クレジットカードの利用明細は定期的に確認を!理由と4つの確認方法

突然ですが、クレジットカードの利用明細書。皆さんは毎月確認していますか?
紙が主流だった利用明細書も、今はWEBやアプリなど様々な形で手軽に確認できるようになりました。しかし、「いつでも確認できるから」と逆に後回しにして、気づいたら今月の引き落としが終わっていた・・・なんてこともあるのではないでしょうか?
クレジットカードの利用明細、実は定期的に確認しないと恐ろしい目に遭う可能性があります。
今回は、クレジットカードの利用明細を定期的に確認する重要性についてお話します。
なぜ明細書を確認しないといけないのか?確認する際はどのような点をみるのか?気を付けるべきポイントは?などなど。
他にも「クレジットカードの利用明細にはどんな種類があるのか」「クレジットカードの利用明細は領収書の代わりになるのか」など、地味に気になる疑問についても紹介していきます!
この記事の目次
危険が潜む!?クレジットカード明細を毎月チェックすべき理由
盗難や紛失などはすぐに気づけますが、身に覚えのない請求がきて初めてわかるという犯罪も存在するのです。
上記のような事態が発生した場合、一番大切なことは不正利用を早期に発見することです。
クレジットカードの不正利用されたときの対処方法は、次の記事で説明しています。
「スキミングって何?」と思った人は、次の記事を読んでみましょう。
クレジットカードには紛失・盗難保険がついています。早期に発見すればほとんどのケースで支払い義務は生じません。
しかし、紛失・盗難保険にも適用期間が存在します。カード会社にもよりますが、保険が適用されるのは60日前までです。発見が遅れて60日以上の日数が経過していると、保険が適用されず自己負担となってしまうことも・・・。
クレジットカードの盗難保険の適用条件は、次の記事で説明しているので参考にしてください。
他にも「支払回数を間違えていた」「振り込みを忘れて残高不足だった」など確認を怠ることで支払いが滞り、信用を失ってしまうこともあります。
定期的にクレジットカードの利用明細を確認すればそれらは防げるのです。必ず月に一度は確認しましょう!
クレジットカードの明細は家計簿!毎月チェックすべき
クレジットカードの明細を見ると、「自分が何にお金を使っているのか」一目瞭然です。
明細書は、ある意味『家計簿』のようなもの。その場で払う現金の方が、目に見えてお金がなくなるので節約意識を高めやすい・・・という意見もありますが、一覧となっている明細書の方が『無駄なお金』は見つけやすいでしょう。
また、「自分が何にお金を使いやすいか」という傾向もわかります。わざわざ店頭に行かなくとも、野菜も洋服もインターネットのボタンひとつで簡単に購入できる時代です。自分の想像以上に引き落とし額が大きい!という時は、明細を見返しましょう。必ず答えはそこにあります。
ただし、明細に購入した商品名は載っていません。
例えば、Amazonで700円のハンドクリームを購入しても「AMAZON.COM 700円」と載るだけで、明細を見ただけではAmazonで何を購入したかはわかりません。その場合は注文確認のメールなどを見て確認しましょう。
多種多様!クレジットカードの利用明細を確認する方法
クレジットカードの利用明細を確認する方法は、4つあります。
- 郵送
- WEB
- アプリ
- メール通知
それぞれのメリットとデメリットを次に紹介します。
クレジットカードの明細を郵送で確認する
クレジットカード会社が利用明細を発行し、登録住所に毎月郵送します。届くタイミングはカードによって異なりますが、通常は引き落とし日の1~2週間前です。
- 定期的に自宅に届くため、確認漏れが少ない
- 支払日を意識できるので、口座の残高不足を防ぎやすい
- 郵送事故で届かない可能性がある
- 個人情報が載っているため、処分にひと手間かかる
- 郵送に対応していない、または発行手数料がかかる場合がある(※カード会社による)
- 請求内容をすぐに確認できない
WEBで確認する
紙で送られていた明細をWEBで確認できるサービスです。設定にもよりますが、次回支払い金額の確定はメールで知らせてくれます。
- パソコンや携帯電話で請求内容をすぐに確認できる
- 一定期間であれば過去に遡っての確認も可能(※カード会社による)
- ゴミがでないのでエコロジー
- 個人情報を捨てるリスクがない
- カード会社によっては年会費が割引になるなど特典があるケースもあり
- お知らせメールを設定していないと確認を忘れやすい
- 確定申告等で提出が必要な場合、印刷が手間
クレジットカードの明細をアプリで確認する
クレジットカード会社が提供している公式のアプリと、複数のクレジットカードをまとめて管理できるアプリと2種類あります。WEB明細と似ていますが、異なるクレジットカードを一括管理できる点はアプリの魅力でしょう。
- 携帯電話で請求内容をすぐに確認できる
- オートログイン機能でログインの手間が省ける
- 複数のクレジットカード利用明細をまとめることができる(※アプリによる)
- 一定期間であれば過去に遡っての確認も可能(※カード会社による)
- ゴミがでないのでエコロジー
- 個人情報を捨てるリスクがない
- お知らせメールを設定していないと確認を忘れやすい
- 確定申告等で提出が必要な場合、印刷が手間
- 詐欺アプリが存在するので見極めが必要
- タブレットは推奨されていないアプリもある
メール通知で確認する
クレジットカードを利用した即時~翌日にメールで明細を受け取るサービスもあります。
- 不正利用に最も早く気づきやすい
- 請求内容をすぐに確認できる
- ゴミがでないのでエコロジー
- 個人情報を捨てるリスクがない
- 他メールに埋もれる可能性がある
- 速報版や通常版など何通もくる場合があり、混乱する(※カード会社による)
以上ですが、現在はほとんどのクレジットカード会社がWEBやアプリに移行しています。
自分の使用しているクレジットカード会社はどれに対応しているのか、一度確認してみましょう!
ちなみに、イオンカードだと郵送の明細書を希望すると、2019年11月5日(火)引き落とし分から郵送分が有料となります。
意外と知らない?クレジットカードの利用明細は領収書として使えない
お気づきの方もいるでしょうが、クレジットカードを使うと領収書の発行がありません。
しかし、確定申告などで領収書が必要なケースもあります。その場合、どうすればよいのでしょう?クレジットカードの利用明細は領収書として使えるのでしょうか?
残念ながら、クレジットカードの利用明細書は領収書の代わりにはなりません。
利用明細書でなく、受取人であるお店側が発行した利用伝票であれば、領収書の代わりになります。(※利用伝票に①書類作成者②年月日③内容④金額⑤書類受取者の記載があることが条件です)
また、領収書としては使えませんが、利用明細書も利用伝票に間違いがないか確認する資料として大事なものです。大切に保管しておきましょう。確定申告ができる5年は保管しておくことをおすすめします。
受取人であるお店は、厳密にはクレジットカード会社から金銭を受け取ります。支払者は「目の前にいるその人ではない」のです。この点がポイントです。
次の記事では、領収書代わりになるものを紹介しています。
知らないではすまされない!利用明細は定期的に確認しよう
不正利用に早急に気づくために・・・残高不足を引き起こさないために・・・というのは勿論ですが、自分の状況を確認するためにも引き落とし日より前に必ず確認する習慣をつけましょう。
また、利用明細書を郵送で明細を受け取っている方は、今後サービスが終了しないか?有料にならないか?本当に郵送がベストか、一度確認してみましょう。WEB明細に変更すると特典がつくなどいいことがあるかもしれませんよ。
ぜひ一度見直してみましょう。