医師ならどんなクレジットカードでもOK!と言うわけではない

お医者さんと言えば、高収入職業の代表のように言われますから、クレジットカードの審査でも、さぞ優遇されているんだろうなと思う人も少なくないでしょう。

もちろん、その実態については明らかにされていませんが、冷静に考えてみればお医者さんだから審査で優遇されると言うことは、それほどないのかも知れません。

医師だからではなく属性が高いから審査に通りやすいだけ

お医者さんは社会的地位も高いし、お金もうんと稼いでいるからクレジットカード会社も優遇するだろうと思っている人も多いと思います。そうした面がゼロだとは言いませんが、それだけでカードの審査が有利とは言い切れないでしょう。

お医者さんの場合、個人としての属性が高いため審査に通りやすいだけだと考えても良いと思います。

ですから、仮に金融事故を起こしたことのあるお医者さんがいたとしたら、やはり審査には通らないでしょう。

審査で重視されるのは年齢と所得・資産と安定性

クレジットカードの審査において重視されるのはまず年齢です。18歳未満では申し込めませんし、多くの場合安定した収入のある20歳以上と言うことを要求しています。

お医者さんの場合、日本の大学を卒業した場合、24歳未満のお医者さんと言うのはいませんね。また、お医者さんになって初期研修を終わり専門を持った人なら26歳以上ですし、後期研修を修了した専門医であれば29歳から30歳にはなっています。

お医者さんは国家試験に合格してからが大変だとも聞いています。研修医の間は学ぶことが多すぎて、クレジットカードどころではないのかもしれませんね。

そうなると、落ち着いてクレジットカードのことを考えたりするころには、すでに30歳を過ぎてゴールドカード年代に入っているかもしれません。

普通のサラリーマンであれば、30歳を過ぎて初めてクレジットカードを申し込んだ場合、審査で不利になることがあります。一方、こうした職業上の特性から、お医者さんではそんなことがないでしょうし、医師会が勧めるクレジットカードもあります。

その部分で「お医者さんはクレジットカードの審査で優遇される」と言うことがあるかも知れませんが、これは業種の特殊性によるものですから、優遇されていると言うのとは少し違うでしょう。

所得と安定性と言う意味では最も属性が高い職業かも知れない

お医者さんの場合、勤務医であろうと開業医であろうと、一般のサラリーマンよりは所得が高いことが多いです。しかし、決してすべての職種の中で最も所得が高いと言うことはありません。

個人差はあると思いますが、40歳前後であればNHKの職員と病院の勤務医の給料は、ほぼ同レベルです。また、大手企業であれば勤務医のレベルを超え、開業医の先生と同レベルの収入を得ているサラリーマンも珍しくありません。

ですから、サラリーマンと言うくくりでは範囲が広すぎますが、大手総合商社とか全国ネットの放送局とかの正社員と、勤務医と言う職種で比較した場合、カードの審査においては似たようなものだと言えるでしょう。

一方、安定性の面でも、大手商社などの場合長く勤める人が多いですし、会社自体の安定性も十分に期待できますから、特にお医者さんだけが優れているわけでもありません。

しいて言えば、医師免許は生涯免許ですから、一生その仕事に就いていることが可能だと言う意味で強いかもしれません。

しかし、そこまで長期の安定性については、審査の対象にならないと思います。

お医者さんであれば大抵のクレジットカードは持てる

以上のようなことから、直接申し込みが可能なクレジットカードであれば、お医者さんの場合どれでも選び放題と言えるでしょう。

もちろん、大学を卒業したてではいろいろと制限があると思いますが、後期研修まで終わった専門医の先生であれば、ダイナースクラブカードやアメックス・ゴールドカードなど、ステータス性の高いものでも問題ないでしょう。

とはいう物の、直接申し込みを受け付けていないインビテーション制のカードの場合は、お医者さんであっても、そもそも申し込むことができません。

お医者さんが持ってお得なカードは医師協のカード

医師協とは全国医師協同組合連合会のことです。会の趣旨を見ると、医師会の目的の中で会員の福祉に関することを、協同組合としてバックアップするとあります。

その医師協が三井住友VISAカードとの提携で発行している、お医者さん専用のクレジットカードがJAPAN DOCTOR’S CARDです。

最善かどうかは別にして持っておいて損はない

評判を聞くと、それほど高評価ではありませんが、平均点レベルは超えているのではないかと思います。

ちょっと面白いことに、ネットでの広告では良く見られる「審査の結果ご希望に添えないこともあります」と言う注意書きが、どこの都道府県の医師協にも書かれていません。

もしかすると、申込書類には書かれているのかも知れませんが、それはわかりません。いずれにせよ、それほど審査通過率が高いのだと思います。

ベースになっているのは三井住友VISAカードのクラシックカードとゴールドカードのようですが、

一般カードですら与信枠は上限ではなく「原則130万円」と、大きめに取られているのが特徴です。

しかも一般カードは年会費無料です。

ゴールドカードはちょっと損かも

ゴールドカードの方は、初年度だけ年会費が半額になりますが、2年目からは三井住友VISAカードのゴールドと同じように10,000円の年会費が必要になります。

一方、三井住友VISAのゴールドカードは初年度年会費無料で、2年目以降も条件クリアで4,000円に値引きされます。しかも、三井住友VISAゴ-ルドの与信枠上限は200万円ですから、JAPAN DOCTOR’S CARDの「原則200万円」と同じレベルなのです。

また、旅行傷害保険や空港ラウンジサービスも同レベルですから、JAPAN DOCTOR’S CARDについては、ゴールドカードを申し込むメリットはあまりないと思います。

年会費無料の一般カードがステータスカード

JAPAN DOCTOR’S CARDは、ポイントなどについても特にお得な感じはしませんから、むしろ医師協が独自に提携しているお店での優待利用を狙ったほうが良いでしょう。全国で500店舗程度の加盟店があるようです。

クレジットカードの中には、ステータスカードと呼ばれる上位カードがあって、それを会計の際に提示すると「格好が良い」として好まれていることもあります。

そうしたカードは年会費が高いだけではなく、審査基準も厳しいので、経済的に恵まれている証左と受け止められるようです。

一方、JAPAN DOCTOR’S CARDは、名義人のところにDr.の肩書が付けられて発行されますから、海外でもお医者さんであることが一目でわかります。

国内でも「医師協」の文字が券面中央に示されていますから、やはりお医者さんと言うステータスがはっきりと見て取れます。

ですので、職業をひけらかすことが嫌いだと言う方には向かないカードかも知れませんが、世間の人のお医者さんに対する尊敬の念と言うのは、トップクラスのステータスだともいえるでしょう。

他のクレジットカードは好みで選べばいい

例えばダイナースクラブでもアメリカンエクスプレスでも、お医者さんであればほとんどの場合審査で引っかかることはないでしょう。そして、利用実績を積み重ねると上位カードのインビテーションも来ると思います。

この二つと同じ、トラベル&エンタテインメント(T&E)系カードであるJCBカードについても、申し込み可能なカードから好みのものを選んでおけば、上位カードのお誘いが来るでしょう。

クレジットカードはサービスの内容で選ぶのも一つの選び方

上で示した3つの国際ブランドは、その会社本体が発行するプロパーカードと言うものを持っていて、それぞれに、カードに附帯する様々なサービスを展開しています。

旅行が好きな人なら、飛行機の席の無料グレードアップや、ホテルの優先予約、さまざまなイベントの案内などのサービスの豊富なものを選べばいいでしょう。

グルメな人なら、レストランの優先予約や特別メニューなどのサービスが受けられるカードを選ぶと良いと思います。

こうした様々なサービスのために、高価な年会費を支払うことになるので、自分にとって値打ちのあるサービスを受けられるカードを選んで下さい。

ステータスカードのインビテーションが届くこともある

カードの利用実績によっては、直接申し込みができない、いわゆる「ステータスカード」のインビテーションが届くこともあります。

JCBで直接申し込みができるカードの最上位は、年会費25,000円のプラチナカードです。これを持っていて利用実績がたまると、THE CLASSと言う、JCBの最上位カードのお誘いが来ることがあります。

いわゆるブラックカードの中では、年会費50,000円と安めの設定ですが、ディズニーランドやUSJでの特別な優待があるそうですから、テーマパークがお好きな人には向いていますね。

また、アメックスゴールドをある程度使っていると、プラチナカードのお誘いが来ますし、さらにはセンチュリオンカードと言う最上位カードのインビテーションが来ることもあります。

センチュリオンカードは初年度の入会金と年会費だけで100万円近くかかるカードですが、サービスの内容も盛りだくさんです。興味のある方は調べてみても良いでしょう。

自分は欲しいと言うサービスがたくさんあれば、それこそ充分元は取れるでしょう。しかし、お医者さんのような忙しい職業の方だと、サービスを受けに行く時間の方が大変かもしれませんね。

さらに、ダイナースクラブカードも、上位のプレミアムカードのインビテーションを送ってくることがあります。ダイナースですから飲食関係のサービスがいろいろ期待できそうですね。

こちらは年会費13万円ですが、18歳以上のお子さんが多い人にはお得かも知れません。家族カードを何枚発行しても無料なのです。

決済系国際ブランドは発行会社の行うサービスに注目

VISAとマスターカードは、決済系と呼ばれる国際ブランドで、その会社本体は自社のカードを発行せず、各国にあるカード発行会社・加盟店管理会社と契約して業務を委託しています。

ですので、カード発行会社ごとにサービスの内容が様々に変化しますから、自分にとって一番欲しいと思うサービスがT&E系カードの中になければ、VISAやマスターカードの国際ブランドが付いたカードを発行している会社からサービスを探すことになります。

例えばDIYが趣味で、お休みの時にはホームセンターで材料や工具を買い集めると言った人の場合、コーナンカードのようなホームセンターのカードでも良いでしょう。

通販をよく利用される人には楽天プレミアムカードが良いですね。単に買い物だけでなく、動産保険が附帯していますから、釣りやアウトドアライフが好きな人には良い選択です。

スポーツや音楽などの趣味性の強いものでは、それ専用のクレジットカードもあります。

阪神タイガースSTACIA PiTaPa JCBカードなら、公式ショップでの景品当選確率が10倍になりますし、公式戦のペアチケットが当たったりもしますよ。

お医者さんの場合、属性の高さからクレジットカードの取得は容易です。それを活かしてお得なカード選択をしてみてはいかがですか。

※ 掲載の情報は2019年7月現在のものです。

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