クレジットカードのヒストリーとは?それは良くも悪くも利用履歴

クレヒスと略される「クレジットヒストリー」。それは名前の通りクレジットカードの利用履歴です。その履歴によって、新たなカードの審査に通りやすくなったり、通りにくくなったりします。

そして、これにはクレジットカードだけでなく、他の商品購入履歴や金銭貸借契約なども含まれるのです。クレジットヒストリー、ちょっと気になりませんか。実は持っているカードを失うことにもつながる事があるんです。

クレジットヒストリーは割賦販売を利用した記録

いわゆるクレヒス(クレジットヒストリーの短縮形)はクレジットカードの利用履歴ですが、クレジットカードとは割賦販売法と貸金業法の両方の規制を受ける信用販売のためのカードです。

キャッシング機能の付いたカードは上の両方の規制を受けますが、付いていないカードは割賦販売法だけになります。

こうした機能を利用した記録がクレジットヒストリーです。

クレヒスはクレジットカードを持っていれば自動的に作られる

クレヒスには良いものと悪いものがあるそうですが、どちらでもないものと言うのはないんでしょうか。
クレヒスに良し悪しはありません。客観的な事実だけが記録されているものです。その良し悪しを決めるのは、そのデータを使って審査する会社なのです。

クレヒスは、指定信用情報機関に登録されている個人信用情報のことです。そこには個人を特定する情報のほか、いつどんなカードが発行されて、そのカードがどのように利用されたかという事実だけが記載されています。

ただし、その中には次のような情報が含まれています。

  • 返済が 61 日または 3 か月以上遅れた(異動情報)
  • 返済ができなくなって保証契約が履行された
  • 破産手続開始が決定された
  • 支払い条件(回数など)が変更された
  • 支払い条件(金額など)が変更された
  • 債権回収会社・保証会社などに債権の移管が行われた
  • 法定免責が行われた
  • カード会社などが貸倒れ処理を行った

これらは、クレジットカードの審査において致命的に悪い内容です。報告書には良し悪しを示すことはありませんが、この事実が報告されると新規の契約だけでなく、途上与信においても悪い評価がなされます。

最悪の場合、延滞などを起こしていないクレジットカードですら強制解約されることがありえます。いわゆる「ブラック」の状態というわけですね。

良くも悪くも評価されるクレヒスというのもある

クレジットカードの信用情報として最も多く利用される CIC の報告書には、過去 24 か月分の口座引落などによる返済実績が記録されています。ここには、約定日に引き落としができなかったなどの情報が記録されています。

一方、きちんと支払いが行われたと言う情報や、カードの利用がなかったから支払遅れも発生していないと言う情報も同時に記録されるのです。

  • 24 回全てに正常入金が記録されている:ベスト
  • 遅れはゼロだが利用のない月がある:利用のない月が多いと評価が下がる
  • 1~2 回の入金遅れがある:少し評価が下がる
  • それ以上の入金遅れがある:回数が増えるとどんどん評価が下がる
  • 原因不明の入金遅れ:ノーカウント

色々なパターンがありますが、一番上の状態で記録されていれば、新たなカードを申し込んだ時に、クレヒスに関して良い評価をされることは間違いありません。

ホワイトはブラックと同様審査で不利な扱いを受けることがある

ブラックが「金融事故の情報のある人」であるのに対して、まったくクレヒスがない人のことを「ホワイト」と呼んで、やはりカードの審査で不利になるとされています。

これには年齢も関わってくるのですが、一定の年齢になれば信用情報がないのはおかしいと言う判断をされるからなのです。

クレヒスがないのはネガティブ評価になる

現金主義の人だったら、クレジット情報がないのは当然だと思うのですが、それでも不利な扱いを受けるのはなぜですか。
信用情報に問題がなければ、携帯電話の分割払いなど信用情報に残る支払い方をしているのが普通だという判断からです。

過去 5 年以上に渡ってクレジットカードを持ったことがないと、クレヒスは全て消えてしまいます。

つまり、クレジットカードの申し込みを行った際に、カード会社としては参考になる信用情報がないため審査できないということになるわけですね。

これが 20 代の若者であれば特に問題も起きませんが、30歳を過ぎてその状態になっている場合、カード会社によっては審査落ちに直結する可能性もあるのです。

ホワイトとスーパーホワイトは同じレベルの評価

もちろん正式な名前ではありませんが、信用情報がない人のことを「ホワイト」または「スーパーホワイト」と呼ぶことがあります。

  • ホワイト:金融事故を起こしてカードを持てない期間があったので、信用情報がなくなった
  • スーパーホワイト:現金一括払い主義なので信用情報が作られたことがない

180度方向性が違うこの 2 つですが、クレジットカードの申し込みを行って審査を受けると、どちらも同じように見えるのが難点です。

どちらも、審査条件が厳しいクレジットカード会社では、審査落ちする確率が高くなります。

社内ヒストリーは半永久的に残る可能性がある

ホワイトやスーパーホワイトでも、一般カードであれば審査に通りやすいというカード会社も結構あります。もちろん、それには信用情報以外の属性がある程度以上であることが求められるでしょう。
しかし、過去に金融事故を起こしてブラックになってしまった時のカード会社では、まず審査には通りません。

それは社内の記録としての信用情報については保存期間に公的な定めがないからです。

つまり、新たにクレジットカードを申し込む時には、異なるカード会社で申し込まないといけないのです。そして、この時に注意すべきことがあります。

  • 三菱UFJニコス:
     ・MUFGカード
     ・ニコスカード
     ・DCカード
     ・VIASOカード
     ・リクルート・マスターカードなど提携カード
  • 三井住友フィナンシャルグループ:
     ・三井住友カード
     ・セディナ
     ・OMC カード
  • クレディセゾン
     ・セゾンカード各種
     ・UC カード
     ・PARCO カードなど提携カード

このように、全く違うカードだと思っていても、発行元が同じになっていることは多々あります。例えばDC カードで金融事故を起こしてしまって、その後 5 年以上経ったからと、今度は MUFG カードに申し込んでも、まず審査には通りません。

それは三菱 UFJ ニコスの社内に、過去の金融事故の情報が残っているからです。(これは、グループ内のカードの例として紹介しただけで、実際の三菱 UFJ ニコスの信用情報の運用を元に書いたものではなく、現実とは異なります。)

自分のクレヒスが気になったら開示請求をしてみればいい

過去に延滞したことのある人や、クレジットカードの審査で落ちたのが腑に落ちないという人は、一度自分の信用情報を開示請求してみるのもいいですね。

そこに記載されている信用情報が自分のクレジットヒストリーです。

指定信用情報機関は 3 社あるがまずは 1 社から取り寄せてみる

指定信用情報機関とはどんなものなのでしょうか。
個人の信用情報を扱うため、厳しい条件をクリアして、総理大臣や経済産業大臣による指定を受けた大企業です。現在個人情報を扱っているのは 3 社だけです。

指定信用情報機関と、開示請求の方法や読み方については、上の方で紹介したリンク先に詳しい情報がありますので、そちらを見て下さい。

クレヒスは工夫次第で作ることができる

クレヒスがなくてクレジットカードの審査に支障がある場合、なんとかしてクレヒスを作りたいものです。実はそれにはいくつかの方法があります。

どの方法が自分にあうのかをよく考えてチャレンジしてみて下さい。

クレヒスなしでも作れる可能性のあるクレジットカード

クレヒスがなくても発行してもらえるクレジットカードはいくつかあります。その中でも年会費が無料で、CIC にクレヒスが蓄積され、審査が比較的甘いものを紹介します。

  • イオンカード
  • 楽天カード
この 2 つは発行時の審査がかなり甘いと評判です。金融事故の情報がなく、申込条件に合致していればめったに審査落ちすることはありません。ただし、両方同時に申し込むと悪い結果を招きます。
一方で、途上与信が非常に厳しいため、使い方を誤ると逆にブラック情報が載ってしまうかもしれません。危険と思われるので注意したほうが良いのは次の内容です。
  • 最低 2 年間は他のカードに申し込まない
  • 消費者金融を利用しない
  • キャッシングを利用しない
  • 1 日たりとも支払いを遅らせない
  • 換金性の高い商品を購入しない
  • 必ず毎月利用する

こうして安定的に使って行くと、24か月目にはきれいなクレヒスが出来上がります。

スマホを分割払いで購入する

スマホの分割払いは、CIC に利用情報が登録されます。つまり、毎月の電話料金を遅れずに支払うだけでクレヒスが貯まるのです。

これがどの程度クレジットカードの審査に役立つかは未知数ですが、ホワイト・スーパーホワイト状態よりはずっと良いはずです。

逆に、一回でも遅れると悪いクレヒスになるので注意してくださいね。

アメリカ式でクレヒスを積んでみる

ライフカードにはデポジット型のクレジットカードがあります。保証金として預け入れる金額がそのまま与信枠になります。

これは、アメリカでクレジットヒストリーがない人のために準備された、セキュアードカードと同じシステムです。

デビットカードやプリペイドカードと違うのは、その保証金には手を付けず、毎月の支払いは普通のクレジットカードとして行うので、クレヒスがたまります。デビットカードではクレヒスがたまらないのとは大きく違うポイントですね。

初回に保証金 10 万円と年会費税別 5,000 円を支払う必要があるのが少し負担ですが、検討する値打ちはあると思います。

大切にしたい自分の信用情報とその管理

このように、信用情報というのは一生ついてまわるものと言ってもいいでしょう。特にこれから訪れるキャッシュレス社会においては、その情報の重さはこれまでの何倍にもなるでしょう。

クレジットカードなどを、堅実に使うことをまず第一に考えて下さい。

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