クレジットカードの歴史を解説!アメリカで誕生し日本で普及するまで

社会人であれば財布の中に1枚や2枚入っているのが当たり前になっているクレジットカード。しかしその歴史について知っている方は多くありません。

「クレジットカードの仕組みはいつ確立されたのか」
「クレジットカードはどのような過程を経て作られたのか」

いま私たちが何気なく使っているクレジットカードの誕生からこれまでの変遷を振り返ります。

クレジットカードの意外と知らない歴史をぜひチェックしてみてくださいね。

クレジットカードは1950年代、アメリカで産まれた

クレジットカードはどのような経緯で産まれたのでしょうか?
1950年代の第二次世界大戦が終わったころにアメリカのダイナースクラブで設立されたと言われています。当時のクレジットカードは現在のようなカードではなく、手帳のような形をした何枚も綴られたチケット型だったそうですよ。

はじまりは1950年、実業家であるマクナマラさんと弁護士のシュナイダーさんがニューヨークで食事をしていたとき。マクナマラさんがうっかり財布を忘れたことがきっかけでした。

マクナマラさんはシュナイダーさんと相談し、1万ドルずつお金を出しあって「ツケで食事ができるクラブ」を作ります。

このとき生まれた「現金が手元になくても、つけで食事ができるクラブ」というアイデアがダイナースクラブのはじまりだったのです。

「ダイナー=食事をする人・食堂」という名前の通り、初期にはレストランで広く使えるようにと加盟店を募っていたようです。

ダイナースクラブは世界で最初にクレジットカードを誕生させた会社。日本でも一番長い歴史を持っている、伝統あるクレジットカードなんですよ。

ダイナースクラブに続き、ほかブランドも登場

世界で初めてクレジットカードを誕生させたダイナースクラブが生まれたのは1950年代。戦争を終えたアメリカでは中流階級以上の富裕層による消費が盛んな時代でした。

ダイナースクラブに続き、1950年~1960年代に誕生したのが「アメックス」「マスターカード」の2ブランド。

アメリカで生まれたクレジットカード市場は世界中に普及し、現在でも成長を続けています。

実は現在クレジットカードのシェア1位のVisaの設立は2007年。ほかの国際ブランドと比べてかなり遅めの誕生でした。

日本にもクレジットの前身があった!置き薬のビジネスモデル

日本ではダイナースのような考え方をした人はいなかったのでしょうか?
実は日本では17世紀頃にはクレジットの原型「掛売り」と「分割払い」というものが存在していたんです。

17世紀には現代でも連綿と続く有名な商法「置き薬」が開発されていました。

置き薬のビジネスモデル
  1. 薬売りが利用者の家を訪問し、医薬品のセットを預ける
  2. 一定期間後、薬売りが再び訪問して減った分の薬を補充する
  3. 補充した分の薬代を集金

最初の1番目のときには消費者は薬を置いてもらうだけ。料金を支払う必要はありません。

支払いが発生するのは2のタイミング。薬売りが再び訪問したときに、使った分の薬代を支払うため後払いとなっています。この商品預託が信用販売の形式になっているのです。クレジットカードと原型が似ていますね。

日本にクレジットカードが流通したのは東京オリンピックがきっかけ

日本で正式にクレジットカードが広まったのは、1964年に開催された東京オリンピックがきっかけでした。外国人観光客が来日にするのにあわせ、海外の「クレジットカード払い」のシステムを日本に普及させる必要があったからです。

それまで買い物はその場支払いが当たり前だった時代の消費者にとって、クレジットカードを使うことで「後払い」という新しいスタイルが生まれました。

しかし当時はクレジットカードの引き落とし機能が付いておらず、カード利用者は月々の支払いをわざわざ店頭まで向かわなければいけませんでした。

今では考えられませんが、時代が進むごとにクレジットカードに進化を続けていることがわかりますね。

クレジットカードが定着したのは1980年代

今では当たり前になっているクレジットカードには凄い歴史があったんですね。日本に定着したのはいつごろなんでしょうか?
1980年代には、現在のクレジットカード業界が定着してきていますよ。

1980年代に入ると、ほとんどのクレジットカード発行会社が国際ブランドとの提携を始めます。

そしてちょうど同じ時期に銀行法が改正され、銀行におけるクレジットカードの発行が認められるようになりました。

その後、2000年代に入るとクレジットカード会社や銀行のみならず、さまざまな異業種の参入が増えてきます。

近年ではクレジットカードを発行しなくてもクレジット決算が出来る「おサイフケータイ」「Apple Pay」「Google Pay」なども流通。クレジットカードがなくてもクレジット決算が可能になりました。

今後もクレジットの普及が増えるはず!

クレジットカードの歴史は古く、この世に誕生してから約60年近くも経っているんですね。

世の中ではクレジットカードが定着されていますが、世界的に見ると日本人のクレジットカード利用率はまだまだ低いと言えます。

ただし日本でも2020年の東京オリンピックを控え、政府もキャッシュレス決済を推進。クレジットカードだけでなく電子マネーも含め、キャッシュレス決算がより浸透することが期待できます。

磁気ストライプからICチップに進化したように、今後どのようクレジットカードが進化していくのが期待が高まります。

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