ボーナス払いの利用は慎重に。クレジットカードの高額利用

クレジットカードの支払い方法の一つに、ボーナス払いというものがあります。もちろん、ボーナスの時期まで支払いを繰り延べできるもので、ボーナス一括払いなら手数料が必要ないケースも多いようです。
また、夏と冬の2回のボーナスで支払う、ボーナス2回払いと言うものもあります。こちらには手数料が発生しますが、大きな買い物には便利な制度です。

ボーナス一括払いには原則として手数料が発生しない

ボーナス一括払いは、大きな買い物をした時などに、その支払をボーナス時期の特定の支払日まで待ってもらえる制度です。しかも原則として手数料も必要ありません。
ですから、ボーナスが期待できる人であれば、手数料が必要になる分割払いやリボルビング払いを考える前に、ボーナス一括払いの利用を検討するほうが良いですね。

10万円で5千円近く得することがあるかも知れない

クレジットカードのボーナス払いは、最長で8か月くらいあとの支払いになります。仮に12月16日に10万円の商品をクレジットカードで購入した場合のことを見てみます。

この際にボーナス払いを選択すると、夏のボーナスでの支払いになり、支払日は8月10日などの支払日で決済されます。もちろん、カード会社によって対応期間や支払日は異なりますので、あらかじめ自分のカードについてよく調べておいて下さい。
これを同じ日に手数料利率15%でリボルビング払いにして、8月10日が最終日になるよう設定すると、支払い開始は2月10日からで手数料総額は4,600円弱になります。利率が18%なら5,500円弱ですね。
それに対して、ボーナス一括払いであれば、8月10日まで一切支払いは必要ありませんし、支払う際も元金だけで良く、手数料は0円です。

このようにボーナス一括払いは非常にメリットのある支払い方ですので、検討に値するものだと言えるでしょう。

大きな買い物は普段の買い物と別枠で検討するのが良い

大きな買い物をする時には、分割払いやリボルビング払いはあとにして、まずボーナス払いを検討してみるのが良いですね。特に普段の生活費と一緒にリボルビング払いにしてしまうのはおすすめできません。
ただし、その支払を行う日までに、他に大きな買い物をする予定がない時に限ります。同じ支払日に対応する期間に複数のボーナス払いを入れると、予定外の何かが起こった時に対応できなくなります。
特に、住宅ローンや車のローンなどでボーナス加算を設定している人は、あまりボーナス払いを利用しないほうが良いかも知れません。
大きなローンのボーナス加算分を支払って、残る予定の金額が充分でない場合には、他の方法を考えるか、そもそもその買い物をしないという選択肢を選んで下さい。

ボーナス払いに適さない大きな買い物の例

これはサラリーマン時代の私の体験ですが、家人が重病で個室に入院せざるを得なくなった時の話です。治療費に関しては事前に限度額適用認定証を申請していたので、健康保険の限度額内で済みましたが、個室料金が大変でした。
幸いにしてその後完治し退院しましたが、毎月40万円あまりの支払いが半年間続きました。入院期間については、4~5か月から1年くらいと最初に言われていたので、ボーナス払いを利用できる状況でもありませんでした。
そこでクレジットカードのリボルビング払いを選び、毎月の支払いを15万円にして頑張ったのです。もちろん、毎月25万円ずつ借金が増えますが、カードの枠は300万円あったので、1年くらいならなんとかと綱渡りの気分で取り組みました。
結局半年で退院できたので、入院期間中に支給されたボーナスで残債を減らしたりしたこともあって、限度額については心配せずに済みました。
また退院後、生命保険の入院給付金や医療保険でかなりの保険金が出たため、カードの支払い分もすぐクリアできましたし、トータルの収支もちょっと黒字が出るくらいでした。
このように、継続して大きな金額を使わざるを得ないことが分かっている場合には、支払い計画を立てた上でリボルビング払いを利用するほうが適しています。

ボーナス払いを利用できる加盟店は限られる

先の私の例では、病院がボーナス払いに対応していたかどうかはわかりませんし、私も当時はそれほど詳しくありませんでしたから、病院に尋ねることもしませんでした。
しかし、リボルビング払いは加盟店の側には関係なく利用できますが、ボーナス払いについては加盟店の側が受け入れないと利用できないのです。

ボーナス払いは顧客の囲い込みが目的のシステム

ボーナス払いを受け入れるお店は、百貨店や家電量販店など、単価の高い小売店が多いようです。これは、ボーナス時まで買い控える傾向がある顧客を取り込むための手法なんですね。

つまり、何十万円もする商品は、ボーナスが出たら買おうと思っている顧客に対して、「支払いはボーナス時でOK」と言う特典をぶら下げて勧誘しているわけです。
ですから、カード会社も加盟店に対しての支払いは通常の締切・支払日ではなく、ボーナス時に対応した日まで行いません。このため、そうした顧客が対象でないお店はボーナス払いに対応していないのです。
カード会社にしてみれば、支払いが先になるので、カード会員に金利手数料を請求する理由もないので、手数料ゼロでボーナス一括払いが設定できるというわけなのです。

加盟店側は支払いが保証されるというメリットもある

普通のカード支払いの場合もそうですが、カード会員が支払いを行おうが滞納しようが、カード会社から加盟店への支払いは行われます。
そういった意味で、加盟店は安心してボーナス払いを受け入れられるわけですね。つまり、加盟店はカード会社に手数料を支払うことで、カード会社に支払保証を行わせていると言って良いかも知れません。
あとで紹介しますが、ボーナス2回払いの場合は手数料が発生します。これは、加盟店側には最初のボーナス期に一括して利用料金が支払われるため、半分は利用者の借金になるからです。

海外利用でボーナス払いは利用できない

このように、加盟店の側が支払いをボーナス時期まで待つことを前提に成り立っている「ボーナス一括払い」と言う制度は、海外にまで効果が及びません。
ですから、海外で高額利用した場合には、翌月の一括払いが無理なのであれば、リボルビング払いなどに切り替えて手数料を支払うしかないのです。
くれぐれも海外のお店で「ボーナス払いで」とか「分割払いで」とか言わないで下さい。海外利用は原則として翌月一括払いの、マンスリークリアと呼ばれる利用法が基本になります。
もちろん、リボルビング払いなどはカード会社と利用者の間の契約なので、一括払いの形で利用した後に、リボルビング払いなどに切り替えることは可能です。

ボーナス払い利用分は支払いが終わるまで限度額を圧迫する

特にボーナス払いは高額商品で利用することが多いため、クレジットカードの利用限度額を圧迫することが多いです。ですから、あまり限度額が低いクレジットカードでボーナス払いを利用することはおすすめできません。
例えば、30万円の限度額のクレジットカードで20万円の買い物をして、それをボーナス払いにした場合、支払いが終わるまでそのカードの限度額は、事実上10万円になってしまうということなのです。

他にはデメリットはあまりないが利用に数々の制限がある

もともとボーナス払いは、手数料などを優遇することで顧客を囲い込むのが目的ですから、それほどデメリットはありません。次の2つに注意しておけばいいでしょう。

  • 支払いが終わるまでクレジットカードの使える限度額が少なくなる
  • 事実上ボーナスを前借りして使ったのと同じなので、支給された時に使えるボーナスが少なくなる

このことさえ頭に叩き込んでおけば、デメリットと言うほどのものはない、お得な制度だと言って良いと思います。

耐久消費財の買い替えに上手く利用するのがコツ

昔盛んだったボーナスセールですが、もちろん今でもあるとは言え、決算セールのほうが目につくことが多いようにも思います。ボーナスセールは支給されるボーナスを当て込んで安売りを行うものですね。
それに対して、決算セールはやはり決算前に在庫を減らし売上を増やして、営業状態が良いことを諸表に載せると言う、売る側にとって切羽詰まった気持ちがあるので、結構本気でお得なセールをやっています。
一般的な会社の決算と言えば3月末ですが、9月末の半期決算も多く行われます。ですから、決算セールは2~3月と8~9月頃ですね。この時期はボーナス時期と見事にずれますから、ボーナス払いを活用するのが良いでしょう。
耐久消費財については、だいたいの耐用年数がわかっていますから、買い替え時期というのも読めますね。そうした場合、決算セールをボーナス払いで利用するというのは、賢い買い物になるかも知れません。

ボーナス払いにはいくつかの制限がある

ボーナス払いは加盟店の側の受け入れが必要であるということは上で説明したとおりですが、カード会社の処理の関係で、ボーナス払いが利用できない期間というのも存在します。
また、加盟店の対応が必要なことから、一旦普通に買い物したものを、後からボーナス払いに変更することもできません。最初から店頭でボーナス払いを指定する必要があります。

ボーナス払いが指定できる期間はカード会社ごとに設定されている

最もボーナス払いに対してフレキシブルな対応をとっているカードがイオンカードです。他のクレジットカードとは異なり、ボーナス払いが利用できない日というのは存在しません。
夏のボーナスに対応した利用日は11月21日から6月20日までで、支払日は7月・8月・9月の2日です。一方冬のボーナスに対応しているのは6月21日から11月20日までで、支払日は1月2日です。
逆に、ボーナス払いに対応していないのは、セブンカード・プラスです。
利用できる期間が短いのは楽天カードで、夏のボーナスは2月1日から6月30日までの利用で、支払いは6月・7月・8月の27日、冬のボーナスは9月1日から11月30日までの利用で、支払いは12月・1月の27日です。

銀行系などのカードではだいたい似たような対応

三井住友カードや三菱UFJニコスのDCカード、JCBのプロパーカードなどではおおむね同じような対応をとっています。
夏のボーナスに対応する利用日は12月16日から6月15日で、支払日は8月10日または8月の支払日、冬のボーナスに対応するのは7月16日から11月15日で、支払日は1月10日または1月の支払日です。
このように、イオンカードのような例外を除くと、ほとんどのクレジットカードではボーナス払いが利用できない期間が設定されています。また、加盟店の都合でボーナス払いが受け入れられない期間が存在する可能性もあります。
さらに、加盟店の都合でボーナス払いの支払日が異なるケースもありますので、利用する時にはしっかり確認しておいて下さい。

ボーナス払いの利用に事前登録が必要なケースもある

アメックスとダイナースクラブのプロパーカードの場合、ボーナス払いを利用するには事前の登録申し込みが必要です。
こうしたステータスカードでボーナス払いを利用する人は少ないかも知れませんが、知っておいたほうがいい情報だと思います。

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