新社会人がクレジットカードを作る時に注意したい5つのポイント

新社会人になると、さまざまなものを用意しなくてはいけません。その用意すべきものの1つが「クレジットカード」です。
絶対に作らなくてはいけない、ということではありませんが、クレジットカードを持っているとさまざまな場面で活躍してくれます。
しかし、これまでクレジットカードを使ってこなかった人は、どんなクレジットカードを選べばよいのかわからないかもしれません。
そこでこの記事では、どんな点に注意してクレジットカードを選べばよいのかを解説していきます。
また、新社会人におすすめのクレジットカードも紹介しますよ。
この記事の目次
新社会人がクレジットカードを作る3つのメリット
そもそも、社会人になったからといって、どうしてクレジットカードを作らなくてはいけないの、と疑問に思っている人もいるでしょう。
たしかにクレジットカードには、買い物が簡単になりすぎて余計なものまで買ってしまう、といった危険性もあります。
しかし次のようなメリットがあるため、基本的にはクレジットカードは作っておくほうが便利です。
- 年齢制限があるクレジットカードを作れる
- 急な出費に対応できる
- クレジットヒストリーを積める
では、それぞれについて見ていきましょう。
社会人は若者向けのお得なクレジットカードを作れる
クレジットカード会社の中には、25歳以下限定、などといった「若者向けのカード」を用意しているところがあります。
こうしたクレジットカードは、限られた人しか作れない代わりに、通常のカードよりもお得なサービスがついているのが特徴です。
新社会人なら、こうした若者向けのクレジットカードを作ることができます。
クレジットカードなんて必要を感じてから作ればいい、と考えていると、お得な若者向けクレジットカードを作れる期間を過ぎてしまうかもしれませんよ。
クレジットカードがあれば急な出費にも対応できる
社会人になると、ビジネスシーンに相応しい衣類やカバンなどを買ったり、出張費を立替えたり、とさまざまな出費が発生します。
急な出費が起こるたびに銀行でお金を引き出す、というのも1つの手段ではありますが、クレジットカードを持っていたほうが便利なのは間違いありません。
あるいは、財布にいつも多額の現金を入れておくという対処法もありますが、これは盗難や紛失時の損失が大きくなります。
そう考えると、財布にクレジットカードを1枚入れておいたほうが、盗難時のリスクも減り、安心です。
多額の現金を持ち歩くよりは、クレジットカードを持ち歩く方が低リスクな行動だと言えます。
将来を見据えてクレジットヒストリーを積める
多くのクレジットカード会社がカード審査の時に重視するのは、申込者の「クレジットヒストリー」です。
このクレジットヒストリーは、それまでのカードやローンの使用履歴ですから、一長一短にはできません。
審査受けの良いクレジットヒストリーを作ろうと思うなら、若いうちからクレジットカードを作って利用していくのが一番です。
もしもクレジットカードを作らないでいると、クレジットヒストリーがないまま高齢になり「スーパーホワイト」になってしまう危険性があります。
まったくクレジットヒストリーが無いスーパーホワイトの人は、クレジットカード会社に信頼してもらえません。
クレジットカードを作りたくても作れない、という事態を避けるためにも、新社会人になった時点でクレジットカードを作っておくのが無難です。
新社会人におすすめのクレジットカード3選
新社会人におすすめのクレジットカードは次の5つ。
- JCB CARD W
- dカード
- エポスカード
では、それぞれの特徴や魅力を見ていきましょう。
JCB CARD Wはバランスが良く多くの人におすすめできるカード
「JCB CARD W」は、JCBのプロパーカードで、「18~39歳」までの人しか申し込みができません。
その代わりJCB CARD Wは、他のJCBのカードの「2倍」のポイントを貰えるという特典が付いています。
他にも、JCB加盟店でポイントが「2~10倍」になったり、JCBのポイントサイト経由で買い物をするとポイントが「最大20倍」になるサービスも。
さらにJCB CARD Wには、最高2,000万円の海外旅行傷害保険や、最高100万円の海外ショッピングガード保険も付帯しています。
このようにJCB CARD Wは、年会費無料で良いサービスが揃っていますので、多くの人におすすめできるクレジットカードです。
dカードはドコモユーザーなら利点が多い
「dカード」はNTTドコモが発行しているクレジットカードです。
このクレジットカードで貯めたポイントは、ドコモの利用料金に利用できますので、ドコモユーザーなら便利に使えます。
さらに、携帯電話を無くしたり、修理不能になってしまった場合に、最大1万円が補償されるという面白いサービスも。
旅行傷害保険は付いていないものの、「お買物あんしん保険(ショッピングガード保険)」は付いていますので、気兼ねなくカードで買物をできるのもdカードのメリットです。
エポスカードはマルイグループを使うことが多いほどお得
「エポスカード」は、マルイグループで発行されている流通系クレジットカードです。
マルイグループでエポスカードを使うと、獲得ポイントが増えたり、料金が値引きされたりといったさまざまな特典が付いてきます。
マルイグループを利用する機会が多い人に、エポスカードは特におすすめのクレジットカードです。
また、エポスカードには海外旅行傷害保険も自動付帯していますので、海外に行く時も安心ですよ。
新社会人のクレジットカード作成で注意すべき5つのポイント
これからクレジットカードを作ろうと考えている新社会人の皆さんは、次のような点に注意してみてください。
- 年会費は安いものを選ぶ
- ポイント還元率が高いものを選ぶ
- 上位カードへ昇格できるものもある
- 利用方法に合った保険があると安心
- カードデザインはシンプルなものを
では、それぞれ見ていきましょう。
最初から手厚いサービスのカードを選ぶ必要はない
大雑把に言うと、クレジットカードは「年会費」が高いものほど保険などのサービスが充実しています。
しかし、最初からそういったクレジットカードを選ぶ必要はありません。
なぜなら、用意されているサービスをあまり使わないようだと、ただ年会費が高いだけの損なクレジットカードになってしまうからです。
まずは、自分がどういうふうにクレジットカードを使うのか、その傾向を把握することを考えましょう。
最初のクレジットカードは、年会費が安いもの、なるべくなら「年会費無料」のものから選ぶのがおすすめです。
新社会人のクレジットカードはポイント還元率が高いものを選ぶ
新社会人になると何かと出費があります。
そうした出費を少しでもカバーできるように、ポイント還元率が高いクレジットカードを選ぶのが有効です。
ポイント還元率が「1.0%」を超えるようなら、高還元率カードだと考えてかまいません。
未来を見据え昇格カードを選ぶのも1つの方法
若者向けのクレジットカードの中には、ある年齢になると上位のカードにランクアップするものがあります。
将来ステータスカードを持ちたいなら、こうした「昇格カード」を選ぶのが近道です。
昇格カードと言えど、必ずランクアップさせてくれるわけではありませんが、最初からステータスカードに申し込むよりは、はるかに審査に通る可能性が高くなります。
利用方法によっては付帯保険を重視する選択もある
総合商社の丸紅などでは、入社1年目の新入社員でも1人で「海外出張」に行かせます。
こうした会社に入った人は、「海外旅行傷害保険」が付いているクレジットカードを選ぶと、もしもの時も安心。
ただし「利用付帯」の海外旅行傷害保険の場合は、自分で旅費を払った時にしか補償されないので注意してください。
「自動付帯」の保険なら、こうした問題がなく便利です。
また、海外利用時のポイント還元率アップや、海外での電話相談サービスなどもあると役に立ちます。
新社会人のクレジットカードはシンプルなデザインを
最近では、ディズニーのデザインカードや、アニメやスポーツ選手のデザインカードなど、さまざま見た目のクレジットカードが発行されていますが、こういったデザインカードを選ぶことはおすすめできません。
ビジネスシーンで可愛い絵柄のクレジットカードを出したりすると、「まだ学生気分でいるのか?」と、相手に悪い印象を与えてしまう危険性があります。
職種や相手の趣味によっては、カードの絵柄が話の種になることもありえますが、基本的には物珍しいカードデザインは避けた方が無難です。
もちろん、プライベートで使う分には何も問題はありませんから、こうしたデザインカードは、2枚目以降のサブカードとして運用しましょう。
むしろ、カードからお金が引き出されて大損するのでは。