海外旅行とクレジットカードの保険。自動付帯の中から比較しよう

海外旅行に出かける時、空港についてからあわてて自販機で保険買ったことのある人はいませんか。実は初めて海外に出た時の私がそうだったんです。今ではちゃんと事前に準備してますよ。

最近ではアメリカに渡航しないので、カードの付帯保険で間に合うことも多いです。皆さんはどうしていますか。

海外での医療費は非常に高額になることが多い

海外で病気になったりケガをしたりした場合、日本の健康保険が利用できないため治療費が高額になります。

さらに救急車が有料だったり入院の食費が高額だったりと、日本では考えられないほどの金額になることが珍しくありません。

そうした時に役に立つのが海外旅行傷害保険です。傷害保険ですが、治療費に関しては病気の治療も対象になっていることがほとんどです。

保障内容は死亡・後遺障害保障が前面に出されている

クレジットカードの案内などを見ると、「海外旅行傷害保険:最高5,000万円」と言った表現をよく見ます。これは事故で死亡した場合や、最も重い後遺障害が残った際に支払われる保険金の金額を示しています。

一方、治療費に関しては、だいたい死亡保障の10%以下の金額の範囲で実費が支払われるケースが多いですね。

だからと言って、保険会社のパンフレットにあるような、非常に高くついた例だけを参考にして補償額を決めると、保険料がとんでもないことになります。

そこで、クレジットカードの保険を活用できないかを検討してみましょう。

クレジットカードの保険を活用する際に注意すべきこと

一番注意が必要なことは「複数のカードの補償が合算できるわけではない」と言うことです。

ただ、合算できない部分は死亡保険金と後遺障害保険金だけで、治療費用などは合算可能です。

仮にこんなケースを見てみましょう。所持しているカードが3枚あったケースです。

  • 1枚目:JCBゴールドカード
  • 2枚目:セゾンブルー・アメリカンエキスプレスカード
  • 3枚目:エポスカードVISA

このように、国際ブランドを異なるものでそろえると言うことはよくやりますよね。このケースは疾病治療費用が大きくなる組み合わせです。

この3枚に自動付帯する海外旅行傷害保険の、疾病治療費用の総額は870万円が上限になります。JCBとセゾンブルーが各300万円、エポスカードが270万円です。

もちろん上限ですので、実際に支払った治療費用がこれより安い場合は、実費相当の金額しか出ませんので注意して下さい。

一方、死亡後遺障害の保険金は、自動付帯分として合計8,500万円ですが、実際に支払われるのは5,000万円です。これは3つの中で最も補償が大きいJCBカードの分です。

先に紹介したように、死亡・後遺障害の保険金は合算できません。最も高い金額が支払われるだけです。あとは保険会社間でその金額を按分して負担するようになっています。

死亡・後遺障害保障はあまり重視しなくてよい

今のご時世ですから、大抵の人は生命保険に加入していると思います。ですので、死亡保障についてはそれで十分間に合います。それに、海外旅行傷害保険では病気による死亡は保障の対象外です。

また、生命保険にもさまざまな特約や組立保険の形で後遺障害を保障しているものも少なくないので、この機会に一度自分の生命保険をチェックしてみてはいかがですか。

つまり、旅行の時だけの死亡保障はあまり意味がないと言うことになるので、それよりも旅行の時だけに発生するリスクである、高額な医療費を助けてくれる保険を重視することが重要になるのです。

クレジットカードは保険だけで選んではいけない

クレジットカードの本来の役割は決済機能とレジャーなどの会員証機能です。ですから、決済枠が充分に取れて、年会費に見合う優待サービスなどが自分にとって役に立つかどうかがポイントです。

保険金の金額に目を奪われて、本来の機能のチェックがおろそかになると損をしますから注意して下さいね。

おおむねカードのグレードと保険の内容は連動する

もちろん例外もありますし、断言はできないのですが、おおむね次のような関係が成り立っています。ですので、これより有利なものがあれば検討に値すると考えて下さい。

  • 一般カード
     ・ほとんどの場合利用条件あり
     ・死亡・後遺障害:最高2,000万円程度
     ・治療費用:上限50万円~200万円程度
  • 廉価版ゴールドカード
     ・ほとんどの場合利用条件あり
     ・死亡・後遺障害:最高2,000万円程度
     ・治療費用:上限200万円程度
  • ゴールドカード・プレミアムゴールドカード
     ・ほとんどの場合自動付帯・部分的に条件付帯になることもある
     ・死亡・後遺障害:最高5,000万円程度
     ・治療費用:上限300万円程度
  • プラチナカード
     ・ほとんどの場合自動付帯
     ・死亡・後遺障害:最高1億円程度
     ・治療費用:上限500~1,000万円程度

例えばJCBプラチナカードの場合、年会費税別25,000円で、死亡後遺障害1億円、治療費用1,000万円、救援者費用1,000万円、賠償責任保険1億円が自動付帯します。

JCBプラチナはインビテーションなしで、直接申し込めますから気になる人はチェックしてみてはいかがでしょう。カード付帯保険だけで治療費保障が1,000万円あると、かなり心強いです。

まずは自分のカードに付帯している保険をチェックする

今は、カードを複数枚持っていることの方が当たり前の時代になりました。皆さんはどのくらい持っていますか。私は国際ブランドデビットや国際ブランドプリペイドを除けば3枚です。

複数枚持っていると言うことは、自動付帯の保険については、治療費用を合算できるわけですので、その金額も調べておいて下さい。

また条件付帯(カードの利用条件付き)になっている場合でも、カードによってその利用条件の種類から合算可能なケースがあります。

例えば、JCB一般カードと楽天カードを持っていたとしましょう。どちらのカードも海外旅行傷害保険は条件付帯です。

そして、どちらのカードも利用条件の内容が、次のいずれかをそのカードで支払うこととなっています。

  • 搭乗する公共交通乗用具の料金をカードで支払う
  • 参加する募集型企画旅行(海外ツアー)の料金をカードで支払う
  • 海外航空券をカードで買う(楽天カードのみ)

つまり、航空券を楽天カードで買い、空港までの電車を予約してJCBカードで支払えば、両方の保険が有効になると言うことです。

そうすれば楽天カードの保険から200万円、JCBカードから100万円の、合計300万円の治療費保障が利用できることになります。

年会費無料のカードで保険が自動付帯する物は要チェック

年会費無料の一般カードの中にも、海外旅行傷害保険が自動付帯する物もいくつかあります。そうした物が自分にとって便利そうであれば持っているのも悪くありません。

しかし、ちょっと注意を要するケースもありますから、安易に飛びつかないようにして下さいね。

純粋に年会費無料で保険が自動付帯するものは少ない

保険には保険料支払いが付きまとうわけですから、それをカード会社が負担してまで保険を付けるには、それなりのメリットを期待してのことになるはずです。

探してみたところ、見つかったのは2社だけでした。

  • エポスカード
  • REX CARD

エポスカードは上で少し紹介した通り、疾病治療費について、上限270万円と言うゴールドカード並みの保障を付けています。一方、傷害治療費は上限200万円です。

そして、死亡・後遺障害保険金は500万円と、かなり小さく設定されています。しかし、利用者にとってはそちらの方がありがたいんじゃないかと思いますね。

エポスカードはマルイのカードですので、集客を目的としたサービスなのでしょう。

一方、REX CARDは信販会社のJACCSのカードです。こちらは死亡後遺障害2,000万円、治療費用200万円と一般的な内容です。

しかし、このカードはポイント還元率が1.25%と、ほとんど日本一と言って良いレベルですので、かなり魅力的ですね。

JACCSは他の提携カード、例えばくまモンデザインのくまもとCARDでも同様の保険サービスを行っていますので要チェックです。

リボ払い専用カードには保険が自動付帯していることがある

例えばJCB EITやDCカード Jizileにも海外旅行傷害保険が自動付帯します。しかも年会費無料なのです。しかし、いずれもリボルビング払い専用カードです。

リボルビング払い専用カードは、1回の支払額をあらかじめ大きく設定して、1回払いで終わるようにしておかないと金利手数料が発生してしまいます。

実質年率は15.00%と決して安いものではありませんので、こうした物の扱いに自信のある人以外にはあまりお勧めできません。

上位のカードには必ず大きめの保険が付いている

少なくとも廉価版ではないゴールドカードの場合どのカードでも、一枚の保険で充分とは言えないまでも、他のカードとの組み合わせである程度カバーできるだけの保険が付いています。

2~3枚のゴールドカードの保険を合わせれば、ほぼ十分な保険を構成できるでしょう。ただ、その際にも保険の内容はしっかり吟味して下さいね。

自分の属性に自信があるならプラチナカードを持つのも一つの選択

プラチナカードはステータスカードに分類されるカードですから、審査も厳しいです。また三井住友プラチナカードのように年会費が税別50,000円とか、アメックスのように130,000円とか言われるとちょっと二の足を踏むかもしれませんね。

そこでぜひおすすめしたいのがJCBプラチナです。アメックスのようにインビテーションも必要ありませんし、三井住友プラチナの半額の年会費、税別25,000円で持つことができます。
しかも、自動付帯する海外旅行傷害保険の内容はアメックスプラチナと同レベルか、それより高い内容なのです。上でも紹介した通り、JCBプラチナ1枚で保険はほとんどOKと言う感じですね。

ゴールドの複数持ちよりお得なJCBプラチナ

一般的なゴールドカードは年会費1万円程度で、治療費用が300万円程度の海外旅行傷害保険が自動付帯します。

つまり、JCBプラチナは一般的なゴールドカード2枚半分の年会費だと言えるわけですね。ゴールドカード2枚半では750万円くらいの治療費用の保険しか入れません。

それに比べてJCBプラチナは1,000万円の保険になるわけですから、大変お得だと言えるでしょう。

JCBプラチナは費用対効果が高い

以前、JCBカードは海外で使い勝手が悪いとよく言われていました。今でもVISAやマスターカードに比べると知名度の点でも使い勝手の点でも一歩譲ることは否定できません。

しかし、多少落ちると言う程度で、普通の海外旅行レベルなら問題はそれほどないでしょう。年会費と言うコストから見て、保険の点でもJCBカードはお得と言えるので上位カードを狙うならまず候補に挙げても良いと思います。

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