難易度で選ぶクレジットカード。それが低めの物は格好悪いのか?

クレジットカードには入会審査があります。そしてその入会審査にも難易度の差があることは事実です。いわゆるステータスカードは審査の難易度が高いという傾向がありますが、完全に比例するわけでもありません。

また、難易度の高いカードが格好良くて、難易度の低いカードが格好悪いかと言うと、これはクレジットカードにどれだけの値打ちを感じているかと言う、個人の感覚に左右されるものだと言えるでしょう。

申込条件から推定できるクレジットカードの難易度

クレジットカードには申込条件が必ず設定されています。全てのカードに共通するのは、「高校生を除く 18 歳以上であること」と言う部分です。

それ以外にも、カード会社ごと、同じカード会社でもカードの種類ごとに申込条件が設定されています。

この申込条件は、審査の難易度をうかがい知る手がかりになるでしょう。

ステータスが高いダイナースは申込条件も難易度も高い

申込条件にもいろいろあると思いますが、明記されていなくても「察して下さい」と言った申込条件があるのでしょうか。
ありますね。ダイナースクラブなどはその典型じゃないでしょうか。昔はもう少しこまかかったように思いますが、今はシンプルになっています。

ステータスカードとして名前が通ったダイナースクラブカードですが、申込条件には「27歳以上」と言う条件だけが示されています。しかし、一般カードですら並のゴールドカードより厳しいカードですので、27歳になったら誰でもどうぞではないでしょう。

27歳というと、大学新卒後 5 年目ということになります。このレベルで一部上場企業なら、おおむね年収 500 万円前後になるでしょう。ですので、それが最低線と考えればいいと思います。

もちろん資産が十分にあって、無職でもそのレベル以上の収入が期待できる場合もありますから、仕事については申込条件に入れられていません。でも、非常に難易度が高いと言えるでしょう。

最終的にカードホルダーとして残る人のレベルは同等

クレジットカードは、年会費の部分を除けばどれも加盟店からの手数料収入で成り立っています。そして、カードの発行母体が顧客集めの広告宣伝手段として利用している部分もあります。

とは言え、クレジットカードを利用する人に十分な信用がない場合、クレジットカード会社は損をしてしまう可能性がありますね。そこで、カード会社はカード会員を次のように選別します。

  • 申込条件を厳しくして優良顧客候補にだけ申し込んでもらう
     ・年齢
     ・年収
     ・収入の安定性
     ・資産状況
  • 申し込み時の審査で一定以上のレベルの人にだけカードを発行する
     ・銀行系や国際ブランドプロパーに多い
     ・安定収入が大原則
     ・入会審査は比較的厳しい
  • 金融事故の履歴さえなければ、とりあえず発行して会員を増やす
     ・流通系などに多い
     ・支払い遅れがあったら強制解約
     ・他社カードでトラブルがあったら強制解約
     ・消費者金融を利用したら強制解約など途上与信が厳しい

このように、どの段階で会員を選別するかという違いはありますが、最終的にクレジットカードを継続利用できるカード会員のレベルは、大差ないものになっているでしょう。

流通系などは入口の審査を厳しくして顧客を得る機会を減らすより、まずは発行して良くない人をはじき出すという方法をとっているようですね。

ですから「属性は良くないが、カードを発行してくれたらしっかり使うし、絶対に支払い遅れはしない」と言う自信がある人は、Amazon Mastercardクラシックイオンカードといった流通系カードに申し込むのがおすすめです。

国際ブランドごとの難易度というものは存在しない

アメックスは独自審査だとか、ダイナースは審査難易度が高いと言ったことが言われることもありますが、これはあくまでプロパーカードに限った話です。

他のクレジットカード会社に国際ブランドが提供されている場合には、提供を受けたカード会社の基準で審査されますから、国際ブランドだけでは判断できません。

難易度はカード会社ごとに決まると考えればいい

よくマスターカードは審査が厳しいという噂を聞きますが、実際にそんな事があるのでしょうか。
ありません。例えば三井住友 VISA カードを持っていれば、デュアル発行でマスターカードブランドのカードも無審査で発行してもらえます。

各クレジットカード会社は様々なクレジットカードを発行していますが、同じカードであれば国際ブランドごとに審査基準が異なるということはありません。

  • 楽天カード(楽天カード)
  • タカシマヤカード・セゾン(クレディセゾン)
  • MUFG カード スマート(三菱 UFJ ニコス)

これらのカードは、VISA・マスターカード・JCB・アメックスの 4 つの国際ブランドから選択できるようになっています。当然、それらの間に審査の難易度の差はありません。

ダイナースクラブは提携関係が少ない

ダイナースクラブは、日本では三井住友トラストクラブ(旧・シティカードジャパン)がプロパーカードを発行しています。そして、提携カードは大学や地方銀行、航空会社などですね。

地方銀行系の場合、その系列のカード会社が審査を行っているようですが、大学や航空会社との提携カードは、審査もダイナースクラブが行っています。

その審査基準ははっきりしませんが、ダイナースクラブ自体が審査を代行している場合、難易度は高めだと思います。

カードの色は難易度の大きな目安になる

少し前までは、クレジットカードと言えば一般カードとゴールドカードの二段構えでしたが、現在ではかなり細分化されたグレードが設けられています。

そこには「国際ブランドが設けたグレード」と「発行カード会社が設けたグレード」があります。

どのグレードを採用するかは発行カード会社の自由

クレジットカードには様々な色がありますが、なにか基準のようなものがあるのでしょうか。
特にないようです。それぞれの国際ブランドと発行カード会社が自社基準で決めているだけだと思います。

例えば、VISA カードには infinite と言う最上級グレードがありますが、日本ではスルガ銀行しか発行していません。日本での VISA カードの代名詞とも言うべき三井住友カードですら、プラチナカードが最上位なのです。

一方、アメックスには通称ブラックカードと呼ばれるセンチュリオンカードがありますが、このグレードは提携会社には提供していないようです。

さらに、楽天カードには楽天ブラックカードがありますが、これは国際ブランド側がプラチナカードとして提供しているカードなのです。ややこしいですね。

インビテーション制が高価かと言うとそうでもない

インビテーションとは招待のことです。自分から申し込むことができず、カード会社からの招待状が届いた人だけ申し込めるカードで、主に一般カードより上位のグレードのことが多いです。

多くの場合、プラチナカードやそれを超えるカードでインビテーションが使われるため、年会費も非常に高額な高級なカードだというイメージがあります。しかし例外もあるのです。

  • セブンカードプラス:年会費 500 円
  • セブンカードプラス(ゴールド):年会費永年無料
     ・インビテーション制
     ・直接申し込み不可

ちょっと不思議な感じもしますね。でも、年会費無料のほうが、有料のカードよりグレードが上なのは確かです。

クレジットカードの色と審査難易度

クレジットカードの色については、おおむね次のような分類になっています。

  • 一般カード:審査難易度・低
  • 廉価版ゴールドカード:審査難易度・中の下
     ・年会費税別数千円レベル
     ・保険などの機能を絞り、発行提携元のサービスに特化したカードが多い
  • ゴールドカード:審査難易度・中
     ・多くの会社のゴールドカード
     ・年会費税別 10,000 円が多い
  • 上級ゴールドカード:インビテーション制ゴールドで審査難易度・中の上
     ・JCB ゴールド ザ・プレミアなど
  • チタンカード:審査難易度・中の上
     ・マスターカードのみのグレード
     ・発行会社は少ない
  • プラチナカード:審査難易度・高
     ・インビテーション制の場合もある
     ・年会費 20,000~30,000 円程度が多い
     ・カード会社によっては 100,000 円を超える場合もある
  • ワールドカード:審査難易度・高
     ・マスターカードのみのグレード、プラチナの上
     ・発行会社は少ない
  • ブラックカード:インビテーション制で審査難易度最高
     ・年会費50,000円~500,000円レベル

カードの色は通称で、必ずしも券面がそのとおりの色だとは限りません。

発行母体によって入会審査の難易度は変わる

クレジットカードを発行している会社はたくさんあります。その発行会社の性格によって、入会審査の難易度はある程度決まってくると考えて差し支えありません。

それは利益の上げ方によって、とれるリスクの幅が変わるからだと考えてもいいでしょう。

銀行系クレジットカードは審査が厳しいめと考えていい

クレジットカード発行会社には様々な系統があります。

  • 国際ブランドプロパーカード
     ・JCB
     ・アメックス
     ・ダイナースクラブ
  • 銀行系カード
     ・自社系列(三井住友やMUFG)
     ・提携カード(みずほや地銀系)など
  • 消費者金融系カード
     ・AC マスターカード
  • 信販系カード
     ・セディナ(三井住友グループ)
     ・オリコ
     ・ジャックス
     ・アプラス(新生銀行系列)など
  • メーカー系カード
     ・TS3 カードなど
  • 流通系カード
     ・スーパー系カード
     ・百貨店系カードなど
  • 石油系カード
  • その他のカード

大まかに分けるとこの様になっていますが、楽天カードやクレディセゾンのように系列が変遷したものもありますので一様にこうだとは決めつけられないところがあります。

しかし上の分類で見た場合、流通系カードは顧客の囲い込みのツールとしてクレジットカードが使えるため、カード発行自体が広告宣伝にもなるわけですね。

一方、国際ブランドのプロパーカードと銀行系のカードは、カード事業以外からのメリットが少ない会社です。そうなると、リスクを抑える必要性から審査が厳しくなりがちです。

審査が厳しいカードは属性の高さを証明するかも

いわゆる「審査が厳しいカード」を持っていると、それだけ属性が高いと言う証明になるかもしれません。ですから、「いいカード」を欲しがる人も多いようですね。

しかし、審査が厳しいわけですから持つのは難しいかもしれません。ではどうしたら良いのでしょう。

ベストは学生カードを持ちそこから使い続けること

審査難易度が高いカードがほしいのですが、どうすれば良いのでしょうか。
それは少しでも年齢が若いときから、難易度が高いカードを持つことです。難易度の高いカードでも、若年層向けでは大幅に審査が甘くなっていることが多いです。

学生向けカードや 20 代向けカードは、最初の審査が格段に甘いです。金融事故さえ起こしていなければ、申し込めば通ると言うレベルの銀行系カードも少なくありません。

そこから使い続けると、自動的に上級カードへとグレードアップして行き、30歳になる頃には銀行系のゴールドカードが手に入るということも多いですね。

おすすめはJCBのプロパーカードであるJCB一般カード三井住友VISAカードです。カードの更新時期が来るごとにグレードアップが期待できます。

クレジットカードは実用性で選ぼう

もちろんクレードの高いクレジットカードを持てるのであれば、それに越したことはないでしょう。しかし、残念ながら他人のクレジットカードに注目している人はそれほど多くありません。

カードのグレードは自己満足の世界なのでしょう。一方、自分の信用情報をきれいに保つという意味で、高位のカードを目指すのは悪くないと思います。

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