ブラジルはクレジットカード大国。露店でもカード支払いができる

この記事を書いているのは1月下旬、2019年のリオのカーニバルは3月1日からメインパレードです。一度は行ってみたいと思うのですが、やはりブラジルに渡るのは怖いですね。

景色も良い、人々も良い、食べ物も良いのは分かっているんですが、ブラジルの犯罪の多さは驚くほどです。でも、そのおかげでクレジットカードが使いやすくなったと言うのは皮肉な話ですね。

ブラジルは殺人を含めた犯罪被害多発地域です

外国人向けのツアーでスラム地域に入った人が射殺されると言う事件もありました。スラム地域は強盗目的でなくても、予告なく銃弾が飛んできます。面白半分の遊びで撃たれちゃかないませんね。

これが強盗目的と言うことになると、地域にかかわりなくナイフや銃弾が飛んできます。

犯罪発生状況は驚くべきレベル。流れ弾も無視できない戦場に近い

ブラジルはとても治安が悪くて危険だと言いますが、観光客も多いですよね。本当にそんなに危険なんでしょうか。
危険ですね。認知された件数だけでも、ブラジルでは毎日170人ぐらいが犯罪で殺されています。日本では1人未満ですから、比較にならないぐらい危険です。

それでも、ブラジルは世界で一番危険な国と言うわけではありません。国連の犯罪調査統計などによると、人口当たりの殺人件数はブラジルが世界で第12位です。麻薬カルテルで有名なコロンビアが16位なので、ブラジルの危険性が見て取れます。

恐ろしいことに、1位のエルサルバドルから20位のメキシコまでの20か国のうち、17か国が中南米に集中しています。こうしたところでは、麻薬カルテルなどの犯罪組織同士の抗争による流れ弾で市民や観光客が亡くなる事件も起こっています。

ちなみに集計が行われている203か国・地域のうち殺人事件が1件以上あったのが195か国・地域で、日本は194位です。日本より安全だったのはマカオだけでした。

また、殺人事件がなかったとされる国や地域は、人口が数千人から多くても8万人ぐらいです。1億人以上の人口を持つ日本がいかに安全かがよくわかりますね。(マカオの人口は約65万人です。)

そうした安全な環境に慣れた日本人が、その感覚のままブラジルなどへ出かけることは極めて危険です。

概算ですが、ブラジルの人口当たりの犯罪による死者は、湾岸戦争の際の多国籍軍の戦死者の約10%にも相当します。戦地へ赴くと言うとやや大げさになりますが、平和ボケした日本人は、そのぐらいの意識をもって犯罪の多い国へ出向いて下さい。

犯罪が多いからこそお金を持ち歩かないカード文化が生まれた

上の数字は分かりやすく殺人事件の物を見ましたが、窃盗・強盗・ひったくりなどの犯罪はその何十倍も起こっています。

そのため、ブラジルでは現金を持ち歩かず、何でもクレジットカードで済まそうと言う社会的な風潮が出来上がりました。

いまでこそBRICsの一角を占める新興国ですが、経済発展以前からブラジルではクレジットカードが広く使われていたんです。

  • 現金を見られると持っている金額がわかるが、カードなら利用可能額は分からない
  • 現金は盗まれたら終わりだが、カードなら止めれば被害はゼロになる
  • 現金は多額になるとかさばるが、カードは体積が変わらない。
  • 盗んだ現金を使ってもリスクはないが、盗んだカードを使うと通報される可能性がある
このような理由から、ブラジルではカード社会が到来しています。そして、それは外国人だけでなくブラジル国民もそうなんです。

街を歩く人がみんな現金を持ってないとしたら、犯罪者はどこに向かうでしょう。そう、お店ですね。それも設備投資にあまり資金を回せない中小の商店が狙われます。

そのせいで、今度はお店も現金を受け取らなくなりました。今では露店や屋台でもクレジットカードが使えます。むしろ現金が使えないことがあるぐらいなのです。

ですから、ブラジルでは基本的にクレジットカードが使いやすいと考えて問題ありません。そして、ブラジル渡航前には危険度と緊急連絡先を調べるために、次のキーワードで検索して、外務省の情報だけは最低でも見ておいて下さい。

[ ブラジル 外務省 海外安全ホームページ 安全対策基礎データ ]

ブラジルで現金が必要なら日本で両替して持って行く

このようにブラジルでは現金を持ち歩かない方が良いのですが、強盗対策として現金を持っておく人もいます。

それは50レアル(約1,500円)札をズボンの左右のポケットに一枚ずつ入れて置き、ホールドアップされたら、それを1枚つまみ出して強盗に与えると言う方法です。

5大国際ブランドが全部使える Cielo 加盟店

ブラジルでは5大国際ブランドが使いやすいそうですが、なぜ新興国でそこまで広く使えるようになっているのでしょう。
日本でも小規模店向けに複数の国際ブランドを取りまとめる会社がありますが、ブラジルにもそうした会社があるからなんですよ。

ブラジルでも最も普及しているクレジットカードはVISAです。 VISA が使えないところはほとんどないと言っても良いでしょう。また、マスターカードの普及率もかなり高いです。

ですので、必ず VISA カードを1枚以上と、持っているのであればマスカーカードも持って行ってください。さらに、意外なことにブラジルでは JCB・アメックス・ダイナースクラブも加盟店が結構たくさんあります。

これにはブラジルでのクレジットカード展開の歴史が関係しています。もともとブラジルでは VISA だけがクレジットカードのブランドでした。

この時、 VISA と契約して加盟店を開拓したのが “Cielo” と言うアクワイアラです。その後、他のアクワイアラが登場するようになってからは、 Cielo は5大国際ブランド全部のアクワイアラになったのです。

ですので、Cielo と契約している加盟店であれば、5大国際ブランド全部が利用できます。

  • VISA
  • マスターカード
  • JCB
  • アメックス
  • ダイナースクラブ

もちろん手数料の関係などで他のアクワイアラと契約しているお店もたくさんあります。そうしたお店ではVISA以外使えないかもしれません。

あるいは Cielo と契約していても手数料率の関係で VISA 以外を嫌うお店もあるかも知れません。それでもブラジルに渡航するなら5大国際ブランドのカードは、持っているものを取り揃えて持って行きましょう。

Cielo はスマホと連携させたり、そのものに SIM カードが挿せる携帯端末を非常に安価に加盟店に貸し出しています。このため、露店や屋台、タクシーなどどこででもクレジットカードが使えるようになっています。

露店でダイナースクラブカードが使えたらびっくりしますよね。でもブラジルでならあり得ない話ではないのです。

ただ、お店の人がVISA以外知らないと言うケースはよくあります。そうした場合は “Cielo, por favor.” (シエロ、ポルファヴォール)と言って下さい。ロとファを高音で発音します。

意味は「シエロでお願い」と言うことなので、通じれば処理してくれるでしょう。不安な場合は紙に書いた物を見せるのが良いと思います。

ブラジルでは安全な場所以外ではスマホを見せてもいけない

こうしたメモなどはスマホに入れておき、必要な時にお店の人に見せれば良いと思っていませんか。それはダメです。なぜなら、そのスマホが強盗やひったくりのターゲットになるからなんです。

人前でスマホを取り出しても良いのは、比較的裕福な人たちが集まるような治安の良い環境下だけです。そうしたところでは財布を取り出しても危険性が低いです。

もちろん屋外はダメですよ。例えば高級百貨店の中とか高級レストランの中などですね。

クレジットカードもスマホも、バッグや財布などに入れず分散して持っておいて下さい。まとめて奪われてしまったら旅行が続けられなくなります。

クレジットカードを盗まれたり奪われたりしたら、すぐにカード会社に連絡して止めてもらって下さい。

デビットカードは使えるが現金を下ろすのはNG

ブラジルでもホテルのチェックインやレンタカーなど何かを借りる時にはクレジットカードが要求されます。これは支払い能力に関する保証とデポジット取り消しの際のスムーズな返金処理のためですね。

一方、普通の消費行動については、使える国際ブランドが付いていればクレジットカードの他、デビットカードでもプリペイドカードでも問題なく利用できます。

現金調達方法は日本で両替して持って行くのが最も安全

ブラジルで現金を両替したりATMから下ろしたりするのは危険だそうですが、ではどうやって現金を調達すればいいのでしょう。
それはシンプルに日本で両替して持って行くのが一番です。交換レートの差などは、安全を買うと思って目をつぶって下さい。

ブラジルではATMを使って現金を引き出したり、両替商や銀行の窓口などで現地通貨のレアルに交換したりすることは避けた方が良いです。

そうしたところには、引き出したり交換したりした現金を狙う犯罪者が数多くいるからです。空港や高級店の集まる繁華街など比較的安全な地域であっても、悪い奴はお金を手にした人をつけて、人気のないところで襲うのが常套手段です。

ですので、現地で使う可能性がある現金は日本で交換し、小額紙幣にしたうえで分散してブラジルに持ち込んで下さい。ホテルに到着したら、部屋に備え付けの金庫とフロントのセキュリティボックスに預けておきましょう。

ホテルから持ち出すのは必要最小限の現金だけにしておくことをお勧めします。また、サンパウロはタクシーでも正規タクシーなら必ずクレジットカードが使えますが、リオデジャネイロでは使えないケースもありますから注意して下さい。

クレジットカードもスキミングに会う可能性が否定できない

このようにどこででもクレジットカードが使えるブラジルですが、同時にスキミングなどの被害に遭う可能性もあります。Cielo の端末のようなICカード専用のハンディターミナルは比較的安全です。

それに対してお店に備え付けの、旧来の磁気ストライプ読み込みの物には危険性が伴います。いずれにせよ、カード利用明細を常に細かくチェックして、不審な利用があったらすぐにカードを止めて下さい。

また、カードの裏表をスマホで撮影してネット通販で悪用すると言う原始的な手口もあります。この場合にもカード会社に連絡してカードを止めることが第一になりますね。

カードの使いやすさと危険性の両方が世界トップクラス

このように、5大国際ブランドが使いやすいと言うメリットがあるブラジルは、同時に犯罪被害に最もあいやすい国の一つでもあります。

ブラジルに旅行に行く場合は、できるだけ5人くらい以上の青年・中年男性が含まれたグループで行動して下さい。そして、お金や高級品を持っていることを悟られてはいけません。アクセサリーも身に着けないでください。

犯罪者も、金目の物を持っているかいないかがわからない人より、持っている可能性が高そうな人を狙います。また、逆襲される恐れのある相手は避ける傾向もあります。それでも周囲への注意は怠らないようにして下さいね。

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