クレジットカードで銀行振込!便利だが手数料がかなり高額になる

クレジットカードから銀行口座にお金を振り込むことってできるのでしょうか。もしそれが可能なら、結構便利に利用できそうですね。

例えば、家賃やガレージ代の引き落としをうっかり忘れていたりした場合に、カードからすぐに振り込みができれば便利ですよね。

国内での銀行振込を可能にしているのはひとつだけ

日本発行のクレジットカードから日本の銀行口座に送金できるサービスは、2018年10月現在、NTTスマートトレード株式会社が提供する「ちょコム送金」だけです。

事前に登録作業などが必要ですが、あまり常用するようなものでもないので、非常用にいくつかの口座を登録しておくと便利かもしれません。常用するものではないというのは、実はメリットがわりあい少ないからなのです。

メリット自体はそれほど大きなものではない

ちょコム送金の公式サイトで、そのメリットとして謳われているものには次のようなものがあります。

  • クレジットカードで銀行振込みができる
  • 会費・募金・オークションなどの支払いで、受け入れ側に銀行振込しか準備されていなくてもクレジットカードで支払いができる
  • ネットで簡単に振込依頼手続きができるので、ATMに出かける時間が節約できる
  • クレジットカード情報や振込先情報が登録できるので2回目以降の手間が少ない
  • 塾代の支払いなどでは保護者名の後ろに子供の名前を登録できる
  • ネットショッピングで注文番号を記入できる
  • 振込手続時にはメールで確認が行われるので、不正利用の場合すぐに連絡すればストップ可能

メリットはありそうですが、必ずしも大きなメリットではないような感じでもあります。個別に見て行きましょう。

クレジットカードで振り込むと言うことは一種のキャッシング

上のリストで1番目と2番目とは内容が重複しています。公式サイトのリストから引っ張ってきた内容なのでこんな風になりました。

確かに受け入れ側が銀行振込しか受け付けていないという場合、手持ち現金や口座残高が心許ない時クレジットカードが利用できるのは助かります。

しかし、一方で利用目的がはっきりしているだけで、これはキャッシングと変わりませんよね。

ですから、いわゆる「ショッピング枠の現金化」に使われないよう振込先の規制は厳しくなっています。

  • 自分自身の口座
  • 同姓同名のカナ名義の口座
  • 同居親族の口座
  • ちょコムがキャッシング目的と判断した場合
  • ローン会社やクレジット会社への支払い
  • ちょコムが不適切と判断した場合

こうしたケースではクレジットカードからの振り込みは拒否されます。

ネット専業銀行を中心にサービスが重複している

先のリストでメリットとして挙げられている項目のうち、3番目から6番目に関しては、インターネットバンキングで実現されている銀行が多くなっています。

特にネット専業銀行では完全にカバーされていると言っても過言ではないでしょう。

ネット専業銀行ではパソコン・スマホ経由のサービスが便利

ネット専業銀行には次のような銀行があります。

  • ジャパンネット銀行
  • 楽天銀行
  • ソニー銀行
  • 住信SBIネット銀行
  • じぶん銀行
  • 大和ネクスト銀行
  • GMOあおぞらネット銀行

こうしたところは提携ATMを利用することで実店舗を持たず、インターネット上ですべての手続きを完了できるようにした便利な銀行です。今回はネット銀行最大手の楽天銀行を例にとります。

残高さえあればネット上ですべて手続きできるのは銀行でも同じ

先のメリットのリストで3番目に挙げられていた「ネットで完結するからATMに出かけなくても良い」と言うのは、ネット専業銀行のみならず、インターネットバンキングを実施している銀行ならどこでも同じです。
金融機関によっては利用時間帯に制限がありますが、ネット専業銀行なら基本的に24時間365日利用可能です。もちろん振込の場合、受け入れ側の銀行の営業時間に縛られますが、これはちょコム送金でも同じです。
さらに4番目に挙げられていた「振込元情報・振込先情報が登録できる」と言うのも、インターネットバンキングの得意技です。

楽天銀行の場合、毎月決まった日に決まった相手に定額送金を行うことができるだけでなく、当日が銀行休業日であった場合翌営業日振り込みにするのか、前営業日振込みにするのかの設定も可能です。

ちょコム送金と異なるのは、銀行に残高が必要であると言うことです。これはちょコム送金の大きなアドバンテージですが、その分手数料が必要になります。手数料については後程お話ししましょう。

振込名義人に情報を追加することももちろん可能である

先のリストの後半にある、「塾代などで支払者氏名の後ろに子供の名前を追記できる」とか「ネットショッピングなどで注文番号などを追記できる」と言うサービスも、楽天銀行の振り込みサービスでは実現しています。

おそらく他のインターネットバンキングでも利用できるんじゃないでしょうか。楽天銀行の場合は、振込名義人の名前そのものを書き換えることも可能です。もちろん推奨はされていませんし、慎重な対応を求められますが。

こうしたメッセージ系の処理は、同行間振込ではもっときめ細かに行えますが、他行振込みではどうしても表示システムの微妙な差異から、制限がかかるのは止む得ないことだと思います。

メール確認はセキュリティ上大きなアドバンテージである

インターネットバンキングでは、振込みに関してはリアルタイムで行われます。それに対してちょコム送金では、振込手続き後まず振込名義人にメールが送られます。

そして、振込みの翌営業日に相手先口座に到着するようになっています。このメールを受け取った時に振り込みの事実がなければ、ちょコムに連絡することで振り込みを停止できます。

そういう意味で不正利用に対するセキュリティは高いのですが、楽天銀行では未登録口座への新規振込みにはワンタイムパスワードが要求されますので、それほどセキュリティレベルには差がないと思います。

ちょコム送金にはいくつかのパターンがある

良く使われるものとして、送金する側が送金口座を設定しておいて、都度クレジットカードを利用して送金用電子マネーを購入して送金するものがあります。これは手数料が高めですが、相手行を選びません。

逆に受取人がちょコムに受け取り口座を設定しておいて、送金人がクレジットカードで支払うという方法もあります。個人での物販などに便利ですね。

一般の銀行口座に振り込む場合事前に専用口座の開設が必要

送金する側が任意の相手に送金する場合、次のような手続きが必要になります。

  • ちょコムに会員登録する
  • ちょコム送金口座を開設する
     ・口座開設書類を受取人指定で受け取ることによって本人確認
     ・口座開設手数料1,000円は登録クレジットカードから引き落とし
  • 数日後に送金口座が利用可能になる
  • 随時支払先口座を登録する

これらの手続きが終わったら送金が可能になります。送金に使えるクレジットカードは、2018年10月現在VISAまたはマスターカードの国際ブランドが付いたものだけです。

一般の銀行口座に振り込むのは手数料が非常に高い

この方法をちょコムバンク送金と言いますが、手数料が結構高くつきます。

  • 1,000円未満:支払金額の5.40%+248円
  • 1,000円以上3,000円未満:支払金額の5.40%+198円
  • 3,000円以上5,000円未満:支払金額の5.40%+148円
  • 5,000円以上8,000円未満:支払金額の5.40%+98円
  • 8,000円以上10,000円未満:支払金額の5.40%+48円
  • 10,000円以上30,000円未満:支払金額の4.86%
  • 30,000円以上100,000円未満:支払金額の4.64%
  • 100,000円以上200,000円未満:支払金額の4.32%
  • 200,000円以上300,000円以下:支払金額の4.10%
例えば、6,000円の振込みで422円、20,000円で972円と言うのは「ちょっと割高かな」と言うレベルです。一方、70,000円の振込みで3,248円、150,000円の振込みで6,480円と言うのはかなり厳しい金額ですね。
例えば70,000円を実質年率15.00%でキャッシングして57日後(一般的なクレジットカードの支払いサイトの中で最長)に支払った場合、金利は約1,640円です。これを振込手数料300円で振り込んでもちょコム送金の3分の2ですね。

この差額を、メリットでカバーできるかどうかは個人の判断になるでしょう。

受け取り側が口座を設定すると少額送金でメリットが出る

例えば、小物を作って販売している人がメール便で商品を送っていて、平均して送料込みで1,000円から2,000円程度の売上だった場合、ちょコムクレジットカード送金を利用するとお得で便利です。

この場合、専用口座を開設するのは受け取り側で、送金側はメールアドレス宛に送金できます。送金手数料は3.78%で固定額部分がないため、少額では手数料がかなり安くなります。

送金手数料は1,000円で37円、2,000円で75円です。

但し、受け取り側は引き出す時に1回250円の手数料が必要になります。

非常用の送金か受け取り側として少額を受け取る時に使うと良い

基本的に自分から任意の口座に振り込む際にちょコム送金を使うのは、手数料の面でお得とは言い難いですね。クレジットカードで支払えるというメリットを考えても、せいぜい20,000円くらいまでに抑えておく方が良いでしょう。

どうしても口座残高が不足していて、ATMまで出かける余裕がない時などの非常用として使う分には問題ありませんが、それでも送金口座開設に1,000円かかってしまいます。

また、ちょコム送金で実際に相手口座に入金されるのは、振込みを行った翌銀行営業日になりますので、そのタイムラグを考えればATMに出かけることも可能かもしれませんね。

ですので、普段からネット専業銀行の口座を開設して、そこにお金を置いておくようにコントロールすることをお勧めしたいです。

楽天銀行の場合振込手数料は最大でも258円、条件によって一か月に1~5回くらい無料になることもあります。

逆に、少額受取が前提の個人的なネットショップを運営する時に、受取口座を設定しておくのは便利だと思います。引き出しを月に1回と決めておけば手数料負担もそれほど大きくありません。

※ 掲載の情報は2019年7月現在のものです。

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