デビットカードにも限度額設定。セキュリティのために必要な制度

デビットカードの限度額って、預金残高じゃないのかと思っている人も多いと思います。もちろんその通りなのですが、セキュリティのことを考えた場合、自分で設定した限度額があると安心ですよね。

銀行があらかじめ設定してくれている場合もありますが、あなたは自分でちゃんと限度額設定をして管理していますか。これもセキュリティ意識を向上させる上で大切だと思いますよ。

利用上限額の設定は銀行ごとに異なるので自分でチェック

デビットカードには銀行のキャッシュカードをそのまま使える J-Debit と、国際ブランドの決済システムを使うために専用カードを用いる国際ブランドデビットがあります。

国際ブランドデビットは利用上限額が設定されていますが、J-Debit については銀行ごとに対応が異なります。自分のデビットカードについてはあらかじめ確認しておいて下さい。

J-Debit を悪用するなら現金を狙うはずと言う推定

J-Debit はどれも上限額が設定されていないのですか。また、それはどうしてなのでしょう。
実はほとんどの金融機関で ATM の一日利用限度額の中に含まれています。J-Debit 取引は 100% 暗証番号が必要なので、そのような対応になっているんだと思いますよ。

厳密には、J-Debit の取引については預金者保護法の範囲外なのですが、金融機関によって対応が異なっています。一部の例を見てみましょう。

  • 京都信用金庫:
     ポイントサービスに加入している預金者について 200 万円まで保険で対応
  • イオン銀行:預金者保護法の趣旨にしたがって被害額の全額を補償
  • 愛媛信用金庫:補償の有無については明言されていない。
     預金者保護法の範囲外であることが公式サイトに明記されている

このように対応はまちまちですが、J-Debit を利用する時は ATM の暗証番号が必ず必要です。ですから、悪用するならデビットカードとしてではなく、キャッシュカードとして悪用されるだろうと推定しているのでしょう。

国際ブランドデビットは自分で設定を変更できる

一方、国際ブランドデビットは暗証番号も銀行口座とは別に設定しますし、海外で利用することもできます。また、海外で現地通貨を引き出すこともできます。

ですから、被害が拡大する可能性が高いため様々な制限を設定できるようにしてありますし、初期設定でも一定の制限が行われているのが普通です。

  • デビットカード機能の利用・停止
  • 海外ショッピングの利用・停止
  • 海外での現地通貨引き出しの利用・停止
  • 1 回あたりの利用上限額の設定
  • 1 日あたりの利用上限額の設定
  • 1 月あたりの利用上限額の設定

これは、国際ブランドデビットの不正利用に対する補償が 50 万円~100 万円程度に限定されていることとも関係しています。

銀行によって初期設定はまちまちですし、しっかり確認した上で、必要に応じて会員専用サイト経由で自分で設定を行いましょう。

インターネット経由での変更設定は何度行っても無料です。極端な話、デビットカード機能を全停止しておいて、買い物の直前にスマホから解除、会計が終わったら再度全停止しても大丈夫です。

また、国際ブランドデビットでは、次の取引はカード利用者本人によるものとみなされ補償の対象外になります。

  • 正しい暗証番号が入力された対面取引
  • 正しいパスワードが使われた、3D セキュア経由の非対面取引
  • カード利用で購入された商品が本人住所に届けられた場合
  • カード利用が本人の利用する IP アドレス経由で行われた場合

これでは不正利用が起こりにくいようにも思えますが、実は国際ブランドデビットには一つ弱点があるのです。それはスーパーやコンビニでの少額利用です。

これらの店舗では、4,000 円~30,000円くらいの範囲を上限額としで、PIN スキップ・サインレス決済が可能になっているお店があります。つまり、カードの提示だけで、暗証番号もサインもなしで買い物ができてしまうわけです。

こうした不正利用は補償の対象ですから、いち早く気付いて銀行に連絡することが大切です。だいたい届け出から 30 日さかのぼった日を起点に、それ以降の不正利用が補償されます。

デビットカードに与信枠は存在せず限度額設定を自分で行う

国際ブランドデビットは立替制度のあるものを除いて審査による与信は行われません。自分で変更することのできる、口座残高を上限とした限度額設定などがあるだけです。

そこで、このサイトで紹介しているおすすめデビットカードの、限度額設定などについて初期設定を紹介しましょう。

一般銀行の銀行ごとのデビットカード限度額の初期設定

SMBCデビット

  • デビット機能:有効
  • 海外利用:有効
  • 現地通貨引き出し:有効
  • 1 回あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 日あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 月あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 回あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 日あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 月あたりの現地通貨引出上限額:30 万円

三菱 UFJ-VISA デビット

  • デビット機能:有効
  • 海外利用:有効
  • 現地通貨引き出し:有効
  • 1 回あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 日あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 月あたりのショッピング上限額:1,000 万円
  • 1 回あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 日あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 月あたりの現地通貨引出上限額:300 万円

ネット専業銀行の銀行ごとのデビットカード限度額の初期設定

楽天銀行デビットカード

  • デビット機能:有効
  • 海外利用:無効
  • 現地通貨引き出し:無効
  • 1 回あたりのショッピング上限額:預金残高
  • 1 日あたりのショッピング上限額:預金残高
  • 1 月あたりのショッピング上限額:預金残高
  • 1 回あたりの現地通貨引出上限額:20 万円
  • 1 日あたりの現地通貨引出上限額:20 万円
  • 1 月あたりの現地通貨引出上限額:20 万円×日数

ソニー銀行デビットカード

  • デビット機能:有効
  • 海外利用:有効
  • 現地通貨引き出し:無効
  • 1 回あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 日あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 月あたりのショッピング上限額:200 万円
  • 1 回あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 日あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 月あたりの現地通貨引出上限額:20 万円

ジャパンネット銀行デビットカード

  • デビット機能:有効
  • 海外利用:有効
  • 現地通貨引き出し:有効
  • 1 回あたりのショッピング上限額:30 万円
  • 1 日あたりのショッピング上限額:30 万円
  • 1 月あたりのショッピング上限額:30 万円×日数
  • 1 回あたりの現地通貨引出上限額:30 万円
  • 1 日あたりの現地通貨引出上限額:30 万円
  • 1 月あたりの現地通貨引出上限額:30 万円×日数

住信SBIデビットカード

  • デビット機能:有効
  • 海外利用:有効
  • 現地通貨引き出し:有効
  • 1 回あたりのショッピング上限額:3 万円
  • 1 日あたりのショッピング上限額:3 万円
  • 1 月あたりのショッピング上限額:30 万円
  • 1 回あたりの現地通貨引出上限額:50 万円
  • 1 日あたりの現地通貨引出上限額:50 万円
  • 1 月あたりの現地通貨引出上限額:100 万円

新しい形態の銀行のデビットカード限度額の初期設定

セブン銀行デビット付きキャッシュカード

  • デビット機能:有効
  • 海外利用:有効
  • 現地通貨引き出し:有効
  • 1 回あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 日あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 月あたりのショッピング上限額:50 万円
  • 1 回あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 日あたりの現地通貨引出上限額:10 万円
  • 1 月あたりの現地通貨引出上限額:50 万円

自分で設定できるから安心が得られるデビットカード

もともと個別の上限額が設定されることの少なかった J-Debit も、ここにきて個別設定を行えるようにした銀行が多くなっています。自分で限度額設定を行っておくことで管理意識が高まるという副次的なメリットもありますね。

デフォルト設定は行われているものの、デビットカードを手にしたら必ず会員専用サイトにアクセスして、自分用の設定を行っておくようにして下さい。

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