公務員でもクレジットカードの審査に落ちる事も!大事なのは信用情報

クレジットカードの審査では、その人の収入の安定性と言うものも重視します。申し込み資格のところに「20歳以上で、本人や配偶者に安定した収入がある人」と書かれていることは、割合多くのケースで見られます。

そうなってくると、金額の大小はさておき安定性と言う意味では抜群の公務員なら、だれでもクレジットカードの審査に簡単に通るのでしょうか。それが必ずしもそうではないのです。

金融事故の経歴があれば公務員でも審査に落ちる

金融事故と言うのは、61日以上または3か月以上にわたる支払の長期延滞や、保証人や保証会社による代位弁済が行われた時に、指定信用情報機関に登録される情報のことです。

また、返済ができなくなって任意整理や、自己破産・個人再生などの法的整理に入った場合にも記録されてしまいます。

公務員の有利さは安定性と言う部分に尽きる

クレジットカードの審査においては、安定した収入があると言うことが重視されます。

もちろんその収入の額も重要ですが、一般カードのレベルでは、正社員や公務員と言った雇用形態の人なら、まず問題になることはありません。

これが上位カードと言うことになると、収入金額の関係で、公務員より大企業勤務の人の方が有利になる可能性はあります。

しかし、公務員は近年離職率が上がっているとはいっても、民間企業勤務の会社員に比べると、まだまだ離職率は半分程度です。ですから安定性は抜群であると評価されるわけですね。

そういった意味で、安定した収入があることを申し込み資格に謳っているクレジットカードでは、公務員の方が勤務実績が短くても審査に通りやすいと言う部分があるかも知れません。

収入が安定しているのだから支払いを遅らせてはいけない

公務員は収入が安定しているので、審査の際にも高い評価を受けやすいわけですから、毎月の支払いについても安定していないといけません。

収入が安定しているのに、支払が安定していないのでは信用も何もあったもんじゃないですね。そこで、クレジットカードの審査に影響が出る支払い遅れについて見てみましょう。意外に気づかないものからです。

まずは賃貸マンションの家賃です。すべてのマンションと言うわけではなく、今のところ数は限定されています。それでも増加傾向にあるので、若い人は特に注意した方が良いですね。

どのようなマンションかと言うと次のような条件のものです。

  • 連帯保証人不要の物件
  • クレジットカードで家賃を支払える物件
  • 賃貸管理会社に家賃を支払う契約の物件

これらの条件に全部当てはまらなくても、少なくとも一番下のものに当てはまっていると、家賃の滞納は金融事故として指定信用情報機関に登録される可能性があります。

ですから、クレジットカードの支払いは一度も遅れたことがないとか、そもそもそれまでクレジットカードを持っていなかったとかの場合でも、クレジットカードの審査に落ちる可能性が出てきます。

もちろん、連帯保証人不要契約でも、指定信用情報機関に加盟していない業者もありますから、必ず登録されると言うものでもありません。

分割払いの支払いに注意

クレジットカードを管轄する法律は「割賦販売法」です。その名の通り、もともとは分割払いを監督するものでした。ですから、分割払いの支払いを延滞すると金融事故としての記録が残る恐れがあります。

今の時代特に注意が必要なのは、スマホや携帯電話の本体料金です。多くの場合、これらを分割払いにして、その支払いが続いている間は通信料金などを割り引く制度と言ったものが利用されます。

支払は通信料金と本体の分割払い料金を合算して行いますので、うっかり「電話代が残高不足で落ちなかった」と言う状況になってしまうと、「分割払いを延滞した」と言うことが発生してしまっていることになります。

もちろん、クレジットカードの利用料金と同じで、60日以内の延滞は事故にならないこともあります。そもそもそんなに長く延滞したら電話が止まりますので、すぐに支払いますよね。

とは言え、事故ではなく指定信用情報機関の「入金状況」欄には、1日でも遅れたらその情報が記載され、2年間は照会可能な状態になりますから、繰り返される入金遅れは確実に信用に瑕をつけるでしょう。

クレジットカードの延滞は当然信用にダメージを与える

先に他のクレジットカードを持っていて、その利用料金の支払いを遅らせたりすると、確実に信用に瑕がつきます。

うっかりミスで銀行引き落としができなかったと言うことがあった場合、同一の2年のうちに2回目をやってしまうと、かなりダメージがあるとみて良いでしょう。

金融事故になるのは長期延滞と代位弁済、債務整理の3つ

公務員で収入が安定している人であっても、指定信用情報機関に金融事故が記録されていると、新しいクレジットカードの審査には通りません。

さらに、今持っているクレジットカードのうち、金融事故を起こしていないものについても、途上与信で利用停止や強制解約、更新拒否などによって使えなくなることがほとんどでしょう。

この中で特に多いのは長期延滞です。カード会社の規定によって、61日以上または3か月以上の延滞で長期延滞とみなされ、指定信用情報機関に登録されます。

長期延滞を含む金融事故は、クレジットカード系の株式会社シーアイシー(CIC)だけでなく、消費者金融系の株式会社日本信用情報機構(JICC)にも、銀行系の全国銀行個人信用情報センター(KSC)にも情報が共有されます。

そうなると、クレジットカードはもちろん、携帯電話の分割払いでの購入も、消費者金融での借り入れも、銀行でのローン設定もできなくなります。金融事故の情報は、残債がゼロになってから5年間登録されます。

一方、短期的な支払い遅れについては、毎月の入金状況が直近2年間について記録されます。この情報はCICだけで、JICCやKSCには共有されません。

いくら職業としての安定性の面で属性の高い公務員でも、過去にこうしたことがあるとクレジットカードの審査には通らない可能性が高くなります。

新人公務員は学生時代に失敗していないかを確認

学校を卒業して、めでたく公務員として働き始めたら、やはりクレジットカードを作りたいですね。そうした時、学生時代に携帯電話代の延滞や、学生カードの延滞をしたことがないかを思い出してください。

もちろん、61日以上の長期延滞をして学生カードが強制解約になったりしていたのでは、公務員としてクレジットカードの審査に通るのはむつかしいでしょう。

短期の延滞なら、最後の時点から2年、長期延滞なら完済してから5年を待って申し込めば大丈夫だと思います。

国家公務員にはKKRメンバーズカードと言う専用カードがある

KKRは、国家公務員共済組合連合会のことです。さまざまな福利厚生に関するサービスを行っています。

このKKRの会員証にクレジットカード機能を持たせたのが、KKRメンバーズカードです。

国家公務員なら持っておくと何かと便利なのではないでしょうか。

クレジットカードは民間が引き受けているので審査も同じ

KKRメンバーズカードのクレジット機能は、VISAとマスターカードの国際ブランドのものについては三菱UFJニコスが、JCBのものについてはJCB本体が引き受けています。

ですから、カードを申し込んだら国際ブランドに合わせて、その2社のどちらかが審査を行うことになっています。

したがって、国家公務員だから無条件にクレジットカードが発行されると言うことはありません。信用状態に問題があれば断られてしまうのです。

さらに、申し込みページには利用状況が良くないと更新されないこともあることが明記されています。

ゴールドカードなのに年会費は永年無料

KKRメンバーズカードは、ゴールドカードとしてのサービスが提供されていますし、券面もゴールドカードそのものです。しかし、年会費は永年無料と言う、なかなかに美味しいカードだと言えるでしょう。

しかも定年退職後も保有することができるカードなので、長く勤めるつもりの人には外せないカードですね。

これは推定ですが、国家公務員であれば、40代になってはじめてクレジットカードを持つと言う人でも、それほど審査が厳しくならないのではないでしょうか。

地方公務員むけのオフィシャルカードは地域によって異なる

地方公務員向けのオフィシャルなクレジットカードは、公立学校の教職員向けのものを除いて全国共通のものはありません。各都道府県の共済組合などが取りまとめてクレジットカード会社と提携しているケースが多いですね。

また、市区町村の公務員の場合は○○県市町村職員共済組合が取りまとめを行うと思いますが、探した範囲では見当たりませんでした。

公立学校の教職員は全国共通のクレジットカードがある

公立学校共済組合の組合員や、退職後の年金待機者・年金受給者を加入対象にした「公立共済メンバーズカード」と言うものがあります。

発行を引き受けているのはオリエントコーポレーション、つまりオリコカードと言うことになります。国際ブランドはマスターカードです。

このカードはゴールドカード相当のサービスが提供されるカードですが、年会費は永年無料です。KKRメンバーズカードと同じですね。

年会費無料で、高校生を除く18歳以上の家族に、家族カードの発行もしてもらえるようになっています。

愛知県では県職員用のオリジナルブランドのカードがある

愛知県職員生活協同組合では、「MFUGレインボーカード」と言うクレジットカードを発行しています。カード発行会社は名前の通り三菱UFJニコスですし、サービスはゴールドカードに準します。

もちろんこのカードも本人・家族会員ともに年会費が要りません。

さすが愛知県のカードだけあって、セントレア3階にあるプレミアムラウンジ『セントレア』をアピールしていますが、国内主要空港のラウンジは無料で使えるサービスが付いています。

大阪府の場合はインビテーションカードが普通に申し込める

あきんどの町大阪らしく、大阪府職員生活協同組合では、いくつかのクレジットカード会社とビジネスカードの提携を行っています。つまり、組合が取りまとめることで、個々人にビジネスカードを申し込めるようにしているんですね。

JCBのプロパーカードのビジネスゴールドカードや、三井住友VISAコーポレートゴールドカード、UCカードプライズのゴールドカードが、いずれも年会費無料で申し込めます。

それだけではなく、年会費は普通に申し込んだ時と同じですが、セゾンゴールド・アメリカンエキスプレスカードも申し込み対象になっています。

そして驚いたことに、普通ならばインビテーションが来るのを待たないと申し込めない、セゾンプラチナ・アメリカンエキスプレスカードまでもが、直接申し込みの対象になっているのです。

公務員は専用カードをうまく利用するとお得になる

審査については特に優遇されることはないでしょうが、ここまで書いてきたことを見てもらうとわかる通り、公務員であることで申し込めるカードの大半が、年会費無料のゴールドカードなのです。

それだけでも、公務員は優遇されていると言う感じがしますね。

※ 掲載の情報は2019年7月現在のものです。

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