デビットカード付帯保険はクレジットより弱い。必要なら別に契約

国際ブランドデビットには VISA や JCB のマークが付いていますね。なので、同じ国際ブランドのクレジットカードのように、カードに海外旅行傷害保険が付いていると良いなって思いませんか。

もちろんショッピング保険や不正利用補償も大切です。どんな保険がついているのかを確認してデビットカード選びの参考にしてください。

カードに大切なのは不正利用や盗難から守ってくれる保険

デビットカードに限った話ではなく、いわゆるペイメントカード全般に大切なのは、万が一の盗難や紛失、偽造カードによる不正利用被害からカード会員を守ってくれる補償制度です。

補償制度には、金融機関自体が補償を行うものと保険会社のシステムを利用するものがありますが、どちらも窓口はカード発行会社ですから、私達はその違いを意識する必要はないでしょう。

J-Debit はキャッシュカードの補償規定の中で守られている

J-Debit について、銀行では積極的に案内しているところとそうでないところがありますが、そうした場合、補償には差があるのでしょうか。
大丈夫ですよ。J-Debit はキャッシュカードの機能の一つです。キャッシュカードについては預金者保護法に基づいて保護されていますから、各銀行共通と思っていいでしょう。

預金者保護法に基づくキャッシュカード規定では、預金者の故意や過失がない限り、紛失・盗難・偽造などによる被害は全額補償されることになっています。

補償されないのは金融機関の過失がない場合で、預金者の方に故意や重大な過失が合った場合です。暗証番号を他人に教えたり、カードを他人に渡したりした場合ですね。

また、補償はされるけれど、保証が減額されるケースというものもあります。基本的には 75% に減額されるようですね。これは銀行から注意を受けていたにもかかわらず、類推されやすい暗証番号を変えなかった場合などです。

国際ブランドデビットの補償規定は厳しい内容になっている

国際ブランドデビットには一部補償という制度はありません。また、年間の補償額に上限が設けられていることがほとんどです。

一方、国際ブランドデビットはネット上の会員専用サイトで、自分でカードの利用の停止や再開、利用上限額の設定などが自由に行なえます。ですから、管理がしやすいので安心な部分もあるのです。

補償されないケースのうち、重大なポイントは、「正しい暗証番号が使われた取引」です。これがかなり重要ですので、暗証番号の管理はしっかり行っておいてください。

ショッピング保険には一定額の自己負担がある

ショッピング保険というのは、そのカードを使って購入したものが、保障期間内に破損したり盗難にあったりした場合、保障限度額内でその被害を補償してくれる保険です。

ただし、自己負担額(免責金額)というのが設定されていて、その分は補償金額から差し引かれます。多くの場合 1 商品に付き 5,000 円ぐらいですね。

事故による損害と言っても意外なほど対象外になるものが多い

ショッピング保険は、そのカードで買い物したものであればどんなものでも補償してもらえるんでしょうか。
残念ながら補償してもらえないケースも数多くあります。規定を熟読すると「何に使えるのか」と言いたくなるぐらいですね。

大まかに言うと次のような商品は補償されません。

  • 有価証券類・切手・印紙・電子マネー
  • ペイメントカード類・銀行関連の証書・カード類
  • 稿本・図面・帳簿類
  • 乗り物全般とその付属品
  • ラジコンとその付属品
  • ノートPC等を含むモバイル製品
  • メガネやコンタクトレンズ
  • 入れ歯や義歯、補聴器など
  • 生き物全部
  • 食料品
  • 書画・骨董・美術品類
  • 不動産やそれに準ずるもの
  • 記録媒体に記録されたデータやプログラム
  • 職業上使用するものすべて

つまりゲームもスマホも、カーナビもDVDもダメってことですね。かなり限られたものにしか使えないようです。

この他に、購入品をダメにした理由によっても使えないケースがありますので、個人的にはあまり使えない保険だと思っています。

カードの保険といえば海外旅行傷害保険だが意外に付帯しない

カード関連の保険で一番に思いつくのは海外旅行傷害保険です。海外で病気や事故にあった場合、治療費が非常に高く付きますから保険は必須です。

カードに付帯する保険である程度実用的なのは、クレジットカードのプラチナカードクラス以上に付帯するものです。ですので、デビットカードのものでは力不足を否めません。

海外旅行傷害保険は治療費重視で選びたい

デビットカードに付帯する海外旅行傷害保険には、どんな保障がついてくるんでしょう。
主契約として死亡保障ですね。それには必ず後遺障害保障がついてきます。そして最も重要なのは治療費の保障です。これはまれに付いていないものがあるので要注意です。

海外旅行傷害保険についてくる保障は次のような内容です。多くの場合、全部の保障がセットされますが、賠償責任や救援者費用がセットされないものもありますので注意しましょう。

  • 死亡:死亡した際の保険金
  • 後遺障害:後遺障害が残った場合、その等級に応じて死亡保険金に対する一定割合が支払われる
  • 傷害治療費:怪我をした場合の治療費の実費が限度額の範囲で支払われる。移送費用なども含まれる
  • 疾病治療費:病気をした場合の治療費の実費が限度額の範囲で支払われる。移送費用なども含まれる
  • 賠償責任:他人に対して賠償責任を追った場合、実費が限度額の範囲で支払われる。
  • 救援者費用:捜索救助費用や、日本から家族が駆けつける際の費用などの実費が限度額の範囲で支払われる。

今の時代、生命保険に入っていない人はいないでしょう。ですから、死亡・後遺障害についてはそちらで間に合うケースが多いと思います。それより重要なのは疾病や傷害の治療費です。

デビットカードの付帯保険では完全に力不足

アメリカのように医療費が異常に高額な国では、ちょっとした病気や怪我で入院しても数百万円の治療費が簡単に発生します。盲腸で手術を受けて翌日退院しても 600 万円かかったということが話題になっていました。

また途上国で十分な医療施設がなく、近くの国に移送した場合はチャーター機の費用が発生します。ですので、海外旅行に行く際には治療費の補償は最低でも 7~800 万円、できれば 1,500 万円ぐらいあると安心ですね。

残念ながら、国際ブランドデビットに付帯している海外旅行傷害保険では力不足ですので、クレジットカードと組み合わせるか、保険会社から発売されているものを購入しておいてください。

国際ブランドデビットに付帯する保険

このサイトで紹介している国際ブランドデビットに付帯する保険をまとめてみました。カード選びの参考に使ってください。

カード 盗難・不正利用補償 ショッピング保険 海外旅行傷害保険
セブン銀行
デビットJCB
キャッシュカードに準ずる なし なし
住信SBI
デビットVISA
届出前30日または60日以内
年間100万円まで
なし なし
JNB VISA
デビット
(個人用)
届出前30日以内
年間50万円まで
なし なし
三菱UFJ-VISA
デビット
届出から60日以内
年間100万円まで
国内・海外年間100万円まで
自己負担5,000円
なし
Sony Bank
WALLET・VISA
届出前30日以内
一日あたりの利用限度額まで
国内・海外年間50万円まで
自己負担5,000円
なし
楽天銀行
JCB デビット
届出前30日・
届出後60日以内
年間100万円まで
なし なし
楽天銀行
VISAデビット
クラシック
届出前30日・
届出後60日以内
年間100万円まで
なし なし
楽天銀行
VISAデビット
シルバー
届出前30日・
届出後60日以内
年間100万円まで
国内・海外年間100万円まで
自己負担5,000円
なし
楽天銀行
VISAデビット
ゴールド
届出前30日・
届出後60日以内
年間100万円まで
国内・海外年間100万円まで
自己負担5,000円
最大1,000万円
治療費100万円限度
救援者補償あり
SMBCデビット
VISA
キャッシュカードに準ずる 補償規定あり なし

国際ブランドデビットは支払いに特化したカード

このように、国際ブランドデビットに付帯する保険は、不正利用に関する部分を除いてあまり実用的ではありません。

国際ブランドデビットは支払い特化型カードであると考えて、各種保障などは保険会社の商品を購入するのがいいと言えますね。

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