クレジットカードの不正利用!正しい手続きなら完全に補償される

クレジットカードの利用明細に覚えのない請求がある、これは一大事です。もしかすると誰かに不正利用されたのかも知れません。

もちろん、不正利用でない可能性も存在はするのですが、仮に不正利用だったとしても、自分の管理に落ち度がなければ補償の対象になりますから心配無用ですよ。

本当に不正利用かどうかを落ち着いて判断することから

利用明細に身に覚えのない請求があった場合、まず不正利用を疑いますね。

落ち着いてチェックしてもらいたいのは海外サイトを含めて、海外で買い物をしていないかどうかです。

そうした場合、利用日と決済日のズレによって為替差損が発生することがあります。それを後からカード決済しているケースが意外に多いんですよ。国内サイトでも外貨建て決済をしている場合は同じです。

クレジットカードに身に覚えのない請求があったら確認すべきこと

身に覚えがなくても不正利用ではないことってあり得るのでしょうか。それは自分が忘れていたということなのでしょうか。
もちろん忘れていたという可能性はありますが、それ以外にも正当な請求でありながら、カード会員が気づきにくいものというのがあるのです。
上で書いたように、海外でのカード利用では必ずと言っていいほど為替調整が入ります。その場合、調整分の請求は国際ブランドやカード会社、決済代行会社から入ることが多いので、「身に覚えがない」事になってしまいます。

ただしその場合、必ずその対象になる取引が数日前に存在しているはずです。それがないのに為替調整のような請求があったらそれは不正請求ということになります。

一方、為替調整では返金もありうることを覚えておいて下さい。

その他、次のようなケースで不正ではないものでありながら「身に覚えのない請求」が起こりえます。

  • 年払いの会費などの請求
     ・年払いなので自分が忘れていることが多い
     ・ドメイン利用の費用の場合、数年ごとの支払いもある
  • カードの有効性を確認する引落し
     ・会員制サイトにクレジットカードを登録する時に多く行われる
     ・金額は数円~数ドル(1 円~500 円程度、あとで返金または相殺される)
  • 加盟店が決済代行会社を利用している場合
     ・加盟店名でなく代行会社名で請求されるため不審に思う
     ・利用金額と日付自体には覚えがあることが多い

一番上のものは、月払いより広い間隔で請求されるもののリストを作っておくことで、勘違いを防げます。

二番目のものは必ず登録の際に案内がありますから、クレジットカードを登録するタイプのサイトを利用する場合、必ず隅から隅まで説明をよく読む習慣を身につけて下さい。外貨建て決済で特に多く見られます。

一番下のものは、カードを利用したときのお客様控えを保存しておき、支払が終わるまで捨てないという習慣を身につければOKです。それと見比べることで、万が一の不正利用の発見も早くなるでしょう。

不正利用が疑われるときはカード会社の紛失盗難窓口に相談

上でお話しした問題のないケースが除外されて、不正利用の可能性が高まったら、クレジットカードの裏面に書いてある窓口に電話して相談して下さい。するといくつかの質問をされます。

  • カードは手元にあるか
  • カードを紛失していた期間はないか
  • インターネット(特に海外サイト)で使ったことがあるか
  • 海外旅行で使ったか
  • 家族による買い物ではないか
  • カードは普段どこに置いているのか(そこに他人が出入りしないか)
  • 暗証番号はメモしていないか
  • 本人認証サービスは利用しているか

全部ではなく、この内のいくつかを質問されると思います。さらに、カード会社に届いている利用明細 1 件ずつについて、使ったかどうかを尋ねられます。そこで、不正利用が確定的になるとカードの停止処理が行われます。

カードが手元に残っている場合、警察への届けはカード会社が行うことが多いです。一方、カード自体を紛失している場合は、カード会員が警察に届けなければいけません。

クレジットカードが盗難されたまたは紛失した場合、ほとんどのクレジットカーには「盗難保険」が付帯されています。

盗難保険については、次の記事で説明しています。

カード番号が一新されたクレジットカードが再発行される

質問に答え終わったら、カードの再発行手続きの案内が行われます。実際にはその電話で再発行してもらえるという案内になるでしょう。2~3 週間後には新しいカードが届きます。

新しいカードは、カード番号・有効期限・セキュリティコードなど、カード名義人以外のすべての情報が新しくなったものが届きます。ですから、支払に登録しているものを全部やり直す必要があります。

  • 電気・ガス・水道料金
  • 携帯電話料金・固定電話などの通信通話料金
  • 月額会費・年額会費( JAF など)
  • NHK 受信料・有料テレビ視聴料
  • 通販サイトの登録情報

このような物のうち、カード払いにしているもの全部です。そして、新しいカードを待っている期間中に多くの場合 1 回は請求があると思いますので、事前に連絡して支払票を郵送してもらって下さい。

特に携帯電話料金のうち、本体料金の分割払いを行っている場合、その手続をしないと信用情報に傷がつくことがあります。

放置せずに必ず連絡して手続きして下さい。

クレジットカードの再発行の手続きについては、次の記事で詳しく説明しています。

不正利用については原則全額補償される

不正利用については、カード会員に規約違反や管理に大きな過失がない限り、届け出から60日さかのぼった日を起点に、それ以降の分が全額補償されます。

多くの場合請求を止めてもらえますので、金銭的な被害はゼロになることが多いです。

ただし、届け出が遅れた場合この限りではありません。

正しい暗証番号が使われると補償されない

クレジットカードの不正利用では、どんな場合に補償が行われないのでしょうか。
本人認証サービスを正しく通過した場合や、正しい暗証番号が使われた場合など、本人が利用したと判断されるものが代表的ですね。

インターネット通販において、本人認証サービスを正しく通過した場合は、本人が使ったものとみなされます。不正利用では他のサービスとパスワードを使いまわしている時に起こりやすいですね。

また、カード上や手帳やスマホに暗証番号を記録していると、それを盗まれることもあります。その場合も補償の対象外です。

クレジットカード不正利用の補償は規約違反状態では行われない

次のようなケースでは、補償は行われません。

  • 正しい暗証番号・パスワードが使われた場合
  • カード会員が使っている IP アドレスから利用が行われた場合
  • カード会員の住所に不正利用で購入された商品が届けられた場合
  • 家族による不正利用があった場合
  • 使用人など家族に準じる人による不正利用があった場合
  • カードを自分以外の人に渡していた場合
  • その他、規約違反の状態で行われた場合
  • 届け出から 61 日以上前に行われた不正利用

2番目は、オンラインゲームの課金のようなケースを想定していると思われます。

結構厳しいように見えますが、基本的にはクレジットカードでやってはいけないことをやっていた時に補償されないと言うだけです。それでなければすべて補償対象です。

不正利用に気づくにはこまめな明細チェックが必須

不正利用に気づくには、まず利用明細を細かくチェックすることです。少なくとも紙の明細が届いたらすぐに開封してチェックして下さい。

WEB 明細を利用している人は、毎月明細チェックの日を決めておいて、必ずチェックすることをおすすめします。

請求用明細ができてすぐであれば請求されない可能性が高い

補償されるにしても、不正利用の金額が大きいと支払いに困ってしまいます。先に請求されないよう手を打つことはできないのでしょうか。
こまめに明細をチェックしていれば、請求を止められるでしょう。また、請求用明細ができてすぐなら、そのタイミングでも間に合うと思います。

カード会員への請求用の明細は、だいたいカード利用締切の 2~3 週間後には届けられます。そして、その 1 週間後くらいに口座から引き落としが行われます。

ですので、毎月の請求明細が見られるタイミングには必ずチェックして下さい。そこで気づいて直ぐに電話を入れれば、請求そのものを取り消してもらえるでしょう。

クレジットカードの明細書は、次の記事で説明しているので参考にしてください。

利用速報メールは必ずチェックすること

楽天カードなど、一部のカード会社ではカード利用が行われるとメールでその事実を案内してくれます。その時カードを使った覚えがなければ、すぐにカード会社に電話して下さい。

その段階であれば、間違いなく請求されずに済みます。もちろんその時にカードは停止されますので、それ以上の被害も起こりませんし、不正利用の手続きも簡単にすみます。

クレジットカード情報が盗まれるのにはいろいろな手口がある

クレジットカード自体が手元にあるのに、なぜ情報だけが盗まれて不正利用されるかと言うと、それを行える犯罪手法が存在するからにほかなりません。

有名なのは海外旅行でクレジットカードを使った際に、カード情報だけを抜き取るスキミングですね。それ以外にも様々な手法が存在しているのです。

スキミング、フィッシングメール、クレジットマスター

クレジットカードの情報を盗むのにはどのような手口があるのでしょうか。
有名なスキミングのほか、偽サイトに誘導してカード情報を入力させるフィッシング、総当たり方式でカード番号を作るクレジットマスターなどがあります。
スキミングは基本的に磁気ストライプの情報を盗むものです。それを使って偽のカードを作ったり、ネットショッピングを悪用したりして不正利用します。

海外では相変わらずこの手法が多いようですので、怪しげな店や、設置者がはっきりしない ATM などを利用しないようにして下さい。海外でカードを使った後は、しばらく利用明細をより細かくチェックするのも自衛手段になります。

クレジットマスターはカードを持っている人の側では防ぎようがないので、名前だけ紹介しておきますが、やはり利用明細のチェックによって金銭的な被害は防止できます。

「スキミングって何?」と思った人は、次の記事がおすすめです。

フィッシングメールは相変わらず多い

フィッシングメールとは有名な会社の名前を騙って偽のサイトに誘導し、そこでログイン情報やカード情報を入力させると言う手口の詐欺メールです。

私もよく受け取ります。

先日私が受け取ったメールに書かれていたジャンプ先アドレスは “Amazone.com” でした。このような手口に引っかからないためには、普段よく使うサイトのアドレスをしっかり把握しておきましょう。日本のアマゾンは “Amazon.co.jp” です。

また、メールに添付されたファイルがウイルスで、パスワードやカード番号を打ち込んだデータを、そのまま別の場所に転送する「キーボードロガー」と言うものであることも考えられます。ソフトウエアキーボードを利用しましょう。

犯罪と対策はいたちごっこだが備えある人は被害を受けにくい

どんな犯罪にも対策がありますが、どんな対策にも抜け道があります。ですから、完全に不正利用を防ぐことは不可能ですが、金銭的被害を受けないようにすることは可能です。

それは常に自分のカードの利用内容をチェックし、規約違反になる使い方をしない、たったそれだけでいいのです。

※ 掲載の情報は2019年9月現在のものです。

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