自動キャッシュバック型のクレジットカードなら手間が省けて便利

クレジットカードを持つメリットの1つは、カード利用時にポイントが付き、現金で買い物をするよりお得という点です。しかし、貯まったポイントを商品と交換したり、他社のポイントに交換したりといった手間がかかってしまいます。
そういった面倒を省きたい人におすすめなのが「自動キャッシュバック型」のクレジットカード。
この記事では、自動キャッシュバック型クレジットカードのメリットやデメリットについて説明していきます。また、自動キャッシュバック型クレジットカードでおすすめのカードを紹介するので参考にしてくださいね。
この記事の目次
自動キャッシュバック型のクレジットカードならポイント管理が不要
ほとんどのクレジットカードが採用しているのは、カード利用時にポイントが貯まる「ポイント還元タイプ」のシステムです。貯まったポイントは、クレジットカード会社が指定している商品と交換したり、マイルなどと交換して使うことが可能。
これに対して、一部のクレジットカードは「自動キャッシュバック型」のシステムを採用しています。
自動キャッシュバック型のクレジットカードの場合、クレジットカードの利用額に応じて、自動的に現金として還元。
ポイントの場合のように使い忘れた、いつのまにか有効期限が切れて失効していたという心配がありません。また、キャッシュバックされる率や、キャッシュバックが適用される期間などはクレジットカードごとに異なっています。
毎月キャッシュバックが行われるカードもあれば、年に一度だけキャッシュバックが行われるカードもありますので、事前に確認が必要ですよ。
自動キャッシュバック型には還元タイプが2種類ある
自動キャッシュバック型のクレジットカードでも、カード利用額がどのように還元されるかは、次のような2パターンがあります。
- 利用額から割引される
- 現金として口座に振り込まれる
【1】自動キャッシュバック型で多いのが、毎月の利用額から決まった「キャッシュバック率」で値引きされるものです。
例えばキャッシュバック率「1%」のカードで、100万円の買い物をした場合、実際に請求される金額は1%値引きされた99万円になります。
【2】もう一つは、現金として口座に振り込みがされるというパターンです。同じくキャッシュバック率1%の場合、100万円の買い物をすると口座に1万円が振り込まれます。
ポイント還元とキャッシュバックはどちらがいいの?
ポイント還元率10%のクレジットカードと、キャッシュバック率10%のクレジットカード。こう並べると、どちらも価値は同じように見えるかもしれません。
実際は、同じ還元率ならキャッシュバック型の方がお得なのです。
なぜキャッシュバック型の方が得かと言うと、ポイントは現金よりも低い価値しか無いため。分かりにくいと思うので、例を挙げましょう。
まず「ポイント還元率10%」のクレジットカードで「100万円」の買い物をしたとします。この時10万ポイントを獲得可能。
10万ポイントでさらに買い物ができますが、通常、ポイントで支払いをした時にはさらなるポイントは付きません。つまり、100万円を支払って「110万円分の買い物」をした、というのがポイント還元タイプの結果となります。
次に、「キャッシュバック率10%」のクレジットカードで考えてみます。
ポイント還元タイプと同様に、110万円分の買い物をしたと仮定。この時の支払額は110万円の10%引きで、99万円になります。
110万円分の買い物をできたのは両者同じですが、ポイント還元タイプは100万円かかったのに対して、キャッシュバックタイプは99万円の出費。
差額の1万円分、キャッシュバックタイプの方がお得というわけです。
自動キャッシュバック型の2つのメリット
自動キャッシュバック型のクレジットカードには、次のようなメリットがあります。
- ポイントを交換する手間が省ける
- ポイントを失うことがない
では、それぞれ見ていきましょう。
手間がかからないのが自動キャッシュバック型の利点
自動キャッシュバック型のクレジットカードなら、何もしなくても勝手に値引き(現金振り込み)がされるため、余計な手間がかかりません。
専用サイトで何ポイント貯まっているか確認したり、どの商品と交換しようか迷ったりといった面倒を省けます。
ただし、ポイント交換用の商品を見比べるのが好きだったり、目標を決めてポイントを貯めるのが好きな人には利点になりません。
自動キャッシュバック型ならポイントの無駄がない
大抵のクレジットカードのポイントには、「有効期限」があります。
だいたい2年程度の有効期限を過ぎてしまうと、何ポイント持っていても消滅。丸々損になってしまいます。自動キャッシュバック型の大きなメリットは、こうしたポイントの無駄を防げるということです。
実はクレジットカードのポイントの、3割程度が失効しているというデータもあります。よくポイントの利用を忘れてしまうという人は、自動キャッシュバック型にしておいた方が安心です。
ちなみに、ポイント還元タイプのクレジットカードを使う場合に、何かポイント失効対策はないんですか?
あるいは楽天ポイントのように、利用ごとにポイント有効期限が延長するものでも大丈夫です。
キャッシュバック型でおすすめのクレジットカード2選
キャッシュバック方式でおすすめのクレジットカードは、次の2つです。
- VIASOカード
- 学生専用ライフカード(海外利用時)
それぞれの「年会費」とキャッシュバック率は次の通り。
カード名 | 年会費 | キャッシュバック率 |
---|---|---|
VIASOカード | 無料 | 0.5% |
学生専用ライフカード | 無料 | 5.0%(海外限定) |
次から、各カードの簡単な説明をしていきます。
VIASOカードは年会費無料で保障も充実
UFJニコスが発行しているVIASOカードは、年会費が無料のため初めてクレジットカードを作る場合や、サブカードとして持つのに適しています。
VIASOカードには、海外旅行傷害保険やショッピングガード保険も付いていて安心。
ETC利用分や携帯電話料金がポイント2倍になるなど還元率も高く、お得な1枚です。年会費も無料ですかポイント交換の手続きを省きたい方に一押しの1枚と言えるでしょう。
学生専用ライフカードは海外で高キャッシュバック
学生専用ライフカードは、18歳から25歳までの人のみが作れるクレジットカード。
海外利用分が3.0%という驚異的なキャッシュバック率を誇っています。さらにこのキャッシュバックとは別に、通常のポイントも獲得可能。
ただし自動キャッシュバックが行われるのは、学生専用ライフカードを「海外」で使った場合のみです。
自動キャッシュバック型のデメリットは自由度が下がる事
便利な自動キャッシュバック型のクレジットカードですが、次のようなデメリットもあります。
- 自動キャッシュバック適用のクレジットカードの種類が少ない
- キャッシュバック率の分だけしかお得にならない
【1】そもそも、自動キャッシュバック型のクレジットカードは、あまり数がありません。全体の9割以上はポイント還元タイプでしょう。
カードの種類が少ないため、必然的に自分に合ったサービスのあるクレジットカードを探すのが難しくなってしまいます。
【2】キャッシュバック率1%のクレジットカードなら、安定して1%分はお得です。しかしそれ以上のプラスアルファがありません。
例えばポイント還元タイプのクレジットカードの場合、ポイント交換用の商品がキャンペーンで割引になることがあります。
こういう時にポイントを使えば、基本のポイント還元率を上回る利益を得られる可能性有り。
あるいはマイルに交換して「特典航空券」のために使えば、ポイント還元率が数倍に跳ね上がることもありえます。
時間や手間をかけたくない人は自動キャッシュバック型が合っていますし、時間はかかっても最高の利益を得たい人はポイント還元タイプが適しています。
面倒くさがりな人には自動でキャッシュバック型が最適
クレジットカードには、一般的なポイント還元タイプの他に、現金でキャッシュバックされるタイプのものもあります。自動でキャッシュバックされるクレジットカードを使えば、ポイントを交換する手間と時間が省けて便利です。
さらに自動キャッシュバック型なら、ポイントを使い忘れて損をするといった問題も起こりません。
ただし、自動キャッシュバック型のクレジットカードは種類が少ないのが現状。
自動キャッシュバック型のクレジットカードで気に入るものが見つからなかったら、無理に自動キャッシュバック型を選ばず、ポイント還元タイプのクレジットカードも視野に入れましょう。