クレジットカードの繰り上げ返済はお得?方法やデメリットを紹介

クレジットカードの支払い方法に「繰り上げ返済」というものがあります。繰り上げ返済とは、本来の引き落とし日よりも前に支払ってしまうことを言います。

繰り上げ返済といえばリボ払いが有名かもしれませんが、実は一括払いの場合でも繰り上げ返済のメリットはあります。

また、金銭的なメリットだけでなく、クレジットヒストリー(クレジットカードの利用履歴のことで通称クレヒス)への良い影響もあります。

この記事では、クレジットカードの繰り上げ返済方法である「ATMでの返済」、「銀行振込」、「引き落とし金額の増額」をそれぞれ具体的に詳しく解説します。

また、繰り上げ返済するメリットとデメリットを紹介しているので参考にしてください。

クレジットカードの繰り上げ返済の方法を説明します

クレジットカードの繰り上げ返済は、カード会社によっては「早期返済」「追加返済」「任意返済」「臨時返済」「繰上支払い」などとも言いますが、意味はすべて「繰り上げて返済すること」です。

繰り上げ返済には、次の3つの方法があります。

繰り上げ返済の方法
  • ATMで繰り上げ返済
  • 銀行振込で繰り上げ返済
  • 引き落とし金額を増額する

それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。

すべてのクレジットカード会社が繰り上げ返済に対応しているのですか?
ほぼすべてのカード会社が対応していますが、中には対応していないところもあるので事前に繰り上げ返済ができるか確認しておいた方が良いでしょう。

ATMでの繰り上げ返済が一番簡単でおすすめ

ATMを使って繰り上げ返済ができるのは、主にリボ払いです。

なお、リボ払い以外の繰り上げ返済については、ATMではできないカード会社がほとんど。

ATMを利用して繰り上げ返済をする場合に必要なものは、暗証番号(4桁の数字)とクレジットカードです。

暗証番号が思い出せない人はカード会社に連絡して暗証番号を確かめてから返済を行いましょう。

ATMで繰り上げ返済する手順
  1. ATMにクレジットカードを挿入
  2. 暗証番号を入力
  3. ご入金(返済)を選択すると、入金可能額が表示される
  4. 入金可能額の範囲内で、返済する金額を入力
  5. 投入口にお金を投入し、返済完了

繰り上げ返済に使うATMですが、ほとんどの金融機関やコンビニのATMは繰り上げ返済に対応しています。

ATMによっては繰り上げ返済に対応していないものもあるので、事前に確認しておくとスムーズに返済ができます。

ATMでの返済は基本的に1,000円単位や10,000円単位です。

しかしたとえばエポスカードは、三菱UFJ銀行や住友銀行などで営業時間内であれば1円単位で繰り上げ返済できるので、もし小銭でも繰り上げ返済したい場合は可能かどうか確認しておくと良いでしょう。

ATM返済で注意することはありますか?
支払い時期によっては繰り上げ返済できない場合があります。

その月の請求額が確定しないと繰り上げ返済はできないので、繰り上げ返済できない期間をあらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。

リボ払いの返済の場合、ATMへの入金手数料は無料であるところがほとんどです。

コンビニATMはほぼ無料だと考えて良いでしょう。

海外キャッシング分の返済は銀行振込のみというカード会社が多いのですが、ATMで返済できるところも。

ただし、ATMで海外キャッシング分を返済すると、ATM手数料は有料になる場合があります。

銀行振込で繰り上げ返済は海外キャッシングや分割払いに

銀行振込で繰り上げ返済するのは、主に海外キャッシングや分割払いなどの代金を支払う時です。

一括払いを利用していて限度額に余裕を持たせたい人も、繰り上げ返済する際は銀行振込になります。

銀行振込で繰り上げ返済する手順
  1. カード会社(カードセンター)に「繰り上げ返済をしたい」と電話する
  2. 返済の事前予約を行い、振り込む口座を教えてもらう
  3. 指定口座にお金を振り込み、返済完了

事前の電話連絡が必要なカード会社と、電話連絡が不要でネットバンキングで振り込むだけのカード会社があります。

事前連絡が必要な場合は、連絡しておかないと繰り上げ返済にならないので注意してください。

事前連絡が必要な場合でも、振込自体はネットバンキングで行うことができます。

先ほど紹介したようにリボ払いの場合は主にATMで返済できます。

カード会社によってはリボ払いでも「事前連絡してから指定口座に銀行振込」という方法でないと返済を受け付けていないところもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。

基本的に振込手数料は自己負担です。

引き落とし金額を増額するという方法もある

口座引き落としの金額を増額して繰り上げ返済するのは、主にリボ払いのケースです。

臨時収入が入ったので支払い金額を増やしたい場合や、リボ払いの特典を得るために支払い金額をコントロールしたい場合などに行います。

一時的な引き落とし金額の増額は、カード会社によって呼び方が異なり「リボ口座引落臨時増額」や「リボ増額入金」などとも言われます。

引き落とし金額を増額する手順
  1. カード会社のHPにアクセス
  2. 「リボ払い口座振替の増額」をクリック
  3. 増やしたい金額を入力し、設定完了
リボ払いを選択すると特典が受けられるカードも増えており、リボ払いの特典を受けるにはリボ払い手数料を支払うことが条件であることがほとんどです。

年に1回以上手数料を支払うことが条件であることも多いため、口座引き落としの金額を増額することでリボ払い手数料を極力抑え特典を利用する、ということが可能です。

つまり、支払いをコントロールして手数料を1円程度にまで下げても手数料を支払ったことになるので、非常にお得にリボ払いの特典を利用することができます。

引き落とし金額の増額に関しての手数料は、引き落とし金額を増やすだけなので発生しません。

繰り上げ返済は、いつ反映されるのですか?
繰り上げ返済しても、すぐに反映されるわけではありません。

カード会社が入金を確認する必要があるので、反映されるのは翌日ということもありますよ。

そうなのですね。繰り上げ返済はどの方法が一番おすすめですか?
おすすめは、ATMでの返済ですね。事前連絡をする必要がなく、簡単に繰り上げ返済ができるので便利です。

そもそも一括払い、分割払い、リボ払いって何?という人は、次の記事を読んでみましょう。

クレジットカードの繰り上げ返済のメリットは?クレヒスへの影響も

クレジットカードの繰り上げ返済をするメリットを、リボ払いのケースと一括払いのケースでそれぞれ紹介します。

「リボ払い」での繰り上げ返済のメリットは?手数料はどうなる?

リボ払いをしている人が繰り上げ返済をするメリットは、支払うはずだった手数料を減らすことができる点です。

リボ払いは利用金額や利用件数にかかわらず毎月の支払い金額を一定にできるというメリットがある一方で、金利手数料がかかるというデメリットがあります。

たとえばリボ払いで12万円の買い物をして毎月1万円返済していく場合、年利15%だと金利手数料は合計で約9,500円となります。

リボ払いにすると、一括で支払うよりも9,500円の手数料が余分にかかるということです。

利用残高(支払いが済んでいない利用金額)が増えれば増えるほど金利手数料は増えていく仕組みになっているため、元々の利用金額より返済金額が高額になりがちです。

また、リボ払いの返済では元本と金利手数料を支払いますが、金利手数料が増えると、返済しているのは金利手数料だけで元本がまったく減らないという事態も起こりえます。

そこで、そのような事態から抜け出すために有効な手段が繰り上げ返済です。

繰り上げ返済をすると元本を減らせるので、その元本にかかるはずだった金利手数料を減らすことができます。また、元本が減るので支払期間も短縮することができます。

「一括払い」の場合にも繰り上げ返済のメリットはある

一括払いでは金利手数料は発生しないので、繰り上げ返済のメリットは無いように見えますが、実は限度額に余裕を持たせられるというメリットがあります。

限度額はカードごとに決められており、限度額を超えてカードを使うことはできません。

しかしカードで支払うとカードのポイントが貯められることから、限度額に達していてもできればカードを使用したいと考える人は多いことでしょう。

そこで便利なのが繰り上げ返済です。繰り上げ返済をすると返済した分だけ限度額に余裕が生まれるので、カードで決済できる金額が増えることになります。

繰り上げ返済はクレヒスにもいい影響を与えます可能性があります。

本来の支払い日よりも前に支払う能力があるという証明になるので、審査に通る可能性が上がったり限度額が増えたりというメリットがありますよ。

クレヒスとは

「クレジットヒストリー」の略。クレジットカードの利用履歴のことです。

クレヒスは個人信用情報機関というところに保存され、金融機関は閲覧できるようになっています。

そのためカードの申し込みやローンの申し込みがあると金融機関はその人のクレヒスを確認し、審査の参考にします。

クレヒスが良いと審査に通る可能性は高くなり、逆に支払い遅延などをしてクレヒスが悪いと審査に通るのは難しくなります。

クレヒスについては、次の記事で詳しく説明しています。

クレジットカードの繰り上げ返済にデメリットはある?

メリットが多い繰り上げ返済ですが、デメリットはあるのでしょうか?

繰り上げ返済のデメリットは、手元のお金が無くなってしまうことです。

できるだけ早く返済することを優先すると、経済的に苦しくなってしまい借金に手を出してしまうという本末転倒なことも起こり得ます。

繰り上げ返済は無理せずに、経済的に余裕がある時や臨時収入があった時などに行うようにしましょう。

ATMが便利!クレジットカードの繰り上げ返済は余裕を持って行おう

クレジットカードの繰り上げ返済には、ATM返済、銀行振込、口座引き落とし金額の増額という3つの方法があります。

リボ払いの場合は主にATMで返済し、一括払いや分割払いの場合は銀行振込での繰り上げ返済となります。ATM入金手数料はほとんど無料ですが、銀行振込の場合は振込手数料がかかります。

カード会社によってはリボ払いでもATM返済を受け付けていないところや、繰り上げ返済できない期間もあるので事前に確認しておきましょう。

臨時収入があり一時的に返済額を増やしたい人や、リボ払いの特典をお得に利用するために支払い金額をコントロールしたい人は口座引き落とし金額の増額を行ってください。

繰り上げ返済をするとリボ払いの場合、金利手数料が減って支払い回数を減らすことができます。

一括払いの場合でも限度額に余裕を持たせることができ、クレヒスにも良い影響があるので、リボ払い以外の人でも繰り上げ返済するメリットはあります。

繰り上げ返済のデメリットは手元のお金が無くなることなので、経済的に余裕がある時に繰り上げ返済を行うようにしましょう。

※ 掲載の情報は2019年8月現在のものです。

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