せば大丈夫です。

クレジットカードを破損したときの対処方法は、次の記事を読んでみましょう。

クレジットカードが使えなくなったら、カードを再発行するという手もあります。

使わないときはカード入れにしまって安全に保管を心がける

このように、クレジットカードを傷める要素は生活の中にたくさんあります。ですので、クレジットカードは使ったその手でカード入れや財布にしまって下さい。

ポケットに入れたままにしたり、テーブルに放り出したりする癖のある人は、盗難や紛失と言った事故にも合う可能性が高くなるでしょう。

※ 掲載の情報は2019年5月現在のものです。

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