インドネシアでクレジットカード利用は外国人向けの店に限られる

インドネシア旅行というとバリ島が一番に思い浮かびます。みなさんもバリ島観光を目的にインドネシアを訪問されるんじゃないでしょうか。

世界最大のイスラム国家であるインドネシアですが、バリ島はバリ・ヒンドゥーと言う土着宗教ですので、文化も独特なものがあって、外国人の私達には特に神秘的でステキに写ります。

バリ島は外国人観光客にフレンドリーな観光地

インドネシアを全体で見た場合、決してクレジットカードの使い勝手がいい国ではありません。

一方、バリ島でも観光客を対象にしたお店が多い南部では、クレジットカードが使いやすいですね。

北部や西部では大きなホテルぐらいしかクレジットカードが使えるところはありません。

バリ島に行くならVISAとマスターカードのクレカは両方とも必携

バリ島ではVISAだけとかマスターカードだけとか言うお店があると聞きました。普通この2つはセットのようにして使えるのに、そんなこともあるんですね。
はい。実はVISAとマスターカードはセットでも何でもないんです。ですから、特にアクワイアラ(加盟店管理会社)の未発達な国ではどちらかだけになることも珍しくありません。

インドネシアもだんだんクレジットカードの普及が進んできましたので、VISAかマスターカードのどちらかを持っておけば大丈夫と言う状況になる日も近いと思います。
しかし、現段階ではまだ、両方持っておいたほうが確実でしょう。

さらに近年JCBが使いやすくなってきているという情報があります。2011年にJCBの現地法人が設立されたのが大きいようです。

残念ながらインドネシアでは、アメックスやダイナースクラブとの加盟店開放契約は行われていませんので、そうしたカードはまだ使いにくいようです。

VISAもマスターカードも持っていないという場合、三井住友カードがおすすめです。クラシックカードなら年会費税別1,500円でVISAとマスターカードの2枚持ちができます。

ゴールドカードでも年会費税別12,000円ですので、海外旅行用に持っておいてもいいと思いますよ。

バリ島ではメジャーなタクシー配車アプリが使えない

バリ島は外国人観光客が非常に多い土地ですから、それを当て込んだタクシーもたくさん走っています。もちろん正規のタクシーもあるのですが、Grabといった配車アプリを活用する新規参入のタクシー事業者もあります。

いわゆる白タク、ボッタクリを行う不法タクシーもいるので観光客は自衛しなくてはなりません。

配車アプリはクレジットカードで決済できるので、運転手さんとの間でお金のやり取りがないためボッタクリ被害を防げることから人気が出ました。

しかし、これに怒ったのが古くからのタクシー事業者です。お客さんを奪われるわけですから当然といえば当然です。

その結果バリ島の空港には配車アプリで呼ぶタクシーが入場できなくなったのです。

インドネシアで使える配車アプリは4つあります。

  • Grab(東南アジア)
  • Go-Jek(インドネシアローカル)
  • My Blue Bird(ブルーバードタクシー専用)

このうち、上の2つのタクシーはバリ空港に入場できません。観光客にとっては不便極まりないですが、タクシープールにいる車を選ぶ必要があります。

一方、My Blue Birdの配車アプリで呼んだ車はバリ空港に入ってこれます。これはブルーバードタクシーというタクシー会社が自社用に開発したもので、車も従来のタクシーですから規制できなかったようですね。

旅行前に日本でインストールして、SMSで届く確認メッセージを使ってアクティベートしておきましょう。日本には代理店もありますので、検索して見つけ、使い方などを教えてもらっておくと良いですよ。

クレジットカードを登録しておくことでカード払いも可能になります。ジャカルタでも利用できますから便利です。

インドネシアのクレジットカード普及率は低い

インドネシア全体を見渡した場合、クレジットカードの普及率は低いです。そもそも、インドネシア国民の半数以上が銀行口座すら持っていないという状況ですので、まだまだクレジットカードの普及には時間がかかるでしょう。

しかし、観光地であるバリ島や首都ジャカルタでは、ある程度クレジットカードを利用できる環境が整いつつあると言えます。

ジャカルタでは支払いに手数料が上乗せされることが多い

海外ではクレジットカード手数料が消費者負担になることがあるそうですが、インドネシアではどのようになっているのでしょう。
インドネシアでは国際ブランド側も、国の法律としても規制がありません。加盟店が自由に決められます。ジャカルタでは3%程度を請求されることが多いようですね。

日本では国際ブランドの規約によって、クレジットカード取扱手数料を消費者に請求できなくなっています。一方、オーストラリアは法律で加盟店が消費者に手数料を上乗せ請求しても良いことになっています。

インドネシアはまだカード市場が小さいこともあって、国際ブランドも法律もそうした規定が設けられていないようです。

ですので、数%の手数料が上乗せされることもあると言う認識を持っておいてもらうほうが良いでしょう。

クレジットカードが使えても小さな加盟店には注意が必要

途上国の旅行でよくあるのは、クレジットカードが使いにくくて困っている時にアクセプタンスマークを見つけて、つい嬉しくてそのお店に飛び込んでしまうということです。

インドネシアを貶めるつもりはありませんが、途上国の場合往々にして悪いことをしようと企んでいる小規模な小売店が存在するケースがあるのです。

目的はスキミングですね。

クレジットカードを渡したら機械を通して「このカードは使えないから現金にしてくれ」と言われた場合は特に要注意です。

もちろん通信回線の不調で本当に使えないこともあるのですが、もともとスキミングだけを目的にした悪辣な店も存在します。ですのでインドネシアでクレジットカードを使うのはホテルやショッピングモール、レストランなどの施設だけにしておきましょう。

もちろん普段からカードの明細はしっかりチェックしておかないといけませんが、そうした事態に出会ったら、最低でも1年くらい細かくチェックして下さい。そうした場合に心強いのが「カード利用通知メール」です。次の2社が対応しています。

  • 楽天カード
  • エポスカード

楽天カードはオーソリ(利用承認)の翌日、エポスカードは即日・リアルタイムで連絡メールが来ます。

一方、エポスカードは正式請求が届いたら明細を見てくれという形ですが、楽天カードは正式請求が届いたときにもメールが来ます。

オーソリ段階では漏れがあるので、楽天方式のほうが確実ですが、リアルタイムで送られてくるエポスカードにも利点がありますね。次の記事を参考にして下さい。

キャッシングや現地両替よりお得なデビットカードとATM

VISAデビットやJCBデビットを持っているのであれば、口座残高を確保した上で旅行にも持って行きましょう。但し多すぎる残高はトラブルのもとですので、控えめにするのがおすすめです。

また、デビットカードは現金引出し専用に使うことをおすすめします。

インドネシアは現金がある程度多く必要な旅行先

インドネシアではある程度しかクレジットカードが使えないのはよくわかりました。では、現金はどのくらい持っておくべきなんでしょう。
それは旅行の内容によります。それでも1万円相当程度を日本から持っていって、不足分は現地でATMから引き出せばいいでしょう。ATMでおろせるのも1回2万円相当より少ないです。

インドネシアのお札は1,000ルピアからから10万ルピアまであります。1万ルピアは78円くらいです。ルピアは桁数が大きくなるので、飲食店のメニューや商店の値札は下3桁の0を省略して表示することが多いです。

10,000ルピアは次のように表示されていますが、いずれも同じ意味です。

  • 10.000
  • 10.
  • 10ribu
  • 10K

メニューに45とだけ書いてあったら、それは45,000ルピアで350円ぐらいだということです。

インドネシアに行く直前には、一度Googleで次のキーワードで検索をしましょう。

1000IDR=?JPY

すると、1000ルピアが何円に相当するかが表示されますので、それをメモしてから渡航して下さい。

そして、値札に書かれている下三桁を省略した物に、その数字をかければ日本円へ換算できます。概算になってしまいますが、暗算しやすくするために、1の位に四捨五入してもいいですよ。

デビットカードを店頭で使わないほうがいい理由

これもあまり治安の良くない国全体に共通することですが、デビットカードを店頭で使ってカードや情報を盗まれると損害が大きくなってしまいます。

クレジットカードの場合、盗まれても請求確定日までに届けを出して受理されれば、悪用された分は請求されません。

一方、デビットカードの場合も一定期間内であれば、盗難紛失に対する悪用の補償はあるものの、口座からはリアルタイムで引き落とされるため一度は口座残高が減ります。

そして、補償が決定してもお金が返ってくるのに数ヶ月かかることがありうるのです。ですから、ATM以外でデビットカードを使わないほうが良いですし、ATMで使う時にも周辺を誰かに十分警戒しておいてもらうことをおすすめします。

デビットカードの不正利用については、次の記事で詳しく説明しています。

VISAとマスターカード、1枚はゴールドカードにしておこう

インドネシアはクレジットカードが活躍するシーンが少ないので、旅行であれ赴任であれ、長期・短期の留学であれ、お勧めのクレジットカードに差はありません。

VISAとマスターカードを最低1枚ずつ、そして少なくとも1枚は廉価版ではないゴールドカードを持って行きましょう。

3か月以上現地にいる場合は、保険が切れてしまうのでゴールドカードは必要ありません。その代り自分で海外旅行傷害保険を購入しておくことが大切です。

赴任の場合は現地のクレジットカードをできるだけ早い段階で作っておくと良いですね。

ゴールドカードの中には、年会費が無料のものもあります。次の記事で年会費無料のクレジットカードを紹介しているので、参考にしてください。

インドネシアではあまりクレジットカードを使うところがない

ホテルへの宿泊など、身分証明書としてのクレジットカードは大変重要ですが実際安全にカードが使えるお店は、バリ島やジャカルタなどの有名観光地の、しかも一部のお店に限られます。

旅行サイトの口コミに「どこでカードを使っても平気でした」と言った投稿が見られますが、当てにしてはいけません。まずは外務省の海外安全ホームページでインドネシア情報を確認して、カード利用の方向性を決めましょう。

※掲載の情報は2019年6月現在のものです。

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