審査基準は非公開。クレジットカード会社がシステム化している

クレジットカードの申し込みを考える時、カード会社の審査基準が知りたいって思うことありますよね。それが分かっていたら、審査落ちしないカードを選んで申し込めるのにって思います。

しかし、悪いことを考える人も世の中にはいて、審査基準に合わせて嘘をつくかもしれません。なので、各カード会社はそうした部分について対策せざるを得ないのです。

審査基準はある程度推測できるが公開はされていない

クレジットカードと言うのはカード会員に代わって、カード会社が立て替え払いをするためのカードですから、信用できない人には発行されません。

かと言って、今は信用できても将来どうなるかは分かりませんね。

それに 100% 信用できる人と言うのもいないでしょう。

そのあたりはカード会社がリスクを取っているとも言えるのです。

カード会社が見るのは「金融事故を起こさない可能性」と言う信用

カード会社は個人の信用をどのようにして測っているのでしょうか。審査に時間をかけすぎたら、その分の人件費がもったいないですよね。
機械的に進めるための手段は準備されています。一方でそのベースになる基準は、回収不能になるリスクが低いかどうかと言うことです。

カード会社は、そのカードが毎月利用されると同時に、毎月の支払日にはきちんとカード会員の銀行預金から引き落としができて、利用金額を回収できることを最も好ましい状態としています。

支払い遅れは出さないけれど、3か月とか半年に一回の利用ではカード会社の利益が生まれにくくなります。もちろん、年に一回でも数百万円の利用があればそれはそれで OK ですが。

ですから、指定信用情報機関に登録されている情報に「他のカードでも毎月使って、毎月遅れずに支払っている」と言う情報があると高く評価されるのです。

安定した収入は信用につながる

例えば、銀行口座残高不足によって引き落としができなかった場合でも、カード会社は銀行に手数料を支払わなくてはいけません。
銀行とカード会社との契約にもよりますが、再引き落としを依頼するとその分の手数料も発生します。なので、利用銀行によっては一度引き落としができないとカード会社は再引き落としをしないこともあります。

その場合は、コンビニ支払い用紙などが送られてきて、支払手数料をカード会員が負担して支払うことになります。それでもその用紙の発行と郵送のお金はカード会社の余分な負担になりますね。

  • 会社員
  • 公務員
  • 団体職員
  • 上の職業の人の配偶者
  • 上の職業の人の子供

このような属性の人は、毎月ほぼ一定の金額が収入として入ってきますから、口座残高不足が起こりにくい人と言えます。ですので審査の場合にも有利になるわけですね。

大きな資産がある人は回収不能になりにくい

例えば銀行預金などでたくさんのお金を持っている人でも、そのお金が異なる銀行に置いてあり、引き落とし用の普通預金口座にない場合には、「うっかりして」お金の移動を忘れる可能性はあります。

しかし、これは給与所得者でも起こり得ますね。そして、現預金だけでなく、他の金融資産を多く持っている人でも、回収不能は起こりにくいでしょう。

最悪、強制解約になって取り立てを行う場合でも、差し押さえられる資産があるのは大きな信用になります。

高い所得より確実な利用実績が大事

もちろん年収が多いのはいいことですが、ある一定額以上になったらそれほど差は出なくなります。それよりも、毎月の利用で確実な支払いをしている人は高く評価されます。

たとえ年収 1 億円あったとしても、過去 2 年の間に数回以上「うっかりして」支払いが遅れたというようなことがある人は、限度額 50 万円の一般カードの審査にでも落ちる可能性が出てきます。

最も重要なのは「安定した利用」です。ですからクレジットカード利用の実績がない人の場合は、その分審査で不利になることもありますが、年齢や職業から問題なしと判断されることもあります。

スコアリングとはクレジットカード審査の便利な道具

スコアリングはその名の通り、個人の属性にスコア(点数)をつける審査方式です。どのカード会社でも行っているんじゃないかとは思いますが、そのことを明言しているカード会社はありません。

これは、属性に関する様々な項目に点数をつけ、その合計が一定以上になっていれば審査通過と言う考え方の審査方法です。

スコアリングの具体的な内容はもちろん非公開

インターネットで検索すると、クレジットカードのスコアリングについて様々な事例が紹介されていますが、点数などの内容がまちまちです。どれが本当なのでしょうか。
よく読んで下さい。そうした記事には必ず「これは一例で実際のものとは異なります」ということが書いてあります。イメージしやすいように適当な点数を書いているだけなんですよ。

実際、スコアリングの点数が公開されることはありません。それどころか、どのような属性についてスコアリングを行っているのかも絶対に秘密です。それが漏れてしまうと、不法行為を誘発しかねないからなんですね。

でも、常識的に考えて、年齢や職業・収入・住宅状況・未既婚などは当然評価の対象でしょうし、他の借り入れやカードの利用実績も評価されるであろうことはわかりますよね。

スコアリングの運用はカード会社によって大きく異なる

属性と信用情報に点数をつけて、その合計でカード発行の可否を判断するというのは、客観性が高く審査のスピードアップにも役立ちます。

一方で、数値化するだけでは判断しづらい部分というのも存在していますから、それをどの程度人間の判断に委ねるのかというのもカード会社によって異なるでしょう。

スコアリングによる審査で考えられる判断基準というのはいくつかあります。

  • 合計点数が一定以下でなければ審査通過
  • 審査通過と拒否の間に一定の幅を設けておいてその部分の人は人間が審査する
  • 審査通過の点数を高めに設定することで審査を厳しくする
  • 絶対に審査落ちする基準を設定しておく
     ・金融事故の経歴
     ・無職などの属性
     ・カードごとの最低年齢

いわゆる「審査が甘い」と言われるようなカードは一番下のケースが多いでしょう。絶対にダメな人以外にはとりあえずクレジットカードを発行し、途上与信でふるい落としてゆく方法です。

この方法の場合、ある程度の信用が期待できるのに属性の悪さで顧客を見捨ててしまうことを防げます。一方、ステータス性を重視するようなカード会社では、最初から審査基準の点数を高めにするでしょう。

ただ、すべてのパターンに共通するのは「金融事故を起こした経歴のある人はほとんどの場合審査落ちする」ということです。

信用情報は指定信用情報機関に照会してデータを得る

属性については、自己申告のものが大半ですが、信用情報は客観的に判断できる指定信用情報機関に照会して情報を取り寄せます。

また、照会した時点で「クレジットカードを申し込んだ」と言う情報が指定信用情報機関に登録されます。指定信用情報機関については次の記事に詳しいのでそちらを見て下さい。

また、指定信用情報機関に登録された情報や、申し込んだカード会社が持っているクレジットカードの利用履歴をクレジットヒストリーと言います。

日本では純粋にクレジットカードの利用履歴ですが、海外では個人の信用情報として就職や賃貸住宅に利用などにも影響することもあるんですよ。

詳しいことは次の記事を読んで下さい。

社会的信用につながるクレジットカードの審査基準

クレジットとは簿記でいう「貸方」の意味であると同時に、「信用」と言う意味もあります。ですので、信用のない人にはクレジットカードは発行されません。

なんとなくステータスカードは審査が厳しいのではないかと感じますし、実際そのとおりなのですが、共通する基準というのもあるのです。

カード会社によって審査基準は異なるのが普通

カード会社ごとに審査の基準というのは違うものなのでしょうか。
それは異なるのが普通だとは思います。しかし、基準が公開されていない以上、絶対に異なっているとは言い切れませんね。
厳密に言えば、全く同じ条件で 2 つのカードの審査を受けることは不可能です。同時に申し込んだとしても、先に審査に入った会社には直近 6 か月以内の申し込みの記録が提示されません。
あとで審査に入った会社には先の会社が照会した記録が提示されるので、異なった条件で審査されます。かと言って記録が消える6か月後に申し込んだら、その分職歴が長くなっているので同じ条件ではありませんね。

あくまで可能性の話ですが、世間では次のような傾向があると言われています。

  • アメックスやダイナースのプロパーカードは審査が厳しい
  • 銀行系のクレジットカードは審査が厳しい
  • 流通系のクレジットカードは審査が甘い
  • 消費者金融系のクレジットカードは審査基準が大幅に異なり発行されやすい
  • 通販系のクレジットカードは比較的審査が甘い

これらはあながち間違ってはいないと思いますが、先にも照会したように入会審査が甘いカード会社は途上与信が厳しく、ちょっとした信用状態の変化であっさり強制解約になるようです。

入り口が厳しいか途中がきびしいかの差で、実際に最終的にカード会員として残る人の信用状態は、意外に大差ないのかもしれませんね。

スピード発行と人件費節減のために数値化した審査が行われる

このように、ある程度コンピュータによる自動審査を行うことで、早く発行すると同時に審査に係る人件費を節減するためにスコアリングシステムはあります。

とは言え、とどのつまり人が審査するのと同じ結果が得られるように研究されていますので、私達はあまり意識する必要はありません。それより、毎月の利用をきちんと管理することが大切だと思います。

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