デビットカードにもゴールドがある。メリットはあまり大きくない

国際ブランドデビットにゴールドカードはないのかと探している人はいませんか。

存在はしていますが、なぜデビットカードでゴールドカードが欲しいのでしょう。

クレジットカードのゴールドが作れないとか作りたくないという人ならいざしらず、クレジットカードのゴールドカードが作れるなら、そっちのほうがお得かも知れません。理由はこれから説明します。

全国規模の銀行ではほとんど発行されていない

国際ブランドデビットのゴールドカードを発行している銀行の中で、全国規模の銀行は楽天銀行だけです。

あとは全部地方銀行になります。

また、北海道・中部・近畿地方では発行している地方銀行がありません。比較的広域に支店を持っているのは石川県の北國銀行だけですので、比較的限られたエリアの人しか利用できません。

ゴールドカードのサービスは発行会社が提供する

なぜ国際ブランドデビットにはゴールドカードが少ないのでしょう。
ゴールドカードのサービスは決済機能とは別にカード会社や銀行が提供します。楽天のようにグループが大きいと提供しやすいのですが、銀行では対応しにくいということが挙げられると思います。

国際ブランドデビットを発行している地方銀行は、北國銀行を除けばすべて JCB ブランドで、揃って年会費税別 10,000 円となっています。北國銀行だけは VISA ブランドで年会費税別 5,000 円です。

  • 福岡銀行
  • 熊本銀行
  • 親和銀行(長崎県)
  • 北九州銀行(福岡県)
  • 山口銀行
  • もみじ銀行(広島県)
  • 千葉銀行
  • 東邦銀行(福島県)
  • 七十七銀行(宮城県)

国際ブランドデビットに興味があって、地元の地銀が発行しているようでしたら調べてみてください。

国際ブランドデビットのゴールドカードは空港ラウンジ特典がない

クレジットカードのゴールドカードには、廉価版でない限り次のような特典がほぼ共通して付いてきます。

  • 国内主要空港ラウンジが利用できる
  • 海外旅行傷害保険が自動付帯
  • 一般カードより高いポイント還元率
  • 国際ブランドが提供する特典
しかし、国際ブランドデビットのゴールドカードには、ポイント還元以外の特典がついてくるものはほとんどありません。以前は空港ラウンジが使えるゴールドカードもあったのですが、2019 年 2 月現在、再確認したところ見当たらなくなっていました。

一方、地方銀行系の JCB デビットでは海外旅行傷害保険の自動付帯があるものは一部存在します。

楽天銀行のゴールドデビットの場合は、海外旅行傷害保険やショッピング保険、VISA ゴールド優待特典などが付帯しますが、ポイントの付与率は 1% 還元と一般カードと同じです。空港ラウンジサービスはありません。

ですので、多くの国際ブランドデビットでのゴールドと一般カードの違いは、ポイント還元率が少し良くなるか、保険の付帯がある場合がみられる程度の差なのです。

原則無審査だが機能を追加すると審査が行われることもある

国際ブランドデビットのゴールドカードも、原則無審査です。

デビットカードですから、預金口座からの即時決済で審査の必要がないということは一般カードでもゴールドカードでも同じです。

ただ、一般カードにも審査があるものが存在するのと同じで、ゴールドカードにも追加機能をもたせると審査が必要になることがあります。

発行元が銀行なので貸越やローンサービスが付帯することもある

普通預金口座にセットされた当座貸越をデビットカードから使えるのは知っていますが、デビットカードの申込時に貸越を申し込むこともできるのでしょうか。
そのシステムを準備している銀行ならできますよ。ゴールドカードでは北陸三県を地盤とする地方銀行の北國銀行がそれを準備しています。

北國銀行の北國 VISA デビットカードでは、一般カードにもゴールドカードにも、追加サービスとして貸付サービス機能の付帯を選択できます。これを選択した場合、審査が行われます。

  • プラスサービス機能:貸越極度額 10 万円で自動融資
     ・デビットカード利用の際に残高が不足する場合
     ・現金引き出しの際に残高が不足する場合
     ・口座引落の際に残高が不足する場合
  • カードローン機能:貸越極度額 30 万円~ 700 万円
     ・ATM 引き出しで融資を受ける
     ・融資極度額が 50 万円超の場合所得証明書が必要
     ・他の金融機関との合計で年収の 1/3 以下の極度額

カードローンの場合は金額が大きくなるので、それなりに審査も厳しくなると思います。一方、プラスサービスの場合、極論ですが年収が 30 万円あれば良いことになるので、それほど厳しくはないでしょう。

もちろん、金融事故の記録があった場合は審査に通りません。

国際ブランドデビットのゴールドは年齢制限が厳しいこともある

国際ブランドデビットの一般カードは、だいたい満 15 歳~ 16 歳が申込資格として示されていることが多いです。

一方ゴールドカードはと言うと、一般カードと同じ設定の銀行もあれば、満 20 歳以上を条件にしているところもあります。

これは単純に成人年齢を目安にしているだけだと思いますので、2022 年 4 月に予定されている、成人年齢の 18 歳への引き下げ時には 18 歳に指定され直すでしょう。

大きめの利用限度額が欲しい人にはゴールドデビットがおすすめ

クレジットカードは持っているけれど、利用限度額が小さいので不便している人にはゴールドデビットがおすすめです。

ある程度の制限を設けているデビットカードもありますが、そうした規制のないカードでは、預金残高まで利用することができます。大きな金額を決済する時には一般カードよりゴールドカードのほうが、見た目の安心感がありますね。

大きな決済枠を必要とする人にゴールドカードはおすすめ

ゴールドカードならクレジットカードでいいと思うんですが、わざわざ国際ブランドデビットにする理由というのはあるんでしょうか。
何かの事情でクレジットカードが作れないとか、与信枠が十分取れないとかの人は、年齢などで見た目重視にしたいこともありますよね。そういう時にはとても役立ちます。

もちろんそれだけではありませんが、上での説明のように比較的大きな決済枠を必要とする人の場合にも便利だと思います。

例えば毎日 20 万円をカード決済するような人の場合、たとえ預金口座に 800 万円入っていても、クレジットカードの与信枠が 300 万円しかないと 2 週間余りで足りなくなりますよね。

そこで国際ブランドデビットの出番というわけです。もちろんデビットの場合、カードの色に関係なく預金残高までの決済枠が取れる物も多くあります。それでも、それだけの金額をカード決済するのであれば、見た目にゴールドカードのほうが良いだろうという事です。

見た目重視を意識する人にもゴールドカードはおすすめ

不幸にして金融事故などでクレジットカードが作れなくなった人の場合、国際ブランドデビットは最も適切な代替方法です。

そして、その人がある程度以上の年齢層であれば、ゴールドカードを選んでおいた方が「格好がつく」と言う部分は意外に重要かもしれません。

楽天銀行ゴールドデビットは唯一の全国エリアゴールドカード

先に少し触れたように、地方銀行ではなく全国を営業エリアにしている銀行で、唯一ゴールドデビットカードを発行しているのが楽天銀行です。

楽天銀行は全部で4種類5デザインのデビットカードを発行しています。その中の最高ランクのゴールドカードについて見てみましょう。

楽天銀行は VISA と JCB を発行しているがゴールドは VISA だけ

楽天銀行のデビットカードはかなり以前から発行されていると聞いたのですが、楽天銀行自体はまだ 10 年に届かない銀行ですよね。
2010 年からですからその通りです。しかし、楽天銀行の前身であるイーバンク銀行が VISA デビットを発行したのは日本で二番目だったかと思うので、歴史は長いと言えるでしょう。

楽天銀行は次のような国際ブランドデビットを発行しています。

  • ゴールドデビット( VISA ):年会費税別 5,000 円
  • シルバーデビット( VISA ):年会費税別 2,000 円
  • クラシックデビット( VISA ):年会費無料
  • デビットカード( JCB ):年会費無料
  • デビットカード( JCB )お買い物パンダデザイン:年会費無料

いずれも利用金額の 1.0% の楽天スーパーポイントが付与されますので、カードの色で還元率に差が付くわけではありません。

楽天銀行ゴールドデビット( VISA )の特典

年会費はクレジットカードの廉価版ゴールドと同レベルなので、残念ながら空港ラウンジの利用特典はありません。一方、次のような特典が準備されています。

  • 海外旅行傷害保険:利用条件付帯
     ・死亡後遺障害:最高 1,000 万円
     ・疾病、傷害治療費:100 万円限度
     ・賠償責任:1,000 万円限度
     ・救援者費用:100 万円限度
  • 国内旅行傷害保険:利用条件付帯
     ・死亡後遺障害:最高 1,000 万円
     ・傷害入院補償日額:3,000 円
     ・傷害通院補償日額:2,000 円
  • ショッピング保険:1回 300,000 円限度
     ・免責:1回 5,000 円
     ・購入日から 60 日間保障
  • Visaグローバルカスタマー・アシスタンスサービス
     ・カード紛失などに 24 時間日本語対応
  • Visa ゴールド優待特典
     ・海外旅行で様々な優待やサービス

こうしたサービスが付帯していますので、旅行をよくする人には結構お得だと思います。でも、クレジットカードの審査に問題がなければ、楽天カードのゴールドカード(年会費税別 2,000 円の廉価版ゴールドカード)のほうが特典がお得です。

例えば海外旅行傷害保険の保障内容が、クレジットカードの方が 2 倍以上大きくなっています。

それでも、楽天銀行デビットカードは、わりあい便利なカードですので一度検討されてみても良いでしょう。

国際ブランドゴールドデビットは位置づけが特殊

単純に損か得かで見た場合、決してお得なカードではありません。今回は紹介を見送りましたが、ソニー銀行のタカシマヤプラチナデビット(年会費税別 30,000 円)ですら、空港ラウンジ特典がないようです。

ですので、自分にとって価値があるかどうかと言う、個々の判断が重要になってくるでしょう。

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