ネットショッピングでもデビットカード。引落しタイミングに注意

ネットショッピングを利用する場合、カード払いにするのが一番お得になるケースが多いです。なので、クレジットカードが持てない人や持ちたくない人の場合、国際ブランドデビットで買い物をする人も多いようです。

しかしちょっと待ってください。国際ブランドデビットのことをよく理解しないでネットショッピングに利用すると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。どのようなことに注意すべきかを見て行きましょう。

インターネット通販で利用できるのは国際ブランドデビット

J-Debit が全く利用できないとは言い切れませんが、J-Debit を利用するためには楽天市場や Amazon ではなく、そこに出店している個々のショップが加盟店になっている必要があります。

もちろんこのことは国際ブランドデビットでも同じなのですが、国際ブランドデビットは同じ国際ブランドのクレジットカードが使えるお店で使えますので、かなり多くの対応店が揃っていると言うことなのです。

クレジット払いとの違いを完全に理解しておくことが必要

各ショップやショッピングモールなどの支払い方法を見た時、利用できるかできないかの判断は「利用できるクレジットカード」のところを確認して行います。

  • VISA のブランドマークがある:VISA デビットも使える
  • JCB のブランドマークがある:JCB デビットも使える
  • 両方のブランドマークがある:両方のデビットカードも使える

なお、2019 年 4 月にはマスターカードデビットが再び日本の市場に登場しますので、その場合はマスターカードのブランドマークで探してください。

対応関係がこのようになっているため、国際ブランドデビットはクレジットカードと全く同じだと思い込んでしまいがちですが、これが間違いの元なのです。

決済自体は同じように行われますが、引き落としや返品対応、予約方法など、異なる部分がいっぱいあります。

引き落としタイミングでやキャンセル時の返金でトラブルになる

国際ブランドデビットで支払いを行う場合でも、注文して決済し商品が送られてくるだけの、通常の取引であれば何の問題も起こりません。

一方で、イレギュラーが発生した時にトラブルに発展しやすいのが国際ブランドデビットです。それも多くの場合、利用者の方が国際ブランドデビットの性質を理解していないことが原因になっていることが多いようですね。

  • 引き落としは発注時または商品発送時に行われる
     ・商品到着後に行われるわけではないので事実上の前払いになる
  • 注文商品数を変更すると二重引き落としが起こる
     ・増やす場合でも減らす場合でも起こるので増やす場合は別注文にする
  • キャンセルを行うと返金に時間がかかる
     ・店側がオーソリの取り消しを知らない可能性もある
  • 予約注文でも引き落としは即座に行われることがある
     ・納品が遅くなってキャンセルすると返金でトラブルが起こりやすい

こうしたトラブルが起こりやすいことを十分理解した上で、国際ブランドデビットを利用してください。国際ブランドデビットはクレジットカードではないのです。

加盟店ごとに処理が異なるので引落タイミングはまちまち

デビットカードについては、インターネットショッピングなどの通販で利用するとトラブルが起こりやすいと言われています。これは数量変更やキャンセル、返品などに起因するのですが、実は実店舗でも返品やキャンセルでは同じことが起こります。

ただ、実店舗ではお店の人に直接文句を言えますし、逆にキャンセルや返品の際の問題をお店の人にあらかじめ教えてもらえることから、カードの問題として表面化しにくいだけなんです。

ネットショッピングでも引き落としはオーソリの段階で行われる

ネットショッピングでは引き落としが遅れて残高不足が起こることがあると聞いたのですが、オーソリの段階で引き落としは行われないのですか。
いえ、ネットだろうが実店舗だろうが引き落としはオーソリの時に行われます。ただ、ネットの場合注文時にオーソリが行われないことがあると言うことなのです。

これは特に Amazon.co.jp で行われることなのですが、楽天市場や Yahoo! ショッピングなどのモールに出店しているところでも同じ手法が使われることがあります。上で紹介した「予約注文」で起こるトラブルを未然に防ぐのが目的です。

クレジットカードで予約するとトラブルが少ない

判りやすい例として「おせち料理」などの予約があります。例えば、次のような例を見てみましょう。

  • 11 月に入ったら予約受付開始
  • 11 月 15 日までに予約注文したら 20%OFF
  • 12 月 10 日以降はキャンセル不可
  • 商品は12 月 31 日に届く

よくあるパターンですね。こうした物を注文すると、大抵の場合事前の銀行振り込みやクレジットカード決済を求められます。キャンセル対策・仕入原価確保ですね。この例でクレジットカード支払いの場合、次のような流れになります。

  • 受注時にオーソリ(信用照会)を掛ける。有効期限は45日後
  • 12 月 11 日にオーソリに対する請求情報をカード会社に送る
  • 加盟店は請求情報に基づいて、カード会社が立て替えたお金を請求情報送信後の支払日に受け取る
  • 商品は12 月 31 日に届く
  • 毎月末締めの場合注文者には 1 月分として請求される

これなら、加盟店は出荷前にお金を受け取れますし、購入者は受け取り後に支払いを行えます。

国際ブランドデビットではどうしても前払いが発生する

ところが国際ブランドデビットの場合、オーソリを掛けた段階で口座からは引落がかかってしまいます。

  • 受注時にオーソリ(信用照会)を掛ける。有効期限は45日後
  • 注文者の口座からは受注時のオーソリと同時に引き落としが行われる
  • 12 月 11 日にオーソリに対する請求情報をカード会社に送る
  • 加盟店は請求情報に基づいて、引き落とされて確保されているお金を請求情報送信後の支払日に受け取る
  • 商品は12 月 31 日に届く

このように、全く同じ決済システムを使っていても、クレジットカードとデビットカードでは「カード会社による立て替え」の違いがあるせいで、デビットカードは前払いになってしまうのです。

これに対するクレームが頻発したことから、 Amazon.co.jp などでは「出荷準備に入った時にオーソリを掛ける」と言うことを行っています。そうすることで前払い期間を最短にすることができるのです。

さらに、カードの有効性を確かめるために「受注時に 1 円だけのオーソリを掛けて後に返金する」と言う手法を並行で行っています。

オーソリが遅れると残高不足が発生してしまう可能性がある

ところが、この方法で処理すると注文した段階で預金口座から引き落としが行われないため、実際に引き落としが行われるときに残高が不足してしまうことがあります。

たとえば、上の例で 11 月 1 日に注文した場合、 Amazon.co.jp 方式だと 2 か月近く後の 12 月下旬に引き落としがかかります。これでは残高確認を忘れてしまう人が出るかもしれません。

ですから、国際ブランドデビットで予約注文をした場合には、必ずその分のお金が引き落とされるまで残高をキープしないといけません。

支払方法にクレジットが選べれば国際ブランドデビットは使える

使いたいデビットカードと同じ国際ブランドのクレジットカードを受け付けているショップであれば、どこでも国際ブランドデビットは利用できます。

Amazon.co.jp の場合、マーケットプレイスでなければ 100% 使えると言って良いでしょう。モール方式のところではショップごとの判断になります。

どの EC サイトでもデビットカードは使えるが推奨していない

  • 楽天市場
  • Amazon.co.jp
  • ZOZO TOWN
  • Yahoo! ショッピング

これらのいずれのサイトでも、クレジットカードが使えて国際ブランドが一致すればデビットカードが使えます。一方で、どのサイトでもデビットカード利用に関する注意喚起を行っています。

それは「一時的な二重払いの可能性と返金までの期間の長さ」に関するものです。Yahoo! ショッピングではショップごとの注意喚起ですが、あとの 3 つはサイトのメインページで説明しています。

いすれのサイトの表現もやや厳しめで、あまり歓迎していないことが見て取れる内容ですね。

ネットショッピングでデビットカードが利用不可になることも

特定の条件下では、普段使えていた国際ブランドデビットがネットショッピングで使えなくなることがあります。

一部は実店舗での買い物と共通ですが、一部はネットショッピング特有の問題です。

残高不足や引き落としが重なることが原因

国際ブランドデビットがネットショッピングで使えない原因にはどんなものがありますか。
一番は残高不足ですね。そして、自分で設定した一日の利用限度額を超えてしまったことも原因になりえます。

残高不足はデビットカードで一番良く起こるトラブルです。同じカードで携帯電話の月額料金支払いなどを設定していると、残高が減っていることに気づかないこともよくあります。

また、自分で設定した一日あたり上限額を超えた場合でも利用できません。上でお話したような、予約注文によって予定していない日に引き落としがかかり、限度額を超えてしまうこともありますね。

ネットショッピングではそれほどメリットはない

このように、国際ブランドデビットはクレジットカードと同じようにネットショッピングで使えますが、制限があったり、思わぬトラブルが起こったりで、あまりメリットがありません。クレジットカードのほうがおすすめです。

ただ、次のような例では国際ブランドデビットにアドバンテージが現れてきます。

  • クレジットカードが持てない人
     ・18歳未満
     ・金融事故の経歴がある人
     ・その他クレジット審査に通らない人
  • クレジットカードを使いたくない人
     ・使いすぎが不安
     ・借金しているという感覚が嫌い

特に高校生が自分でネット通販を利用する際、自分のバイト代やお小遣いを口座に入れておいて国際ブランドデビットを使うというのは、将来クレジットカードを手にした時のいい練習になるでしょう。

デビットカードはポイントで選ぶかセキュリティで選ぶか

国際ブランドデビットは、3Dセキュアという本人認証システムが利用できますので、それを登録しておくとかなりセキュリティが高まります。とは言え、加盟店が情報を流出させ、悪いやつが3Dセキュアを導入していない店と共謀すると悪用は可能です。

ですから、カード番号をネットショッピング専用に追加で作れるカードレスでビットというバーチャルカードのあるものが便利です。

一方、3Dセキュアはかなり安全なシステムですし、加盟店も自社の信用を失いたくないので、情報流出も少なくなっています。そうなってくるとポイント還元率の高いカードが良いですね。

楽天銀行デビットは、国際ブランドデビットの中でも安定して高い還元率を誇っています。

損得で見た場合、ネットショッピングにはあまり向いていない

このように、国際ブランドデビットはネットショッピングでトラブルが起こりがちですし、J-Debit に至ってはそもそも使えるところがほとんどないという状態です。

残念ですが、ネットショッピングにデビットカードは、どちらかと言うと不向きだと言わざるを得ないでしょう。

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