西の横綱ICOCA(イコカ)チャージはほとんどのクレジットカードでOK

ICOCA は交通系電子マネーですが、関西以外ではあまり馴染みがないかも知れません。でも、交通系 IC カード全国相互利用サービス加盟の、メジャーな交通系 IC カードの中でも 3 位につけているものです。
発行主体は JR 西日本で、Suica よりは遅いものの、2003 年には発行され始めた、IC 乗車券兼電子マネーの老舗です。
この記事の目次
ICOCA エリアだけでなく全国の相互利用エリアで利用できる
ICOCA は IC カード乗車券としてだけでなく、電子マネーとしても相互利用サービスに加盟している各社のエリアで使うことができます。
乗車券としては乗り継ぎなどで少し注意しなければいけないこともありますが、基本的には全国で便利に使える交通系電子マネーと言えるでしょう。
ICOCA 電子マネーは Suica 電子マネーと同じ
各交通事業者などが発行している IC 乗車券・電子マネーの相互利用の中核をなす 9 社は以下のとおりです。この各社の間では IC 乗車券としても電子マネーとしても相互利用が可能です。
- ICOCA( JR 西日本)
- Suica( JR 東日本)
- TOICA( JR 東海)
- SUGOCA( JR 九州)
- Kitaca( JR 北海道)
- PASMO(関東の各事業者)
- manaca(名古屋の各事業者)
- nimoca(西日本鉄道など)
- はやかけん(福岡市交通局)
この 9 社については、お店などで「交通系電子マネー使えます」として表示されているところでは、まとめてブランドマークが表示されています。
電子マネーは利用可能エリアを気にせずマークで判断
交通系電子マネーの一つとしてお店で利用できるかどうかの判断は、利用エリアではなくお店に提示されているアクセプタンスマークで行います。
このような 9 社のアクセプタンスマークがまとめて表示されていれば、そのお店で使うことができます。
並びはランダムです。順番を気にせず、ICOCA のブランドマークがあれば OK だと思って下さい。
ICOCA は種類によって現金購入とクレジット購入に分かれる
ICOCA の基本は IC 乗車券・定期券ですので、子供料金対応によって種類が変わります。ネット上で明細を確認したり、クレジットチャージしたりができる物は別枠になっています。
そうした違いによって、現金購入であったり、クレジット購入であったりと言う違いが生まれてくるのです。
ICOCA カードは現金購入
ICOCA には全部で 6 種類あります。このうち SMART ICOCA はクレジットカードで購入する必要がありますし、そうでないカードは現金でしか購入できません。
- ICOCA(無記名式)
- こども ICOCA(満 12 歳の3月末日まで利用可能)
- ICOCA 定期券(記名式)
- こども ICOCA 定期券
- SMART ICOCA(クレジットチャージ可能)
- SMART ICOCA 定期券
このうち、ICOCA だけは無記名式なので誰でも使える代わりに、紛失した場合の保証は全くありません。現金を落としたのと同じだと思って下さい。
一方、記名式である残りの 5 種類は手続きを行えば利用を停止して再発行することができます。
大人用はみどりの窓口か対応自動券売機で購入する
こども ICOCA・こども ICOCA 定期券はみどりの窓口でしか購入できません。これは年齢確認の必要があるからです。
健康保険証やパスポート、マイナンバーカードなど、生年月日の確認できる書類を持って申し込んで下さい。証明書類があれば親などによる代理購入も可能です。
一方、大人用の ICOCA は、みどりの窓口や下のマークがある自動券売機で購入することができます。
発行されるカードは 1 枚 2,000 円で、500 円のデポジット(保証金)を含みます。
このデポジットはカードの使い捨てを防ぐもので、ICOCA が不要になったらカードを返却することで返金されます。
つまり1,500 円分のバリューが入ったカードを2,000 円で購入する形になります。
SMART ICOCA はクレジットカードで購入する
SMART ICOCA はクレジットチャージができる ICOCA で、ネット上で利用履歴の確認もできます。ただ、モバイル Suica のようにスマホに対応してはいません。
SMART ICOCAはクレジットカードの登録が必要になります。申し込みには次の 3 つの方法があります。
- JR おでかけネットで申し込む( J-WEST ネット会員登録が必要)
- 入会申込書郵送で申し込み(申込書はネット請求可)
- 大阪駅「 Club J-WEST サービスコーナー」で即日発行
即日発行の際には、本人確認書類とクレジットカードが必要になります。使えるクレジットカードは次の通りです。
- J-West カード
- VISA
- マスターカード
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
また、SMART ICOCA 定期券は、みどりの窓口や緑の券売機、ピンクの券売機で上に示したマークのあるもので、SMART ICOCA を入れて購入できます。この時にも登録したクレジットカードが必要です。
使うなら SMART ICOCA のクレジットチャージがお勧め
実は ICOCA を搭載した一体型クレジットカードは発行されていません。これは JR 東日本とは異なり、系列会社にクレジットカード会社がないからだと思われます。
JR 西日本のクレジットカードである「 J-West カード」は、JR 西日本がカード会社(JCB・三菱UFJニコス)と提携して発行しているのです。
そして、大切なのはポイント狙いでカードを申し込むかどうかです。年会費無料のカードなら金銭的に損をすることはありませんが、クレジットカードを持ちすぎることは決して良いこととは言えません。
管理の手間も増えますし、トラブルの確率も上がります。ですので、最初にすべきは「持っているカードの中でポイントが付くものがあるかどうか」の確認ですね。
- 楽天カード:ポイントなし
- 三井住友カード:ポイントなし
- 三菱UFJニコス:ポイントなし
- イオンカード:400 円で 1 ポイント( 0.25% )付与
- セゾンカード:付与される。適用付与率は会員ごとに異なる
- JCB プロパーカード:ポイントなし
このように、メジャーなカードではポイントが付かないケースが多いです。一方、一部のカードでは高還元率でのポイント付与がありますから、自分のカードについてチェックしてみて下さい。
なお、ICOCA 自体にもポイントサービスがありますが、ちょっと特殊でポイントが付く利用方法は限られるので、今回は割愛します。
ICOCAにチャージするのにおすすめなクレジットカード
ICOCAにはほとんどのクレジットカードでチャージをすることが可能です。では、どのクレジットカードでチャージするのがお得なのか、この章で紹介していきます。
リクルートカードの基本還元率は1.2%と高い!
リクルートカードは基本還元率が1.2%の高還元率クレジットカード。
クレジットカードの標準ポイント還元率は0.5%ですので、この還元率はかなり優秀です。
また、じゃらんやホットペッパーなど、リクルートが提供しているサービスでポイントが利用できるので、リクルートのサービスを利用している人も使いやすいですよ。
使い方によって選択肢が変化する可能性がある ICOCA
もちろんPiTaPaにも電子マネー機能はありますが、域外では使えませんのでご注意ください。