クレジットカードのステータス性は重要!ハイランクカードを4つ紹介
今では、年会費無料のクレジットカードが多数発行されています。しかし、年会費だけに注目してクレジットカードを選んでしまうと、損になってしまうことも。
年会費が高い「ステータスカード」にも、社会的信用の高さやサービスの充実といった大きなメリットがあります。
年会費無料の一般カードと、ステータスカードの違いについては、次の記事に載っているので確認してみてください。
また一般的に、クレジットカードのグレードは、色によって区分けされています。クレジットカードと色の関係については、次の記事をどうぞ。
この記事では、次のような4つのステータスカードについて説明していきます。
- ダイナースクラブカード
- 三井住友プラチナカード
- JCBプラチナカード
- アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
4つのカードそれぞれのメリットやデメリット、どんな人に合っているのかを解説しますので、クレジットカードを選ぶ際の参考にしてみてください。
ダイナースクラブカードは年会費とサービスのバランスが良好
まずダイナースクラブカードの、基本情報を確認しましょう。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 22,000円(税抜) 家族カードは5,000円(税抜) |
基本還元率 | 0.3~1% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円(自動付帯は5000万円まで) 国内旅行傷害保険最高1億円(利用付帯) ショッピング・リカバリー年間500万円限度 |
ステータスカードのメリットは、サービスが充実していることです。もちろんダイナースクラブカードにも、さまざまなサービスが付帯しています。
しかしすべてのサービスを説明していると非常に煩雑になるため、この記事では重要なサービスや特徴のみ紹介します。
ダイナースクラブカードのメリットは、次の3つ。
- 国内・海外空港ラウンジ無料使用権がある
- 高級レストランのコース料金1名分が無料になる
- ポイントに有効期限が無い
ダイナースクラブカードの本会員と家族会員は、国内・海外の指定された空港ラウンジを無料で使用できます。
国内の主要空港のほとんどと、海外850カ所以上の空港ラウンジが利用可能。ただし、プライオリティ・パスで使える空港ラウンジよりは、数が少なめです。
また、ダイナースクラブカードのグルメ優待サービスの中には、「エグゼクティブダイニング」があります。
エグゼクティブダイニングを利用すると、2人以上で指定された高級レストランのコースを予約した場合に、1人分の料金が無料に。
さらに6人以上で予約すると、2人分が無料になるグループプラン(一部グループプランがない店舗も有り)もあります。
さらにダイナースクラブカードは、ポイントに有効期限が無いのもメリットです。一般的なカードのように、ポイントを使い忘れて損をしてしまう、という事がおこりません。
しかしダイナースクラブカードには、次のようなデメリットもあります。
- 使える店の数が他の国際ブランドより劣る
- 還元率が低い
ダイナースクラブカードの国際ブランドは、「Diners Club」です。「VISA」や「MasterCard」と比べると、使える店の数は少なめ。
ただし、JCBと加盟店を相互開放しているため、JCBが使えるお店なら、ダイナースクラブカードも使えます。
日本で使う場合は、ほぼ問題ないでしょう。
また、ダイナースクラブカードは基本還元率が低いのも弱点。
ポイントをアップさせるサービスもありますが、よほど使わない限り、ポイント面では他のクレジットカードに劣ります。
たとえば、年に何度も飛行機に乗る人なら、空港関係のサービスだけでも年会費のもとを取れるでしょうし、レストランのコース1名無料サービスを数回使えば、すぐに年会費以上の価値になります。
ダイナースクラブカードについて気になった、という人は次の記事も確認してください。
三井住友プラチナカードは飛行機を使わない人にもメリットがある
三井住友プラチナカードの基本情報は、次のようになっています。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 50,000円(税抜) 家族カードは年会費無料 |
基本還元率 | 0.5% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険最高1億円(自動付帯) 国内旅行傷害保険最高1億円(自動付帯) お買物安心保険(年間最高500万円) 航空便遅延保険 |
三井住友プラチナカードは、高額な旅行傷害保険が「自動付帯」であったり、航空便遅延保険が付いていたりと、付帯保険が充実しているクレジットカードです。
その他にも三井住友プラチナカードには、次のようなメリットが。
- メンバーズセレクションが利用できる
- プラチナグルメクーポンが手に入る
- コンシェルジュサービスが利用できる
三井住友プラチナカードを持っていると、「メンバーズセレクション」を使えます。メンバーズセレクションには6つのサービスがあり、その中の1つを無料で利用可能。
また「プラチナグルメクーポン」を使うと、2名以上で指定レストランのコース料理を予約した時に、1人分の料金が無料になります。
さらに「コンシェルジュサービス」が付いてくるため、旅行時や会食時など、レストランを探し予約するまでをコンシェルジュに依頼することができますよ。
三井住友プラチナカードのデメリットは次の2点。
- プライオリティ・パスがメンバーズセレクションにある
- 基本還元率が低め
多くのステータスカードには、「プライオリティ・パス」が無料で付いていますが、三井住友プラチナカードの場合は、メンバーズセレクションでプライオリティ・パスを選ばなければ入手できません。
ただし、飛行機にあまり乗らない人にとっては、プライオリティ・パスの分の費用を他のサービスや特典に回せる分、デメリットではなくメリットになります。
また、三井住友プラチナカードの基本還元率は、0.5%と低めです。ですが、こちらもポイントアップモールなどの使用で補うことは可能。
ただ、三井住友プラチナカードの場合、プライオリティ・パスの代わりに他のサービスを選ぶ事もできますから、旅行には行かないけれど高ステータスカードを持ちたいという人にもおすすめできます。
三井住友プラチナカードの特徴については、次の記事も合わせて確認してください。
JCBプラチナカードは年会費以上の保険充実度
JCBプラチナカードの基本情報は次のとおり。
カード情報 | 内容 |
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年会費 | 25,000円(税抜) 家族カード1枚無料(2枚め以降税抜3,000円) |
基本還元率 | 0.5% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円(自動付帯、家族特約有り) 国内旅行傷害保険:最高1億円(自動付帯) 国内海外ショッピングガード保険:最高500万円 航空機遅延保険:最高4万円 |
JCBプラチナカードの魅力は次の3つ。
- プライオリティ・パスが無料
- 付帯保険が充実している
- グルメ・ベネフィットのレストラン優待サービス
まずJCBプラチナカードに入会すると、無料でプレステージランクの「プライオリティ・パス」が入手可能。
プライオリティ・パスにもさまざまなランクがありますが、プレステージ会員なら何度でも無料で空港ラウンジを使用できます。
JCBプラチナカードは保険も充実。
国内でも海外でも最高1億円の旅行傷害保険が「自動付帯」している上、「家族特約」により19歳未満子供にも保険がおります。
また、「グルメ・ベネフィット」によって、指定されている有名レストランで2名以上のコース予約をすると、1名分が無料に。
JCBプラチナカードのデメリットは次の2点。
- 「Cirrus」に非対応のため、海外でお金を引き出すのが難しい
- 基本還元率が低め
JCBプラチナカードは、「Cirrus」に非対応です。Cirrusとは、MasterCardが中心となっているオンライン銀行システムの事。
Cirrusに対応したクレジットカードなら、Cirrusのマークが有るATMからお金を引き出せますが、JCBプラチナカードJCBマークがあるATMからしかお金を引き出せません。
JCBマークがあるATMが少ない国もあるので、海外でキャッシングを考えている人にはあまりおすすめではありませんよ。
また、JCBプラチナカードも基本還元率は低め。ただしJCBの加盟店で買い物をするなどすれば、大量のポイントを獲得することも可能です。
JCBプラチナカードが気になった方は、こちらの記事で詳しい情報をチェックしてみてください。
アメックス・プラチナは最高を求める人にふさわしいカード
まずアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの、基本情報を確認しましょう。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 130,000円(税抜) 家族カード4枚まで年会費無料 |
基本還元率 | 0.5% |
付帯保険 | 海外旅行傷害保険:最高1億円(うち5000万円は利用付帯) 国内旅行傷害保険:最高1億円(利用付帯) 航空機遅延保険:最高6万円 |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは、この記事で紹介しているステータスカードの中でも飛び抜けて年会費が高額です。
逆に言えば、クレジットカードとしての格式もこの中で最高だと言えます。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの魅力は次の3つ。
- 4枚まで家族カードの年会費が無料
- 各種ラウンジサービスが付帯
- プラチナ・コンシェルジュデスクが便利
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは年会費が高額ですが、4枚まで無料で家族カードを作成可能。
もしも5人でアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードを使うなら、1人当たりの年会費は他のステータスカードと変わらない程度まで抑えられます。
また、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードには、プレステージランクの「プライオリティ・パス」は当然として、その他のさまざまなラウンジサービスが付帯。
特に「センチュリオン・ラウンジ」は、American Expressのプラチナ以上のハイクラスカード保持者しか使えない高級ラウンジとなっています。
他には、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードを持っていれば、プラチナ・コンシェルジュデスクをいつでも利用可能。
旅行先の情報収集や、お店の予約など、さまざまな雑用をコンシェルジュにお願いできて便利です。
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードのデメリットは次の2点。
- 年会費が高い
- 招待制から申込制に変わったばかりの過渡期
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの年会費は13万円と、かなりの額。ある程度生活に余裕がある家庭でも、クレジットカード1枚にここまで掛けてよいのか、と迷ってしまう金額でしょう。
また、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードが「招待制」から「申込制」に変わったばかりというのも不安材料です。
少し前までは、American Expressから招待状をもらった少数の人しか持てない特別なカードでしたが、今では審査にさえ受かれば誰でも入手可能です。
会員数が大きく増える事が予想されるため、これまでのようにサービスの質を維持できるかが問題。
アメックスの中でも最上位のアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは、周りの反応が違うかもしれませんよ。
次の記事には、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードの詳しい情報が載っています。
ステータスが高いクレジットカードを持てば社会的信用が高まる
ステータスカードは、年会費が高く、入会時の審査も厳しいものですが、その分だけステータスカードを持っている人に対する「社会的信用」が高まります。
特に海外の場合、クレジットカードは「身分証明書」のようなものですから、ステータスカードを提示すると、店員さんなどから受ける扱いも変わってくるほど。
自分の価値を高めるためにも、ある程度の年齢になったら、1枚はステータスカードを手にしたいものです。
また、ステータスカードはサービスも充実していますから、旅行や外食などの特典を利用できる人なら、すぐに年会費を超えるサービスを得られるでしょう。
ただし特別な理由がない限り、ステータスカードは1枚で十分です。
身分証明書として使うにしても、空港ラウンジなどのサービスを使うにしても、複数のステータスカードを持つ意味はほとんどありません。
ステータスカード以外には、ポイント還元率が高いカードを持つなどして、シーンによって使い分けていきましょう。
ステータスカードの年会費はサービス利用でもとが取れる
ステータスカードは、入会審査が厳しく、年会費も高く設定されていますが、「社会的信用性」と「サービスの充実度」も非常に高レベル。
ステータスカードについている空港ラウンジ利用権や、レストランのコースメニューなどのサービスは、通常、高額な利用料金が必要のため、こうしたサービスを使えば使うほどお得です。
海外によく出かける人などは、すぐに年会費分のサービスは利用できるでしょう。
逆に、そうした生活には無縁という人には、ステータスカードを持つメリットはあまりありません。
しかし社会的信用を得るためにも、なるべくならステータスカードを1枚は持っておきたいところです。