障害者でもクレジットカードは作れる?例外や審査について説明

身体や精神に障害のある人は、クレジットカードが作れないと思い込んでいる人も多いと聞きます。口さがない世間の人々の噂を信じてしまって、最初からあきらめているわけですね。

もちろん、状況によっては作れないこともありますし、作らない方が良い場合もあります。しかし、多くの場合問題なく作れますし、むしろクレジットカードを上手に利用して、生活を便利にする方が良いくらいなのです。

成年後見制度を利用している人は持てない・持たない方が良い

精神障害・知的障害などで、本人が自分の財産を管理する能力に足りない場合には、財産などを保護するために成年後見制度を利用して、後見人・保佐人・補助人を選任することになります。

後見人や保佐人が付いた場合にはクレジットカード契約ができませんし、補助人が付いた場合にも財産を守るという観点から、クレジットカード契約は行わない方が良いです。

働いて平均的な収入を得ていれば障害の有無は関係ない

身体障害だけに絞って見たとしても、非常に広範囲の障害が考えられます。そして、働くことが可能であるレベルの障害であれば、働いて収入を得ている人が多いと言えます。

もちろん、その障害が一定以上に重くて、充分な収入が得られないという場合には、障害年金の対象にもなるでしょう。

障害年金の基準は、比較的古い時代の設定ですので、昔なら働けないとされていた身体的状況の人でも、今は働けているケースも考えられます。

あくまで仮定の話ですが、パソコンを使った事務作業であれば、両足が不自由な人でも行うことができます。例えば、両足を膝から下で切断した人の場合、文句なく1級の障害者と言うことになりますし、障害年金も1級で支給されます。

しかし、自宅などでパソコンを使った入力作業や、データ作成業務などは行えます。それが収入に繋がるかどうかは、身体障害とは関係なく、むしろパソコンやデータ処理のスキルの問題です。

どのような形であれ、働いて収入を得ているのであれば、文句なくクレジットカードの申し込み資格はあります。

働いた収入が少なくても、障害年金を得ていれば、その金額もあわせて収入として記入すればOKです。

内部障害で障害年金を受けていてももちろんOK

心臓ペースメーカーを埋め込んでいたり、人工透析を受けていたりする場合、これも障害年金の対象になる身体障害です。

心臓ペースメーカーの埋め込みやステントグラフトの留置などの処置を受けた場合では、厚生年金から3級の障害年金が支払われます。つまり、厚生年金加入者だけが受け取れる年金です。

一方、腎不全で人工透析を受けている人の場合は、基礎年金から2級の障害年金が支払われます。つまり、年金に正常に加入していれば、誰もが受け取れる年金です。

こうした障害を持っていると、なかなか働くのも難しいことが多くなりますが、例えば2級の年金は2017年度で、扶養している子供がいない、本人だけの支給であっても年額779,300円です。

さらに、年額約20万円の国民年金の保険料が免除されますし、さまざまな制度を利用すれば、2級の障害年金を受けている人なら、実質100万円以上の収入に相当するのはたやすいでしょう。

そうした状況のもとで、それほど審査が厳しくないクレジットカードであれば、問題なく発行されると思います。

クレジットカードの種類は自分の収入に応じて選べばいい

例えば、障害年金の支給の有無にかかわらず、年収を全部合わせて300万円から400万円以上あるという人であれば、クレジットカードの種類は自分の好みで選べばいいと思います。

その収入が5年以上継続していて、今後もそれが見込めるのであれば全く問題ありません。

サラリーマンであればもっと短い期間でもいい

サラリーマンであって、税込み年収が300万円以上あるのなら、3年程度の勤務実績で充分です。信用情報に瑕がない限り、一般カードならダイナースクラブのプロパーカード以外、ほとんど全部大丈夫でしょう。

ゴールドカード以上に申し込みたい場合は、もう少し年収があった方が良いかも知れませんので、取り敢えず一般カードを使っておいて、カード会社からお誘いが来たら上位カードに申し込む方が確実ですね。

また、障害者手帳を発給されてはいるけれど、障害年金は支給してもらっていないという場合は、健常者と全く同条件でのクレジットカード申込みになります。

障害者手帳の発給と、障害年金の支給は、全く異なる基準で判断されますから、ほとんどリンクしていないと言っても過言ではありません。

また、クレジットカードの申し込み書には、障害の有無を記載する欄はありません。

職業選択で年金生活者を選び、年齢が60歳未満であった場合にのみ電話で確認されることがある程度です。

しかも、電話確認が行われないケースも珍しくありませんから、気にする必要はないでしょう。

200万円程度の年収なら銀行系の一般カードも悪くない

年収が200万円程度と言うことになると、一部のカードでは審査に通らないかもしれません。そこでお勧めなのが三井住友カードや三菱UFJニコスの一般カードです。

これらのカードは、安定収入があれば200万円程度の年収でも審査に通過しやすいとされています。表向きは年収について言及されていませんが、そこは銀行系ですから、あまり甘くはないと思われます。

特に三井住友VISAのクラシックカードは、券面のデザインも上品で、信頼性が高そうなルックスが魅力的です。

1級・2級の年金だけなら楽天カードがお勧め

1級・2級の障害年金の受給だけであれば、1級で974,125円、2級で779,300円ですので、先に紹介したように年金保険料の免除などを考慮に入れても、せいぜい100万円から120万円程度の金額にしかなりません。

そうなってくると、申し込めるカードの種類は限られてきます。とは言え、最近では流通系カードの多くが、専業主婦や学生でも申し込めるようになっていますから、年金収入がある分、障害年金受給者は申し込みやすいでしょう。

障害の内容にもよりますが、改善の見込みがない場合には、その年金には永続性があります。少し悪い言い方かもしれませんが、安定した収入があるということになるわけですね。

楽天カードは、よく知られている通り楽天市場での利用において、ポイントの還元率が破格のサービスを行っています。人にもよるのでしょうけれど、障害を持つ人は、健常者よりネット通販のメリットが大きいのではないでしょうか。

そうした中で、ポイントサービスにメリットがある楽天カードは特にお勧めですね。入会審査についても厳しくはなく、むしろ入会後の利用に仕方をチェックする手法をとっているようにも見受けられます。

また、アメリカのウォルマート(西友の親会社)と楽天の提携によって、2018年7-9月期には、楽天西友ネットスーパーが開始されるようです。

2018年3月現在、楽天カードとの関係は発表されていませんが、これまでの楽天グループの展開の仕方を見る限り、何らかのサービスは期待できると思います。

ハンディキャップを克服するのにカードを利用する

障害を持っている人は、どうしても日常の買い物やサービスの利用に不便を感じているのではないかと思います。そうした時に、例えばネット通販は便利ですね。

重いものやかさばるものでも、玄関先まで宅配してもらえますし、価格的にもむしろネット通販の方が安くなるケースすら見受けられます。

ネット通販で最寄り品を買う便利さは健常者でも一緒

買い物用語で、最寄り品と買回り品と言う言葉があります。日常の買い物でさほど高価でないものは、家や勤め先、通勤路などに近い店で買うので「最寄り品」と呼ばれます。

一方、耐久消費財などは、少しでも安いところで買いたいので、あちこちのお店をチェックしてから買う店を決めるため「買回り品」と呼ばれるわけです。

ところが、今ではネット通販・ネットスーパーの台頭で、すべての商品が買回り品になっていると言っても良いでしょう。

例えば、柔軟剤や衣類漂白剤の詰め替え用は、大きいパックだと1kg以上あります。両方買ったら3kg近くになってしまうかも知れません。

本来であれば最寄り品のこうした製品も、ネット通販でまとめ買いすれば送料無料で玄関先まで届けてもらえます。重い買い物袋を抱えてお店から帰ってくるのは、特に障害のある人にはきついですね。

それをネット通販などで解消し、さらにクレジットカード払いを利用してポイントサービスで、金銭的にもメリットを享受できればありがたいのではないかと思います。

サービスもネットで予約してカードで先行決済

世の中には様々なサービスがありますが、近頃はネット予約を受け付けると同時に、クレジットカードで先に決済することを、予約受付の条件にしているところが増えています。

これは、最近問題になっている連絡なしのキャンセルを予防するためだとは思いますが、これからはこうした予約が主流になるでしょう。

もちろん、これは障害の有無にかかわりなく生活に関係してくることですが、障害があるからクレジットカードが持てないとあきらめてしまうと、こうしたサービスを利用する機会を逃すことになりかねません。

一方でETCを利用するときは障害者割引が適用されます。利用するための条件やETCカードの作り方は次の記事で解説しています。

障害者がキャッシングを利用するのはあまりお勧めできない

クレジットカードにはキャッシング機能をつけることができます。もちろん、所得証明が必要で、年収の3分の1が上限になります。

この年収の3分の1と言うのは、借り過ぎを防ぐ目的で法に定められたものですから、他のカード会社や消費者金融などからの借り入れや与信枠を合算した数字になります。

障害者手帳があれば生活福祉資金貸付制度が利用できる

クレジットカードのキャッシングを利用するということは、借金をするということであり、借金は返済しなくてはなりません。ですからぜいたく品の購入や遊興費のために利用するのは、障害者であるかないかにかかわらず厳禁です。

多くの場合、キャッシングには年利で15%程度の利子が付きます。その利子を負担するというのは、非常に大変なことですから、キャッシングは利用しないに越したことはないのです。

そして、緊急にお金が必要になったという場合には、障害者手帳があれば生活福祉資金貸付制度に申し込みができます。

もちろん、これにも審査がある上、ATMでお金を引き出すように簡単には使えません。

用途と返済計画、場合によっては証明書類を要求されることもあります。しかし、資金によっては無利子、あるいは年利で1.5%と言う、非常に返済しやすい借金ができることになるのです。

とにかく市町村役場に相談に行く

キャッシングができたらいいなと言うような事態になったら、障害者手帳をもって市町村役場の福祉課へ相談に行ってください。

内容によって条件が変わりますが、限度額は10万円から580万円の範囲で、2か月から6が月の据え置き期間ののち、1年から20年の分割返済が可能です。キャッシングを申し込むより、ずっと有利な条件ですね。

例えば、病気で入院して仕事ができないといった状況になった場合、1年以内の療養なら170万円が上限で、保証人を立てれば無利子、保証人なしでも1.5%の年利で借りられ、返済期間は5年です。

非常時でも借り入れは、安易に借りられるところより、楽に返せるところを選んで下さいね。

障害者でもクレジットカードは作れる!ただし状況による

障害者で障害の種類や症状によってクレジットカードが作れるかは変わります。

もしクレジットカードの審査に不安があるならば、楽天などの年会費が無料のクレジットカードがおすすめ。

無職の場合でも、障害年金を受給しているなら「年金受給者」として申し込むこともできますよ。

健常者であってもクレジットカードは必ず作れるとは限りません。

ですが、障害者であっても「安定した収入がある」「お金の管理能力がある」の2つに当てはまっていれば、十分にクレジットカードの発行が可能です。

自分に本当にクレジットカードが必要なのかよく検討して申し込みをしましょう。

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